多摩市の不登校対策の独自の取り組みについて

この記事は以下のサイトを参考にしています。

https://www.city.tama.lg.jp/kosodate/1008019/1008035/1008120/1008125/index.html
https://www.city.tama.lg.jp/kosodate/1008018/1008024/1008063/1009220.html
https://www.city.tama.lg.jp/kosodate/1008019/1008030/1009351.html

近年、日本全国で不登校問題が深刻化している中、東京都多摩市はその対策において独自の取り組みを展開しています。
多摩市では、お子さんたちが安心して学び続けられる環境を整えるために、多様な支援策を講じています。

今回は、多摩市の不登校総合対策について、その詳細と効果について詳しく解説します。

目次

多摩市の不登校対策の背景

不登校の問題は、家庭環境や学校環境、社会的なプレッシャーなど複数の要因が絡み合って発生します。文部科学省によると、不登校の定義は「病気や経済的理由以外で年間30日以上欠席した児童・生徒」とされています。多摩市では、この問題に対し、早期発見と早期対応の重要性を強く認識し、不登校対策として多角的なアプローチを採用しています。

以下に具体的な取り組みを紹介します。

多摩市の不登校総合対策の詳細

学校の対応力の向上

多摩市では、教師の対応力を向上させるために共通の指針やガイドラインを整備しています。教師それぞれの価値観や特性があるため、対応に違いが生じることがありますが、共通の指針を持つことで、一貫性のある対応が可能となります。

また、心理検査「hyper-QU※」を導入し、児童・生徒や学級集団の状況を客観的に把握し、個々の状況に応じた支援を行っています。

※hyper-QU とは:心理検査「hyper-QU」は、学校生活における児童・生徒の満足感や意欲、ソーシャルスキル、学級集団の状態を質問紙によって測定することができる検査です。 令和元年度、東落合小学校が研究奨励校として「hyper-QU」の結果を活用し、個を生かした授業づくりと集団づくりに取り組みました。客観的に把握した児童や学級集団の実態を基に、教師が自身の指導の傾向を把握し改善を図るとともに、児童の多様性を認め、一人ひとりが安心できる集団づくりを推進することができました。

多摩市では「hyper-QU」を用いて、教師が児童・生徒理解を深め、学級経営を充実し、いじめや不登校の未然防止、早期発見・早期対応につなげることを期待しています。

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 コミュニケーション能力の向上

不登校の要因として多く挙げられる「友人関係」の問題に対処するために、ソーシャルスキルトレーニング(SST)※を実施しています。学校や適応教室で行うSSTを通じて、児童・生徒が円滑な人間関係を築く力を育て、学校生活に必要な社会性を向上させることを目指しています。

※ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは:児童・生徒一人ひとりに円滑な人間関係を築く力などの身に付けてほしい社会的技能をトレーニングにより育てます。
手順としてまず担任が扱う技能を明確に示し手本を示します。(相手を理解する、自分の思いや考えを適切に相手に伝える等)次に実際に子どもたちが実践し、総括として良かったところや改善点を確認する手法です。

社会的自立を促す指導

学校や学級の⽣活に不適応を起こし、学習への⽬ 的意識をもてずに意欲を失っ
たり、⼈間関係に関わる問題を抱えたり、あるいは不登校の状態に陥った児童・生徒にとって、将来への夢や展望はもちにくくなっています。

キャリア教育を充実させることで、児童・生徒の社会的自立を支援しています。職場体験学習や地域の行事への参画を通じて、多くの人と触れ合い、将来への夢や展望を持ちやすくすることを目指しています。また、キャリアガイダンス機能を強化し、進路選択に関する支援も行っています。

学習環境の充実

多摩市では、不登校児童・生徒の学習環境を整えるために、中学校不登校特例校の設置を検討しています。特例校では、eラーニングや選択教科の設定、体験学習などを通じて、生徒一人ひとりに応じた教育を提供します。

また、適応教室「ゆうかり教室」では、ICTを活用した個別学習支援を行い、家庭でも学習できる環境を整えています。

適応教室の概要

「ゆうかり教室」は、多摩市が提供する適応教室であり、不登校児童・生徒のための学びの場として機能しています。ここでは、個々の児童・生徒の状況に応じた支援を行い、再び学校生活に戻るための準備を整えます。

具体的には、以下のような支援が行われています。

  1. 個別学習支援: eラーニングを導入し、一人ひとりの学習状況に応じた支援を提供。家庭でも学習を続けられるように、タブレット端末を貸し出すなどの措置を講じています。
  2. 小集団学習: 多摩市文化振興財団と協力して実施する「演劇教室」などの小集団活動を通じて、社会性やコミュニケーション能力の向上を図っています。
  3. カウンセリング: スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが常駐し、児童・生徒の心理的サポートを行っています。
  4. 家庭支援: 家庭訪問や電話連絡を通じて、保護者とも連携し、家庭環境の改善や支援を行います。

 不登校対応の具体的な取り組み

3つの支援の段階

多摩市では不登校への支援を3つの段階(未然防止、早期支援、長期化への対応)に定義し、これまでに挙げた対策を効果的な段階で適用することで全ての児童・生徒へと支援が行き渡るように尽力しています。

もちろん日常から不登校の未然防止に努めるとともに、校内で気になる児童・生徒がいる場合はどの段階にいるのかを確認し、一人ひとりの状況に応じて複合的に支援を行っていく必要があります。

子どもたちのための居場所づくり

 登校は難しくても自宅外で学んだり、家族以外の大人や同世代と交流したりできる、またはそのようなことを望んでいる不登校の子ども達には、学校外の関係機関の利用が効果的です。多摩市では多くの小学校で子ども達が授業外の活動や遊びなどをボランティアの人々と触れ合いながら学ぶことが出来る「放課後子ども教室」や、放課後に有料で子ども達を受け入れる「学童クラブ」の整備を進めています。
特に学童クラブでは、特別支援学級に通学中の子ども達は高学年まで在籍出来たりと、柔軟な対策も取られています。

 教室以外にも子どもたちの居場所を作ることで少しでも安心できる時間を増やし、同時に触れ合う大人たちが子ども達の些細な異変に気付ける機会を増やすことにも繋がります。こうして様々な観点から全ての生徒・児童が健やかに成長出来る環境を整えています。

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東京都多摩市で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ

このように多摩市では本人又は保護者とじっくりと関わりながら、児童・生徒一人ひとりの状況に応じて、学校外の関係機関と連携し、ゆっくりと学校や社会とのつながりがもてるよう支援を提供しています。
しかしながら課題も存在し、一部のケースでは家庭環境や社会的背景が複雑であり、支援が難航することがあります。またフリースクールやオルタナティブ教育の提供には、さらなる資源の確保と制度の整備が求められています。

多摩市の不登校対策は、学校の対応力の向上、コミュニケーション能力の向上、社会的自立を促す指導、学習環境の充実といった多角的なアプローチにより、お子さんたちが安心して学び続けられる環境を整えています。

今後も、多摩市の取り組みが他の自治体のモデルとなり、全国の不登校問題の解決に貢献することが期待されます。

家庭教師のやる気アシストは東京都多摩市の不登校や発達障害のお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。

この記事を書いた人
趣味:カメラ

学習アドバイザー 早川

これまで学習アドバイザーとして沢山のお子さんのお悩みを解決してきました。そのノウハウや勉強のコツなどをこの記事を通して発信していきます。
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