発達障害のお子さんの子ども部屋について
小学生くらいになると子どもに自分の部屋を与える家庭が増えてくると思います。
思春期ということが大きな理由になってくると思いますが、発達障害児は身の回りのことや生活リズムなどこちらが手を出さないと難しいこともあります。
実際子ども部屋を与えたらどのようなメリット・デメリットがあるのかについてお話していきます。
子ども部屋のメリット
1.自分の所有物を認識しやすい
子ども部屋には自分のものを基本的に置くようになります。
ランドセルや教科書など、自分のものが多くなるので自分で管理しなければならなくなります。
リビングなどにおいていると自然と他の家族が管理してしまいがちですが、自分の部屋だと親の目が届きにくくなるので、より自分での管理が求められます。
しかし、何もせずにいると紛失したり壊れてしまったりとマイナス面が目立ってしまいます。
そのため、物の住所を決めておき「ここに置こうね」と教えていきます。
最初は毎日見にいって確認し、できるようになったら回数を減らしていきます。
見る回数が減ると自分でやる意識も芽生えてくるので、定期的に見るだけにして自己管理を目指します。
2.ストレス発散になる
発達障害児は自分の感情を言葉で出すことが難しく、言いたいことややりたいことをしっかりと伝えきれずにもやもやすることがあります。
健常者でも何も言えずにいてずっと誰かと一緒にいるとよりストレスがかかってしまうと思います。
発達障害のお子さんも同じです。
そのため、自分の部屋があればそこでストレスを発散することができて精神状態も安定してきます。
好きな本を読んだり、プラモデルを無心で作ったりなど人によって様々ですが、自分の世界・自分の時間があるとストレス発散になります。
嫌なことの蓄積も減っていくので、癇癪なども起こしにくくなります。
もし、自分の部屋が与えられない(アパートの部屋数の関係など)場合は、部屋の隅の方に衝立などでコーナーを作って机一つ分か一畳分くらいのスペースを作ると、それだけでも違います。
何かイライラすることなどが会って落ち着きたいときにそのコーナーに入ると落ち着く、というケースはあるようです。
3.自立に繋がる
自分の部屋には自分のものを置くので、自己管理・自立に繋がりやすくなります。
決まった時間に起きて自分で時間割を確認して自分で着替えて…という「自分でどうにかしなければならない」という状況になります。
もちろん全部自分でやらせるのにはいきなりだと無理があるので、最初は一緒にやりながら教えていきます。
ASDの子どもは何度か繰り返していくと覚えていって自分でできるようになります。
ADHDの子どもは忘れやすく抜けてしまうこともあるので、「何が必要かリスト」というチェックリストを作ってそれを見ながら準備をしていきます。
それぞれに対策をしていきながら「自分で準備をする」ということを繰り返していくと、将来大人になったときに自分でやるという意識を持ちやすくなります。
子ども部屋のデメリット
1.部屋にこもってしまう
どうしても自分の部屋に好きなものを置いてしまうと、それに集中して部屋から出てこなくなってしまう可能性があります。
前述でストレス発散になると話しましたが、やりすぎてしまうと引きこもりの原因になってしまいます。
そのため、自室にこもる時間を決めておくと引きこもりに繋がりにくくなります。
例えば、日中は3時間だけにする・食事は必ずみんなと一緒に・夜は○時以降寝るときに部屋に行くなどの制限をつけるようにします。
また、テレビやゲームはリビングでやる、というものも引きこもりにならなくする一つの手です。
2.生活リズムが狂う
自分の部屋で生活すると、親の見ていない時間が多くなるので寝る時間などが分からなくなります。
「もう寝るね」と言っても本当に寝ているのかわかりません。
また、部屋にいる時間に昼寝などをしてしまうと夜に寝られなくなってしまうので、そこも困ってしまうポイントだと思います。
生活リズムを狂わせないためにも、定期的に部屋を見に行くと寝ていないときに「もう寝ようか」と寝るまで見守れたり、様子を見ることができます。
ただし、プライベートな空間でストレス発散などにもなるという部分があるので、あまり長居をせずに少し様子を見るだけにしましょう。
心配になって何度も覗いてしまいがちですが、ある程度部屋に慣れたら回数を減らしていくことも必要です。
また、事前に寝る時間や起きる時間を決めておき、時計に合わせた生活を送るように話し合っておきましょう。
子ども部屋は自立を促すきっかけにもなりますし、ストレス発散などにもなるため将来的には必要になってくると思います
部屋を与える際には自分で管理をしなければならないことや時間に合わせた生活を自分で行うことなどを話し合って確認しなければなりません。
そのため、「小学生になったから部屋が必要かな」というよりも、「発達年齢的に大丈夫そうかな」という判断をしたほうがいいです。
学校の先生やカウンセリングの先生などに相談しながら決めていくと良いでしょう。
自立に向けた家庭内の指導の一つなので、丁寧にやっていきましょう。
発達障害をお持ちのお子さんは、お子さんによってそれぞれの特性がありますので、個別指導塾よりもマンツーマン指導で住み慣れたご自宅で勉強することができる家庭教師は学習効果が出やすい傾向にあります。
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