不登校と親子関係
子どもの不登校は親に様々なことを突きつけます。これまでの親子関係もそのひとつです。
不登校は色々なことが重なって起こるもので、親子関係が原因とは限りません。
ただ、子どもの不登校を通してこれまでの親子関係、これからの親子関係について考えることは、不登校というトンネルを抜け出すために大切な作業になります。
子どもが不登校になった時
不登校からの回復にどれくらいの期間が必要で、何をすればいいのか、簡単には解決の道筋が分かるものではありません。
何がいけなかったのか、これから親としてどうすればいいのか、といったことに対して、答えがすぐに出てくるものではありませんが、その葛藤から逃げずに親が向き合い続けることが子どもを支えることにつながります。
出口の見えないトンネルの中にいるような不安な気持ちになりますが、それは子ども本人が一番感じていることです。
子どもが不安をぶつける相手は親であることが多く、親はとまどい、不安になりますが、不安そうな親を見ると子どもはさらに不安になっていきます。
また親の辛そうな顔を見て罪悪感を覚えることもあります。
悩み過ぎるのでもなく、子どもの心に寄り添い不登校に向き合うというのは難しいことかもしれません。
でも不登校からの回復のためには親のがんばりどころです。
不登校からの回復の道筋
不登校を経験した子どもに学校復帰後、親にしてもらってうれしかったことを聞くと、親が変わらず普通に過ごしてくれていたこと、何気ない日常会話や一緒にテレビを観て笑ったこと、責めずに見守ってくれたこと、毎日声をかけ続けてくれたこと等が話されます。
親の焦りや心配から出てくる「学校に行かないならせめて勉強しなさい」という指示や「将来のことを考えてみれば?」などという提案はあまり子どもの心に響かないものです。
それどころか、タイミングによっては親が思う以上に子どもの心のエネルギーを奪います。
登校しなければいけないこと、勉強が遅れていくこと、受験の心配など親が言うことの多くは、子どもが一番よく分かっています。
それだけに、改めて親に言われると余計に子どもは苦しくなります。
これは不登校初期の不安定で混乱していた時だけでなく、安定して家に居られるようになっても感じ続けています。
休むことで生じる気がかりや、この先の漠然とした不安、時には親に対する申し訳ない気持ち等が混ざり合い、子どもはなかなか心が休まる時がない状態であることは意識しておくとよいでしょう。
このような気持ちでいることを「分かってもらいたい」と不登校の子どもたちは思っているのです。
母子関係
特に母親は子どもの不登校が自分の子育ての仕方が原因なのではないかと考え心をかき乱されます。
「放任し過ぎたかもしれない」と反省したり、「過干渉だったかもしれない」と自分自身を責めたり、親も子どもと同様、心が休まらないかもしれません。
どうすればよかったのかとこれまでのことを振り返る時、その過程を支えてくれる人がいると安心です。
子どものことを認めるためにはお母さんご自身が自分自身を認めることが大切ですので、父親(夫)や自分の親など、身近な方だけでなく専門機関を利用することも助けになります。
子育ての中で子どもを不登校にしようと思ってしてきたことはないのですから、これまでの自分自身の子育てを責め過ぎず、これからのことを考えていきましょう。
父子関係
父親が子どもの不登校を受け入れるのは母親より遅くなるかもしれません。
社会は厳しいものだと教えなければと思う気持ちもあるでしょう。
また不登校という事実から「学校にさえ行けないのに将来、理不尽な社会に出られるのか」という心配が母親以上にあるのは当然です。
父親の厳しさは子どもの将来を思ってのことですが、タイミングによっては責められているように感じます。
心が元気でない時には、思っている以上のダメージを子どもに与えることになり兼ねません。
不登校の子どもにとって最も大切なことは安心して家にいられることです。
家庭が安心した場になるためには父親も少しずつ変わらなければなりません。
まずは母親(妻)を労い、子どもについて一緒に考えましょう。
仕事もあると思いますが、今、大事なのは子どものこと、と意識し、子どもと母(妻)を助けることが父親の役目になります。
子どもの不登校に夫婦で向き合い、夫婦の絆がより強く結ばれることもあり、子どもにとってはうれしいことです。
大切なのは子どものこれからのことです。
これまでの親子関係で、子どもの年齢や性格、特徴によって変えなければいけないところは変えながら、自分自身やパートナーを責めることはやめましょう。
不登校の原因をお互いのせいにしているような家庭環境では、安心して家にいることができなくなります。
安心感のある親子関係をベースにして、子どもは将来の希望を自分で見つけ、また外に出て行くことができます。
ご質問などお気軽にお問い合わせください。
やる気アシストで行う授業のフォローと勉強の習慣づけ
やる気アシストでは学校へ行くことができていないお子さんを多数任せていただいています。
不登校のお子さんは一人でいる時間がほかのお子さんよりも圧倒的に長くなり、必然的に孤独感を感じやすくなります。
また、お子さんが学校にいけないことで、勉強への不安やストレスを感じることもあるかと思います。高学年になってくると「勉強しなければ」という気持ちが強く、焦りや不安が募ってくるお子さんもいらっしゃいます。
アシストでは、このようなお子さんに寄り添い共感することでお子さんの孤独を回避しながら、お子さん1人ひとりにあった方法で少しずつ生活に勉強を取り入れていくところからスタートしていきます。
お子さんの勉強の習熟度に合わせたカリキュラムで「わかる」を引き出し自信や自己肯定感を高めていけるよう指導を行っていきます。勉強の習慣付けではお子さんの自主性を引き出すためにも、決して指示や過度なアドバイスはしません。
「できるところ」「得意なところ」から伸ばしていく指導で、達成感・充実感を感じてもらいながらお子さんが前に進めるようにそっとサポートをしていきます。
また、家庭教師の勉強法は、学校の授業のようにみんなが同じ内容を学習するというような指導ではなく、お子さんの様子を見ながら、分からない所・苦手・テストに出る箇所などお子さんにとって強化すべきポイントを集中学習することができるので、学校や塾に比べ、効率的に学習を進めていくことが可能です!
不登校の間、学校の勉強を両親が付きっ切りで見てあげたり、お子さんを面と向かって褒めるということはなかなか難しいというご家庭も多いです。家庭教師が間に入り、力になれることがあるかもしれません。不登校でお困りの方はまずはお気軽にご相談ください!
ひきこもり支援相談士・不登校訪問専門員の認定資格を取得
やる気アシストでは、ひきこもり支援相談士・不登校訪問専門員の認定資格を取得し、不登校のお子さんをより深く理解し、寄り添い、正しい知識を持って指導に当たれる体制づくりに力を入れています。
認定資格を持つスタッフが中心となり、社内スタッフや家庭教師に向け、不登校の正しい知識をつけるための勉強会や指導を行っています。
また、不登校のお子さんを持つご家族の方に向けても、接し方や声掛けの方法などをお伝えさせて頂いており、ご好評いただいております。
不登校のお子さんは第三者として接することができる家庭教師という存在が大きな役割を果たすことが多いです。私たちアシストは、正しい知識を持った家庭教師が、お子さんの「やる気」や「自信」を引き出しながら、勉強面だけでなく、精神面でもお子さんの良き相談相手になれるよう、お子さんに寄り添いながら指導を行っていきます。
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体験授業では、同じようなお子さんを教えたことのある経験豊富なスタッフがお伺いして、ご家庭の要望やお子さんの希望をお聞きした上でぴったりの方法を一緒に考えていきます。
また、実際に指導が始まった後も気になることや心配なことがあれば、お電話にて専門スタッフが相談をお受けすることも可能です!
不登校は早期に対応することが大切です。具体的な質問や相談が無くても大丈夫!「不登校になってしまって不安…」といった曖昧なご相談でOK!
まずはお子さんのためにお早めにご相談ください!