発語のない発達障害のお子さんへの支援方法
発達障害のお子さんは発語が遅いのも特徴の一つです。
平均して健常児は話し始めるのが1歳半くらいですが、発達障害児はそれ以降・小学校に上がっても会話ができないということもあります。
発語がない場合、何をしたいのかが分からず、コミュニケーション不足になってより関係が悪くなってしまいます。
発語がない場合どのようにコミュニケーションを取ればいいのかについてお話していきます。
お話カードを携帯する
発語がないからと言っても言葉そのものは理解している可能性はあります。
言葉の内容は理解していても、それをアウトプットできない場合が多いです。
そのため、言葉を理解しているのかを踏まえて「お話カード」「絵カード」を用意します。
写真や絵に名前を書いておき、それを使用して会話を試みましょう。
お母さんの写真に「お母さん」、ランドセルの写真に「ランドセル」などと書いて、本人に持たせます。
そして、「お母さんの写真はどれですか」と聞いてちゃんとお母さんの写真を出せるか、ランドセルの写真を出してもらう時にしっかりランドセルの写真を出せるかを確かめます。
ここでしっかり理解できていれば、例えば「お父さんとお母さん、どっちとお風呂に入りますか」と聞いた時に写真を出してもらえれば、そこでコミュニケーションが取れます。
物や場所のカードを作っておけば、「どこに行きたいですか」と聞いて「公園」「イオン」などの複数の選択肢のある会話もすることができます。
また、発語がなくても大きくなると言葉が出てくる可能性もあるので、「公園」と書かれたカードを出されて「わかった」と言うだけでなく、「公園に行きたいんだね」とカードの内容を言葉に出すことで、写真の内容と言葉をリンクして覚えられるので、その点を怠らずに対応していきましょう。
最低限の挨拶のジェスチャーを考える
会話ができなくても挨拶やごめんなさいなど最低限の言葉がないと、家族間は大丈夫でも他人との間だとトラブルのもとになります。
発語がないのであれば、代わりになるジェスチャーなどが必要になります。
例えば
挨拶のときは頭を下げる、ほしい時は手のひらを上にして手を合わせる、謝る時は手を合わせて頭を下げるなど他人が見てもわかりやすいジェスチャーを考えていきましょう。
家で練習できることなのと、上記の内容は比較的日常でも使える内容なので、そのシーンになったらその都度教えてできるようにしましょう。
学校側にもこのことを話して、家ではどのようなジェスチャーを教えているのかを伝えます。
学校でも発語の代わりのジェスチャーを教えてもらえると思うのですが、学校で教えてもらうのと家で教えるのとが違ってしまうと、子どもは混乱し、よりコミュニケーションが取れなくなります。
また、家で教えているものよりも学校で教えているもののほうが子どもに合う場合もあるので、学校と相談して子どもの様子を見ながら変えていくのも必要です。
そして、なるべく親や先生がそばにいてジェスチャーの通訳をするのもあったほうがいいと思います。
子ども1人で「ちょうだい」のジェスチャーをしても、親や先生はわかっても他の人はわかりません。
そのため、通訳として「それが欲しいから貸してくれないかな」とそばにいることが必要と思われます。
年齢が小さいと子ども1人で行動させることは少ないと思うのであまりないと思いますが、円滑なコミュニケーションのためにも、そばにいてあげましょう。
クレーン現象を利用する
発語のない発達障害児によく見られるのがクレーン現象です。
例えば
挨拶のときは頭を下げる、ほしい時は手のひらを上にして手を合わせる、謝る時は手を合わせて頭を下げるなど他人が見てもわかりやすいジェスチャーを考えていきましょう。
ついつい「これが欲しいんだね」と取ってあげたり要求を飲んであげがちですが、そのままでは発語に繋がりにくくなります。
そこで、クレーン現象で何かを取って欲しい・何かをして欲しいという要求をしてきたら「取って、っていうんだよ」「ほしい、っていうんだよ」と伝えます。
一発でできるわけではないので繰り返しが必要になります。
何度か繰り返していくうちに理解し、発語に繋がる可能性があります。
手を引っ張っていって何をしてほしいのかをこちらが理解した上で、こう言うんだよという指導をしましょう。
もし、子どもの意図している内容でないことを指導してしまうと、その後の訂正が難しいです。身長にやっていきましょう。
人間のコミュニケーションに言葉は必須です。
耳が聞こえず口で話せないという人でも手話がありますし、言葉がわかっていても場面緘黙などで話せないという人でも筆談で会話ができます。
しかし、発達障害のお子さんはそれらの手段でも難しいです。
将来的な発語のためにも少しずつ言葉を増やせるように、支援をしていきましょう。
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