発達障害のお子さんが時計を読めるようになるために
子どもへの家庭内教育の中で時計の読み方を教える人も多いのではないでしょうか。
今では幼児向けの通信教育教材でも時計が読みやすくなるキットが付録で付いてくることもあります。
しかし、時計の読み方は大人からすると簡単でも、子どもからすると結構難しいものです。
短針と長針で読み方が違ったり、○分後というのも計算ができないとすぐに出てきません。
それは発達障害のお子さんにも共通する話で、知的障害を併発している場合はより時計に苦手意識を持っています。
また、発達障害のお子さんは時間の感覚がよくわかっておらず、「あとちょっと待って」「数分でできるから」というなんとなくの感覚がわかりません。
しかし、時計が読めるようになったり時間の感覚が分かるようになったらそういった会話もできるようになってきます。
そこで、今回は発達障害児が時計を読めるようになる・時間の感覚を持てるようになるための指導方法をお話していきます。
タイムタイマーを使う
タイムタイマーをご存知でしょうか。
タイムタイマーとは
特別支援学校などで教材として使用している時間の感覚を養うもので、例えば5分集中する時間を作るとして、5分針を動かします。
すると12のところから5の針まで赤くシートが出てきます。
そしてだんだん赤の部分がなくなっていって、5分後にアラームがなるというものです。
目で見て「あと○分」というのが分かるので、 時間の感覚を養うことができます。
また、数字が読めなくても時間の感覚がつかめるようになるので、数字を学ぶ前の幼児でも使用することができます。
これを繰り返していくと「あと5分待ってね」ということも感覚で分かるようになってきます。
短時間を測ることもできますし、長時間を測ることもできます。
そのため、集中して30分宿題をやりたいときや、1時間お母さんが夕食の支度をしている間待っていてほしいときなど、使用するシーンは様々です。
発達障害のお子さんは 聴覚の支援よりも視覚の支援が優位だと言われています。
それを活かした教材なので、発達障害児にはとってもありがたい教材と思っていいでしょう。
また、Amazonや楽天などの通販サイトでも扱っているので、一般人でも購入することができます。
大きさも大きいサイズから小さいサイズまであるので、学習障害で大きい数字で見たほうがいいなど特性に合わせてサイズを選びましょう。
キッチンタイマーを使う
数字を読めるようになってきたら、キッチンタイマーで時間を測ってみましょう。
5分集中する時間を作る時に5分セットして終わったらアラームを鳴らす、という私達もよくやることです。
時間が減っていくのが分かるので、 視覚優位な発達障害のお子さんにはわかりやすい支援の仕方です。
しかし、数字が読めないとできないことなので、数字が読めない時期は前述のタイムタイマーを使用し、数字が読めるようになったらキッチンタイマーに切り替えてみましょう。
数字が読めるというのも、1・2・3・4…と数字が増えていく反対の10・9・8・7・6…と減っていくことが理解できるようになったら、というのが切り替えのタイミングです。
タイムタイマーよりも場所を取らないのと、100円ショップに売っていたりスマホにも入っている機能なので扱いやすいです。
時計に工夫をする
時間の感覚が分かるようになってきたら 時計に工夫をして時計を読めるようにしていきましょう。
まず、1時間を理解できるようにします。
そして、長針が1時と2時の間で5分間を刻んでいるということを教えていくのですが、これを覚えるのが子どもはとても苦手です。
知的障害のある子どもはより難しく感じます。
オススメはシールで目印をつけること!
長針に子どもの好きなキャラクターのシールなどを貼り、「12に戻ってきたら1時間」ということを教えていきます。
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12分割されている数字のところに5分ごとのシールをつけていきます。(1時のところに5分、2時のところに10分…)
しかし、これで自分で勝手に読めるようになるわけではないので、時計の針を動かして「これは何時何分?」とクイズをしていくと少しずつ読めるようになってきます。
ここで「このくらい読めるだろう」という気持ちで接してしまうと、読み方が分からなくてもやもやする子どもにとっては嫌がらせのような気持ちになってしまいます。そのため、間違えても「そう思ったんだね、でもこれは○時○分だよ」と優しく訂正し、何度もやらないようにしましょう。
時計を読めるようになることは幼稚園や学校に上がった時に 必要になるスキルです。
特に学校はすべて時間で動いているので、「○時になったら掃除を始める」「○時に学校に着くように家を出る」という感覚を養うためにも大切なことです。
段階を踏んで少しずつ、特性に合わせて時計を読めるように支援をしていきましょう。
発達障害をお持ちのお子さんは、お子さんによってそれぞれの特性がありますので、個別指導塾よりもマンツーマン指導で住み慣れたご自宅で勉強することができる家庭教師は学習効果が出やすい傾向にあります。
まずは、お気軽に体験授業をお試しいただき、アシストとの相性をご確認下さい!
ご質問などお気軽にお問い合わせください。
お子さんの特性(発達障害)に合わせた指導法を
発達障害があるなしに関わらず、お子さんの特性に合わせて勉強を教えていくことが成績アップややる気づくりには欠かせません。マンツーマンで指導をする家庭教師では、その特徴を最大限に活用しながらお子さんの得意を伸ばすことができると考えています。
やる気アシストでは、検査を受けたお子さんに関しては、その結果をもとに担当の家庭教師と一緒に指導方針や指導内容を工夫しています。もちろん、検査を受けていないお子さん、発達障害の診断がでなかったいわゆる「グレーゾーン」のお子さんに関しても、お子さん一人ひとりに合わせた指導をしていくことに変わりはありません。
お子さんの発達面で気になることや心配なことがあればお気軽にご相談ください。専門のスタッフがこれまでの経験や知識をもとに、お子さんにぴったりのやり方をアドバイスさせていただきます!
発達障害に関する資格を取得し、お子さんの特性に合わせたサポートに取り組んでいます
発達障害コミュニケーション指導者の資格は、発達障害に関する正しい知識で、お子さんをサポートできる公的な認定資格です。
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発達障害に関する正しい知識を持つスタッフが、お子さんの特性を見極め、指導する家庭教師の選定から行うことでより適切なサポートができる体制を整えています。
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