【愛知県】令和4年度/2022年度入学者高校入試選抜試験:理科

愛知県の2022年3月実施の令和4年度(2022年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。

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【愛知A】大問1

問題文

次の(1),(2)の間いに答えなさい。

(1)図は、ヒトの心臓を模式的に示したものであり、次の文章は、ヒトの心臓のはたらきについて説明したものである。文章中の(①), (②)にあてはまる語として最も適当なものを、下のアからカまでの中からそれぞれ選んで、そのかな符号を書きなさい。

ヒトの心臓は周期的に収縮することで、血液を肺や全身の組織に送り出している。血液が心臓から押し出されるときには、図の(①)が収縮する。
また、全身を流れる血液には動脈血と静脈血があり、動脈血が流れているのは、図の(②)である。

ア.aとb
イ.aとc
ウ.aとd
エ.bとc
オ.bとd
カ.cとd

(2)日本付近にはいくつかの気団があり、これらの気団は季節ごとに発達する。図は、代表的な日本付近の2つの気団を模式的に表したものである。
日本付近で発達する気団について説明した文章として最も適当なものを、次のアからエまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

ア.日本付近では,夏になると図の気団Xが発達する。気団Xはあたたかくしめった空気のかたまりである。
イ.日本付近では,夏になると図の気団とが発達する。気団Yはあたたかくかわいた空気のかたまりである。
ウ.日本付近では、冬になると図の気団Xが発達する。気団Xは冷たくかわいた空気のかたまりである。
エ.日本付近では、冬になると図の気団とが発達する。気団Yは冷たくしめった空気のかたまりである。

解答・解説

(1)①オ ②カ
右心室(b)が収縮して肺へ、左心室(d)が収縮して全身へ血液を送り出す。肺で酸素をとり入れた動脈血が流れているのは左心房(c)と左心室(d)である。

(2)ウ
冬には冷たく乾いたシベリア気団(X)、夏にはあたたかく湿った小笠原気団(Y)が発達する。

大問2

問題文

太郎さんと花子さんは、エンドウのの花のつくりと、種子の形の遺伝について調べた。次の【会話文】は、そのときの2人の会話である。また、図1は、エンドウの花の断面を模式的に示したものである。

【図1】

【会話文】

太郎さんと花子さんは、次の〔観察1〕から〔観察 3〕までを行った。

〔観察1〕
① 丸形の種子をつくる純系のエンドウと、しわ形の種子をつくる純系のエンドウをそれぞれ自然の状態で受粉させた。
② ①で、丸形の種子をつくる純系のエンドウからできた種子をAグループ、しわ形の種子をつくる純系のエンドウからできた種子をBグループとして、種子の形を観察した。

〔観察2〕
① 丸形の種子をつくる純系のエンドウのめしべに、しわ形の種子をつくる純系のエンドウの花粉をつけた。
② ①でできた種子をCグループとし、種子の形を観察した。
③ 次に、しわ形の種子をつくる純系のエンドウのめしべに、丸形の種子をつくる純系のエンドウの花粉をつけた。

〔観察3〕
① Dグループの種子をまいて育て、自然の状態で受粉させた。
② でできた種子をEグループとし、種子の形を観察した。表は、〔観察1〕から〔観察 3〕までの結果をまとめたものである。

次の(1)から(4)までの問いに答えなさい。

(1)次の文章は、〔観察1〕で、Bグループの種子が全てしわ形になった理由について説明したものである。文章中の(Ⅰ)と(Ⅱ)にあてはまる語の組み合わせとして最も適当なものを、下のアからカまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

『Bグループの種子が全てしわ形になったのは、エンドウは〔観察1〕のような自然の状態では(I)を行うためである。これは、エンドウの花が【会話文】の下線部(Ⅱ)に示したつくりをしているためである。』

ア. Ⅰ 自家受粉 Ⅱ X
イ. Ⅰ 自家受粉 Ⅱ Y
ウ. Ⅰ 自家受粉 Ⅱ Z
エ. Ⅰ 栄養生殖 Ⅱ X
オ. Ⅰ 栄養生殖 Ⅱ Y
カ. Ⅰ 栄養生殖 Ⅱ Z

(2)図2は植物の分類を示したものであり、エンドウは離弁花類に分類される。なお、図2の(a)植物と(b)植物は、被子植物と裸子植物のいずれかであり、(c)類と(d)類は双子葉類と単子葉類のいずれかである。(b)と(d)にあてはまる語は何か。また、(e)類に分類される植物にはどのようなものがあるか。これらの組み合わせとして最も適当なものを、下のアからクまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。
【図2】

(3)前の表に示したAグループ,Cグループ,Dグループの種子の形を決める遺伝子の組み合わせについて説明した文として最も適当なものを、次のアからエまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

ア.Aグループの種子の遺伝子の組み合わせは、Cグループと同じであり、Dグループとは異なる。
イ.Aグループの種子の遺伝子の組み合わせは、Dグループと同じであり、Cグループとは異なる。
ウ.Cグループの種子の遺伝子の組み合わせは、Dグループと同じであり、Aグループとは異なる。
エ.Aグループの種子の遺伝子の組み合わせは、Cグループ、Dグループと同じである。

(4)表のEグループの丸形の種子のように、丸形の種子の中には遺伝子の組み合わせがわからないものがあり、この種子をWとする。次の文章は、種子Wの遺伝子の組み合わせを特定するための方法について説明したものである。文章中の(Ⅰ)から(Ⅲ)までのそれぞれにあてはまる語の組み合わせとして最も適当なものを、下のアからカまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

種子Wをまいて育てたエンドウのめしべに、(Ⅰ)の種子をまいて育てたエンドウの花粉をつけて得られた種子の形を調べることによって、種子Wの遺伝子の組み合わせを特定することができる。
種子の形を丸形にする遺伝子をA、しわ形にする遺伝子をaとすると、得られた種子が(Ⅱ)であれば、種子Wの遺伝子の組み合わせはAAであり、得られた種子が(Ⅱ)であれば、種子Wの遺伝子の組み合わせはAaであることがわかる。

解答・解説

(1)ア
エンドウの花は、おしべとめしべが花弁に包まれているので、自然の状態では1つの花の中で自家受粉が行われる。

(2)イ
被子植物(b)の双子葉類(d)で合弁花類(e)の植物はツツジ、アサガオ、タンポポがある。

(3)ウ
種子の形を丸形にする遺伝子をA、しわ形にする遺伝子をaとすると、Aグループの遺伝子の組み合わせはAA、Bグループはaa、 AAとaaをかけ合わせてできたCグループとDグループの遺伝子の組み合わせはAaで同じになる。

(4)オ
丸形の種子の遺伝子の組み合わせにはAAとAaがある。これを特定するにはしわ形aaをかけ合わせる。AAとaaをかけ合わせると、できた種子はすべてAa(丸形)に、Aaとaaをかけ合わせると、できた種子はAa(丸形):aa(しわ形)=1:1になる。

大問3

問題文

塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜたときにできる水溶液の性質を調べるため、次の〔実験1〕と〔実験2〕を行った。

〔実験1〕
① 8個のビーカーA,B,C,D,E,F,G,Hを用意し、それぞれのビーカーに同じ濃さの塩酸を 20㎤ずつ入れた。
② 図1のように、①のそれぞれのビーカーに、同じ濃さの水酸化ナトリウム水溶液2㎤,4㎤,6㎤,8㎤,10㎤,12㎤,14㎤,16㎤を加えて、ガラス棒でよくかき混ぜた。
【図1】

③ ②のビーカーA,B,C,D,E,F,G,Hに、BTB溶液を数滴加えてからよくかき混ぜて、水溶液の色を観察した。

〔実験2〕
①〔実験1)の①、②と同じことを行った。
② 三角フラスコにマグネシウムリボン0.1gを入れた。
③ ②の三角フラスコ、ゴム栓、ガラス管、ゴム管、水を入れた水そう、メスシリンダーを使い、発生する気体の体積を測定する装置を組み立てた。
④ 図2のように、①のビーカーAの水溶液を全て三角フラスコ内に入れた直後、ゴム栓を閉じ、発生した気体Xを全てメスシリンダーに集め、その体積を測定した。
⑤ 次に、④で三角フラスコ内に入れる水溶液をビーカーB,C,D,E,F,G,Hの水溶液にかえて、それぞれ②から④までと同じことを行った。
【図2】

表1,表2は、それぞれ〔実験1〕、〔実験2〕の結果をまとめたものである。また、図3は、〔実験2〕の結果について、横軸に〔実験1〕で加えた水酸化ナトリウム水容液の体積[㎤]を、縦軸に発生した気体の体積[㎤]をとり、その関係をグラフに表したものである。

次の(1)から(4)までの問いに答えなさい。

(1)〔実験1〕で起きている化学変化について説明した文として最も適当なものを、次のアからオまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。
ア.ビーカーA,B,C,D,Eだけで中和が起きている。
イ.ビーカーFだけで中和が起きている。
ウ.ビーカーG,Hだけで中和が起きている。
工.AからHまでの全てのビーカーで中和が起きている。
オ.AからHまでの全てのビーカーで中和は起きていない。

(2)〔実験2〕で用いた気体の集め方を何というか。その名称を漢字で書きなさい。

(3)〔実験2〕で発生した気体Xの性質について説明した文として最も適当なものを、次のアからエまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。
ア.気体Xは特有の刺激臭をもち、水に非常に溶けやすく、その水溶液はアルカリ性を示す。
イ.気体Xは水に溶けやすく、水道水の消毒に用いられる。
ウ.気体Xを石灰水に通すと、石灰水が白くにごる。
エ.気体Xは非常に軽く、試験管に気体Xを集めて線香の火を近づけると、音をたてて燃える。

(4)〔実験1〕で用いた水酸化ナトリウム水溶液の濃さを2倍にして、加える水酸化ナトリウム水溶液の体積を0㎤から16㎤までさまざまに変えて、〔実験2〕と同じことを行った。塩酸に加えた水酸化ナトリウム水溶液の体積と発生した気体の体積との関係はどのようになるか。横軸に加えた水酸化ナトリウム水溶液の体積[㎤]を、縦軸に発生した気体の体積[㎤]をとり、その関係を表すグラフを図4に書きなさい。
ただし、発生した気体の体積が0㎤のときも、前の図3にならって実線で書くこと。
【図4】

解答・解説

(1)エ
ビーカーA〜Hではすべて中和が起きているが、中和後の水溶液中に水素イオンがあるとBTB溶液が黄色に、水酸化物イオンがあると青色になる。

(2)水上置換法
水上置換法で集められる気体は、水に溶けにくいか、少し溶ける性質の水素、酸素、二酸化炭素などがある。

(3)エ
水溶液中の水素イオンとマグネシウムが反応して水素が発生する。

(4)

水酸化ナトリウム水溶液の濃度を〔実験1〕の2倍にすると、水酸化ナトリウム水溶液を2㎤加えた水溶液で、中和せずに残った水素イオンとマグネシウムとが反応して、マグネシウムはすべて溶ける。また、水酸化ナトリウム水溶液を6㎤以上加えた水溶液では水素イオンがすべて中和され、マグネシウムを加えても水素が発生しなくなる。

大問4

問題文

電流と磁界について調べるため、次の〔実験1〕から〔実験4〕までを行った。

〔実驗1〕
① 図1のように、電熱線Aと電源装置、電流計、電圧計を導線を用いて接続した。電源装置のスイッチを入れ、電圧計の示す値が0Vから少しずつ大きくなるように電源装置を調節しながら、電圧と電流の関係を調べた。
【図1】

② ①の電熱線Aを、熱線Bにかえて、①と同じことを行った。
表は、〔実験1〕の電圧、計と電流計が示す値を読み取った結果をまとめたものである。

〔実験2〕
① 図2のように、コイルをつり下げた木材をスタンドに固定し、コイルの一部が床に置いたU字型磁石のN極とS極の間を通るように、コイルの高さを調整した。次に、電源装置、コイル、電圧計と〔実験1〕と同じ電熱線Aを、端子x,yと導線を用いて接続した。
② 電源装置のスイッチを入れ、電圧計の示す値が5.0Vになるように電源装置を調節してコイルに電流を流し、そのときのコイルの動きを観察した。
【図2】

〔実験2〕の結果、コイルは図2の矢印(→)の向きに動いた。

〔実験3〕
〔実験1〕の電熱線A,Bを2つずつ用意し、図2の実験装置の端子x,y間に、図3のⅠからⅣまでのように接続して、〔実験2〕の②と同じことを行った。
なお、図3の-[A]-は電熱線Aを、-[B]-は電熱線Bを表す。
【図3】

〔実験4〕
① 図4のように、コイルをつり下げた木材をスタンドに固定し、別のスタンドでコイルを固定した。次に、コイルと検流計を導線を用いて接続した。
② 棒磁石のS極をコイルに向け、図4の矢印の向きに近づけたときの、検流計の針の動きを調べた。
【図4】

〔実験4〕の結果、検流計の針は+側に振れた。

次の(1)から(4)までの問いに答えなさい。

(1)〔実験1〕で、電熱線Aの電気抵抗は何Ωか、整数で求めなさい。

(2)〔実験2〕の後、電熱線Aを取り外して、〔実験1〕と同じ電熱線Bに交換し、U字型磁石のN極とS極を上下逆にして同じ位置に置いた。コイルに流れる電流の向きを〔実験2〕と逆にして、〔実験2〕の②と同じことを行った。このとき、コイルの動いた向きとコイルの動きの大きさについて説明した文として最も適当なものを、次のアからエまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。
ア.コイルは〔実験2〕と同じ向きに、〔実験2〕よりも大きく動いた。
イ.コイルは〔実験2〕と同じ向きに、〔実験2〕よりも小さく動いた。
ウ.コイルは〔実験2〕と反対向きに、〔実験2〕よりも大きく動いた。
エ.コイルは〔実験2〕と反対向きに、〔実験2〕よりも小さく動いた。

(3)〔実験3〕で接続した図3の電熱線A,Bの組み合わせのうち、コイルの動きが〔実験2〕よりも大きくなるものはどれか。図3のⅠからⅣまでの中から全て選んで,その符号を書きなさい。

(4)〔実験4〕の後、棒磁石のN極をコイルに向け、棒磁石を図4の矢印の向きに近づけて、コイルの直前で止めずに、そのままコイルを貫通させた。このときの、検流計の針の動きについて説明した文として最も適当なものを、次のアからエまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。
ア.+側に振れ、0に戻り、再び+側に振れ、0に戻る。
イ.+側に振れ、0に戻り、次に−側に振れ、0に戻る。
ウ.−側に振れ、0に戻り、次に+側に振れ、0に戻る。
エ.−側に振れ、0に戻り、再び−側に振れ、0に戻る。

解答・解説

(1)20Ω
電熱線Aに加わる電圧が2.0Vのときに0.1Aの電流が流れるので、電熱線Aの抵抗は2.0÷0.1=20[Ω]

(2)イ
磯界の向きと電流の向きの両方を逆にしたので、コイルの動く向きは〔実験2〕と同じになる。電熱線Bの抵抗が50Ωなので、コイルに流れる電流は〔実験2〕より小さくなり、コイルの動きも小さくなる。

(3)Ⅳ,Ⅴ
全体の抵抗が電熱線Aの20Ωより小さいものを選ぶ。直列つなぎのⅠ〜Ⅲは20Ωより大きい。電熱線Aを並列につないだⅣ、電熱線AとBを並列につないだVは20Ωより小さい。VIは50÷2=25[Ω]

(4)ウ
N極をコイルに近づけたときには、コイルに〔実験 4〕とは逆の向きに誘導電流が流れ、検流計の針は−側に振れる。磁石が移動し、S板がコイルに近づくときには、逆の向きに誘導電流が流れ、検流計の針は+側に振れる。

大問5

問題文

ある地域で、地表から深さ20mまでの地層を調査した。図1は、この地域の地形図を模式的に表したものであり、図1の線は等高線を、数値は標高を示している。また、地点A,B,Cは東西の直線上に、地点B,Dは南北の直線上に位置している。図2の柱状図Ⅰ,Ⅱ,Ⅲは、図1の地点A,B,Cのいずれかの地点における地層のようすを、柱状図IVは、地点Dにおける地層のようすを模式的に表したものである。
また、柱状図ⅠからⅣまでに示されるそれぞれの地層を調べたところ、いくつかの生物の化石が発見された。柱状図IのPの泥岩の層からは、ビカリアの化石が発見され、このビカリアの化石を含む泥岩の層は柱状図Ⅱ,Ⅲ,Ⅳに示される地層中にも存在していた。
ただし、図1の地域の地層は互いに平行に重なっており、南に向かって一定の割合で低くなるように傾いている。また、地層には上下の逆転や断層はないものとする。

【図1】

【図2】

次の(1)から(4)までの問いに答えなさい。

(1)図2の柱状図IのQで示した部分は,れき岩、砂岩、泥岩の層が順に堆積しており、ここから発見された化石から、柱状図Ⅱの地点は過去に海底にあったと考えられる。次の文章は、柱状図ⅡのQで示した地層が堆積したときの環境の変化について説明したものである。文章中の(①)と(②)にあてはまる語の組み合わせとして最も適当なものを、あとのアからエまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

『土砂が川の水によって運ばれるときには、粒の大きさが(①)ものほど遠くに運ばれて堆積する。このことから柱状図Ⅱの地点は(②)へとしだいに環境が変化したと考えられる。』

ア.①小さい ②沖合から海岸近く
イ.①小さい ②海岸近くから沖合
ウ.①大きい ②沖合から海岸近く
エ.①大きい ②海岸近くから沖合

(2)図2の柱状図Ⅰに示されるPの泥岩の層からビカリアの化石が発見されたことから、この泥岩の層が堆積した年代を推定することができる。このような化石について説明した次の文章中の(①)から(③)までにあてはまる語の組み合わせとして最も適当なものを、下のアからクまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

『ビカリアの化石のように、限られた時代にだけ栄え、(①)地域に生活していた生物の化石は、地層の堆積した年代を推定するのに役立つ。このような化石を(②)化石といい、ビカリアを含むPの泥岩の層は(③)に堆積したと考えられる。』

ア.①狭い ②示相 ③新生代
イ.①狭い ②示相 ③中生代
ウ.①狭い ②示準 ③新生代
エ.①狭い ②示準 ③中生代
オ.①広い ②示相 ③新生代
カ.①広い ②示相 ③中生代
キ.①広い ②示準 ③新生代
ク.①広い ②示準 ③中生代

(3)図1の地点A,B,Cにおける地層のようすを表している柱状図は、それぞれ図2のⅠ,Ⅱ,Ⅲのどれか。その組み合わせとして最も適当なものを、次のアからカまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

(4)図1の地点Xは、地点Aの真南かつ地点Dの真西に位置しており、標高は67mである。柱状図Ⅰに示されるビカリアの化石を含むアの泥岩の層は、地点Xでは地表からの深さが20mまでのどこにあるか。図3に黒く塗りつぶして書きなさい。
【図3】

解答・解説

(1)イ
粒の大きさが小さいものほど遠くへ運ばれていくので、海岸から沖合に行くほど粒の大きさは小さくなっていく。

(2)キ
「示準化石」とは特定の地質時代を表す化石のことで、「示相化石」は堆積した当時のの環境を表す化石のことである。「示準化石」の条件は①ある特定の短い時期に、②広範囲に③多数産出する化石であることです。
具体的には三葉虫→古生代、アンモナイト→中生代、ビカリア→新生代が挙げられます。

(3)オ
図2の柱状図Ⅰに見られる2つの凝灰岩の層のうち、上部の凝灰岩の層の上面は地表から4mの深さだが、柱状図Ⅱでは地表から14mの深さにある。また、柱状図Ⅰの下部の凝灰岩の層の上面は地表から14mの深さだが、柱状図Ⅲでは地表から4mの深さにある。したがって、柱状図の地表の標高は、ⅠはⅡより10m低く、ⅢはⅠより10m低い。地表の標高は低いほうからⅢ,Ⅰ,Ⅱの順番で、それぞれ地点A,B,Cがあてはまる。

(4)

柱状図IVは標高75mの地点Dのもので、Pの泥岩の層の上面が地表からの深さ10mの位置にあることから、Pの層の上面の標高は65mである。地層は東西方向には傾いておらず、地点Dの真西に位置する標高67mの地点Xでは、Pの泥岩の層が地表から2mから6mの深さにある。

大問6

問題文

次の(1),(2)の問いに答えなさい。

(1)図のように、ビーカーに入れた水80㎤にエタノールを加え、ガラス棒でよくかき混ぜて、質量パーセント濃度20%のエタノール水溶液をつくった。このとき加えたエタノールは何㎤か、整数で求めなさい。
ただし、溶質であるエタノールの密度は0.8g/㎤、溶媒である水の密度は10g/㎤とする。

(2)弦をはじいたときの音の高さについて調べるため、次の〔実験1〕と〔実験2〕を行った。

〔実験1〕
① 図のように、定滑車を取り付けた台の点Aに弦Xの片方の端を固定し、2つの同じ三角柱の木片の上と定滑車を通しておもりをつるした。
ただし、木片間の距離はL1、おもりの質量はM1とする。
② 弦をはじいて、音の高さを調べた。
③ 距離L1とおもりの質量M1をそのままにして、弦を弦Xより細い弦Yに取りかえ、弦をはじいて、音の高さを調べた。
〔実験1〕では、弦Yのほうが、音が高かった。

〔実験2〕
〔実験1〕の装置を用いて、木片間の距離、弦の種類、おもりの質量をかえ、弦をはじいて、音の高さを調べた。
表は、そのときの条件を〔実験1〕も含めて整理したものである。
ただし、木片間の距離L1はl2より短く、おもりの質量M2はM1より小さいものとする。

実験の結果、条件ⅠからⅣまでのうち、2つの条件で
音の高さが同じであった。
実験で発生する音の高さが同じになる2つの条件の組み合わせとして最も適当なものを、次のアからオまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

ア. Ⅰ,Ⅱ
イ. Ⅰ,Ⅲ
ウ. Ⅰ,Ⅳ
エ. Ⅱ,Ⅲ
オ. Ⅲ,Ⅳ

解答・解説

(1)25㎤
加えたエタノールの質量をgとし、水80cmの質量が80g、質量パーセント濃度が20%であることから、x÷(80+x)×100=20よりx=20[g] エタノール20gの体積は20÷0.8=25[㎤]

(2)オ
条件ⅠとⅡで音の高さを比べると、おもりの質量が大きいⅡのほうが音が高い。
条件ⅡとⅢでは弦が細いⅢのほうが音が高い。高いほうから順にⅢ,Ⅱ,Ⅰとなる。また、ⅡとIVの音の高さを比べると、木片間の正離が短いⅣのほうがⅡよりも音が高い。Ⅱより音が高いのはⅢとⅣであることから、音が同じ高さになったのはⅢとIVである。

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【愛知B】大問1

問題文

次の(1), (2)の問いに答えなさい。

(1)地下のごく浅い場所で発生したある地震を地点A,Bで観測した。表は、震源から地点A,Bまでの距離をそれぞれ示したものである。
この地震では、地点Aにおける初期微動継続時間が10秒であり、地点Bでは午前9時23分33秒に初期微動がはじまった。地点Bで主要動がはじまる時刻は午前何時何分何秒か、求めなさい。
ただし、地点A,Bは同じ水平面上にあり、P波とS波は一定の速さで伝わるものとする。

(2) 図のように、垂直な壁に固定されている表面が平らな鏡がある。鏡の正面の位置Aにまっすぐに立ち、自分の姿を鏡にうつしたところ、鏡にうつって見えた範囲はひざから上のみであった。次の文章は、鏡の真下の点Oと位置Aの中点である位置Bにまっすぐに立ったときに、鏡にうつって見える範囲について説明したものである。文章中の(I)には下のアからウまでの中から、(Ⅱ)には下の工から力までの中から、それぞれ最も適当なものを選んで、そのかな符号を書きなさい。

『置Aから位置まで鏡に近づき、鏡の正面にまっすぐに立ったとき、鏡にうつって見える範囲は位置Aに立ったときと比べて(Ⅰ)。この理由は、(Ⅱ)からである。』

ア.広くなり、ひざの下まで見える
イ.狭くなり、ひざが見えなくなる
ウ.変わらず、ひざまで見える
エ.鏡に近づいたときも、光の反射角は入射角と等しい
オ.鏡に近づくと、鏡にうつる虚像が大きくなる
力.鏡に近づくと、屈折により小さく見える

解答・解説

(1)午前9時23分51秒
P波とS波は一定の速さで伝わるとあるので、初期微動継続時間は震源からの距離に比例する。震源からの距離80kmの地点Aにおける初期微動継続時間は10秒なので、震源からの距離144kmの地点Bにおける初期微動継続時間tは、80:10=144:tと表せる。よって、t=10×144/80 t=18[秒] 地点Bにおいて初期微動がはじまった時刻は午前9時23分33秒なので、主要動がはじまる時刻は初期微動継続時間の18秒を足して、午前9時23分51秒となる。

(2)Ⅰ…ウ,Ⅱ…エ
図のように、入射角と反射角が等しいのでQR=RS。位置Bにおいても入射角と反射角が等しくなるのでQ’R’=R’S’になる。目の位置は変わらないのでQR=Q’R’になる。よってRS=R’S’が成り立つので、鏡にうつって見える範囲は変わらず、ひざまで見える。

大問2

問題文

植物の光合成と呼吸について調べるため、次の〔実験1〕と〔実験2〕を行った。

〔実験1〕
① ふ入りの葉をもつアサガオを、暗所に1日置いた。
② その後、図1のように、ふ入りの葉の一部分を紙とアルミニウムはくでおおい、光を十分に当てた。
③ ②の葉から紙とアルミニウムはくを外し、葉を温めたエタノールに浸した後、水洗いした。
④ ③の葉をヨウ素液に浸して、図2のAからFまでの葉の部分の色の変化を観察した。
なお、〔実験1〕で用いた紙は光をある程度通すが、アルミニウムはくは光を通さない。

A:緑色の部分
B:緑色の部分、紙あり
C:緑色の部分、アルミニウムはくあり
D:緑色ではない部分
E:緑色ではない部分、紙あり
F:緑色ではない部分、アルミニウムはくあり

【図1】

【図2】

表1は、〔実験1〕の結果をまとめたものである。

【表1】

〔実験2〕
① ビーカーに入れた青色のBTB溶液に息を吹きこんで、溶液の色が緑色になるように調整した。
② 6本の試験管ⅠからⅥまでを用意し、①の緑色の溶液で満たした。
③ 図3のように、試験管Ⅰ,Ⅱ,Ⅲには葉の数と大きさ、茎の長さと大さをそろえたオオカナダモを入れ、試験管Ⅳ,Ⅴ,Ⅵにはオオカナダモを入れずに、6本の試験管の口に栓をした。
【図3】

④ 〔実験1〕で用いた紙とアルミニウムはくを用意し、試験管Ⅱ,Ⅴは紙で、試験管Ⅲ,Ⅵはアルミニウムはくで包んだ。
⑤ 6本の試験管を温度が同じになるようにして、十分な光の当たる場所に一定の時間置いた後、試験管内の溶液の色を調べた。

表2は、〔実験2〕の結果をまとめたものである。

【表2】

次の(1)から(4)までの問いに答えなさい。

(1)アサガオは双子葉類である。図4は、双子葉類の茎の断面を模式的に示したものである。光合成によってつくられたデンプンは水に溶けやすい物質になって植物の体の各部に運ばれるが、この物質を運ぶ管があるのは図4のGとHのどちらの部分か。また、その管の名称を漢字2字で答えなさい。
【図4】

(2)〔実験1〕の①で、アサガオを暗所に置いた理由として最も適当なものを、次のアからウまでの中から。また、③でエタノールに浸す理由として最も適当なものを、次のエから力までの中からそれぞれ選んで、そのかな符号を書きなさい。

ア.薬の中のデンプンをなくすため。
イ.葉の呼吸のはたらきを止めるため。
ウ.葉からの蒸散を止めるため。
工.葉の色をより濃い緑色にして、色の変化を見やすくするため。
オ.葉を脱色して、色の変化を見やすくするため。
力.葉の細胞内での化学変化を活発にして、色の変化を見やすくするため。

(3)次の文章は、〔実験1〕の結果からわかることについて説明したものである。文章中の(i)と(ii)にあてはまるものの組み合わせとして最も適当なものを、下のアから力までの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

『図2の葉のAの部分と(i)の部分の実験結果の比較から、光合成に光が必要であることがわかる。また、葉のAの部分と(ii)の部分の実験結果の比較から、光合成が葉緑体のある部分で行われることがわかる。』

ア. i.C  ii.D
イ. i.C  ii.F
ウ. i.D  ii.C
エ. i.D  ii.F
オ. i.F  ii.C
カ. i.F  ii.D

(4)図5は、自然界において、植物、肉食動物、単食動物が光合成や呼吸によって気体✕と気体Yを取り入れたり、出したりするようすを模式的に示したものである。
なお、気体Xと気体Yは、酸素と一酸化炭素のいずれかであり、矢印(→)は気体xの出入りを、矢印(⇨)は気体との出入りを表している。
【図5】

〔実験2〕の試験管ⅡとⅢで、オオカナダモが行った気体Xと気体Yの出入りは、図5のaからdまでの矢印のどれにあたるか。それぞれの試験管について、あてはまるものの組み合わせとして最も適当なものを、次のアからケまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

解答・解説

(1)部分…G,名称…師管
根から吸い上げた水・肥料などの養分を運ぶ管を「道管」、光合成でつくられた養分を運ぶ管のことを「師管」という。茎の維管束の中で道管は内側、師管は外側にある。

(2)①の理由…ア,③の理由…オ
①アサガオを一日、暗所に置くことで、葉の中のデンプンがなくなる。③葉をエタノールに浸すことで、葉が脱色し、色の変化が分かりやすくなる。

(3)ア
(ⅰ)光合成に光が必要なことが分かるには、緑色の部分に光を当てているAと緑色部分に光を当てていないCを比べる。
(ⅱ)光合成が葉緑体のある部分で行なわれることが分かるには、緑色の部分に光を当てているAと緑色ではない部分に光を当てているDを比べる。

(4)ウ
動物が取り入れている気体Xは酸素で、動物が出している気体Yは二酸化炭素である。試験管Ⅱでは呼吸と光合成が行なわれ、試験管Ⅲでは呼吸のみが行なわれた。光合成では、二酸化炭素を取り込み(d)酸素を出した(a)。呼吸では、酸素を取り込み(b)二酸化炭素を出した(c)。

大問3

問題文

炭酸水素ナトリウムと酸化銀を加熱したときの変化を調べるため、次の〔実験1〕から〔実験3〕までを行った。

〔実験1〕
① 少量の炭酸水素ナトリウムを試験管Aに入れて、図1のような装置をつくり、ガスバーナーで十分に加熱した。
【図1】

② ガラス管の口から出てくる気体を試験管Bに集めた。
③ 気体が発生しなくなってから、ガラス管を水から取り出し、ガスバーナーの火を止めた。
④ 試験管Aが冷えてからゴム栓を外し、試験管Aの口の付近にできた液体に、青色の塩化コバルト紙をつけ、色の変化を観察した。
⑤ 試験管A内に残った物質を水に溶かし、フェノールフタレイン溶液を数滴加えて、色の変化を観察した。

〔実験2〕
① 酸化銀1.00gを試験管Cに入れて、図2のような装置をつくり、ガスバーナーで十分に加熱した。
【図2】

② ガラス管の口から出てくる気体を試験管Dに集めた。
③ 気体が発生しなくなってから、ガラス管を水から取り出し、ガスバーナーの火を止めた。
④ 試験管Cが冷えてからゴム栓を外し、試験管Cの中にある固体の物質の質量を測定した。
⑤ 次に、酸化銀の質量を3.00g、5.00gに変えて、①から④までと同じことを行った。

表は、〔実験2〕の結果をまとめたものである。

〔実験3〕
① 試験管Cを、酸化銀6.00gの入った試験管Eにかえて、図2のような装置をつくり、ガスバーナーで加熱した。
② 気体が発生している最中に、ガラス管を水から取り出し、ガスバーナーの火を止めた。
③ 試験管Eが冷えてから、試験管形の中にある間体の物質の質量を測定した。

次の(1)から(4)までの間いに答えなさい。

(1)〔実験1〕の①で、ガスバーナーに点火すると、炎が赤色(オレンジ色)であった。ガスの量を変えずに、空気の量を調節して青色の炎にするときの、図3のガスバーナーの操作について説明した文として最も適当なものを、次のアからクまでの中から選んで、そのかな特号を書きなさい。
【図3】

ア.空気の量が不足しているので、ねじgを動かさないで、ねじfをFの向きに回す。
イ.空気の量が不足しているので、ねじgを動かさないで、ねじfをGの向きに回す。
ウ.空気の量が不足しているので、ねじfを動かさないで、ねじgをFの向きに回す。
エ.空気の量が不足しているので、ねじfを動かさないで、ねじgをGの向きに回す。
オ.空気の量が多すぎるので、ねじgを動かさないで、ねじfをFの向きに回す。
カ.空気の量が多すぎるので、ねじgを動かさないで、ねじfをGの向きに回す。
キ.空気の量が多すぎるので、ねじfを動かさないで、ねじgをFの向きに回す。
ク.空気の量が多すぎるので、ねじfを動かさないで、ねじgをGの向きに回す。

(2)次の文章は、〔実験1〕の結果について説明したものである。文章中の(I)から(Ⅲ)までのそれぞれにあてはまる語の組み合わせとして最も適当なものを、あとのアからクまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

『〔実験1〕の④の結果、塩化コバルト紙は赤色(桃色)に変わったため、試験管Aの口の付近にできた液体は(Ⅰ)であることがわかる。また、〔実験1〕の⑤の結果(Ⅱ)に変わったので、試験管A内に残った物質を水に溶かすと(Ⅲ)を示すことがわかる。』

ア. I.エタノール Ⅱ.青色 Ⅲ.酸性
イ. I.エタノール Ⅱ.青色 Ⅲ.アルカリ性
ウ. I.エタノール Ⅱ.赤色 Ⅲ.酸性
エ. I.エタノール Ⅱ.赤色 Ⅲ.アルカリ性
オ. I.水 Ⅱ.青色 Ⅲ.酸性
カ. I.水 Ⅱ.青色 Ⅲ.アルカリ性
キ. I.水 Ⅱ.赤色 Ⅲ.酸性
ク. I.水 Ⅱ.赤色 Ⅲ.アルカリ性

(3)〔実験1〕で試験管Bに集めた気体と〔実験2〕で試験管Dに集めた気体について説明した文章として最も適当なものを、次のアからエまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。
ただし、〔実験1〕で集めた気体をX、 〔実験2〕で集めた気体をYとする。

ア.XとYは同じ気体である。この気体は、石灰石にうすい塩酸を加えると発生する。
イ.XとYは同じ気体である。この気体は、二酸化マンガンにうすい過酸化水素水(オキシドール)を加えると発生する。
ウ.XとYは異なる気体である。Xは、石灰石にうすい塩酸を加えると発生する。また、Yは、二酸化マンガンにうすい過酸化水素水(オキシドール)を加えると発生する。
エ.XとYは異なる気体である。Xは、二酸化マンガンにうすい過酸化水素水(オキシドール)を加えると発生する。また、Yは、石灰石にうすい塩酸を加えると発生する。

(4)〔実験3〕の③で、試験管Eの中にある固体の物質の質量は5.86gであった。この物質に含まれている酸素の質量は何gか。最も適当なものを、次のアからコまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

ア. 0.07g
イ. 0.12g
ウ. 0.14g
エ. 0.18g
オ. 0.21g
カ. 0.24g
キ. 0.28g
ク. 0.32g
ケ. 0.35g
コ. 0.40g

解答・解説

(1)イ
空気の量が足りないので、ガス調節ネジgを押さえて、空気調節ネジfを開いて(Gの向き)空気を取り入れる。

(2)ク
塩化コバルト紙は水に反応して赤色(桃色)になる。フェノールフタレイン溶液はアルカリ性の検出に使われる試薬である。

(3)ウ
試験管Bに集めた気体は炭酸水素ナトリウムの熱分解で生じた二酸化炭素である。試験管Dに集めた気体は酸化銀の熱分解で生じた酸素である。

(4)キ
酸化銀の質量が6.00gのとき、反応後に残っている固体の物質の質量は5.58g。試験管の中にある固体の物質の質量は5.86gなので、まだ反応していない酸素の質量は5.86ー5.58=0.28g

大問4

問題文

おもりを持ち上げたときの滑車のはたらきについて調べるため、次の〔実験1〕から〔実験3〕までを行った。
ただし、ばねばかり、滑車及び糸の質量は無視できるものとし、滑車に摩擦力ははたらかないものとする。

〔実験1〕
① 図1のように、スタンドに定規を固定し、ばねばかりに糸のついたおもりを取り付けた。
【図1】

② 糸にたるみがなく、ばねばかりの示す力の大きさが0Nとなる位置から、ゆっくりと一定の速さでばねばかりを24.0cm真上に引いた。このとき、ばねばかりを引いた距離とばねばかりの示す力の大きさとの関係を調べた。

図2は、〔実験1〕の②の結果について、横軸にばねばかりを引いた距離[cm]を、縦軸にばねばかりの示す力の大きさ[N]をとり、その関係をグラフに表したものである。
【図2】

〔実験2〕
① スタンド、定規、動滑車、定滑車、糸、ばねばかりと〔実験1〕で用いたおもりを用いて、図3のような装置をつくった。
【図3】

② 糸にたるみがなく、ばねばかりの示す力の大きさが0Nとなる位置から、ゆっくりと一定の速さでばねばかりを24.0cm水平に引いた。このとき、ばねばかりを引いた距離とばねばかりの示す力の大きさとの関係を調べた。

〔実験3〕
① 図4のように、2つの動滑車を棒で固定し、棒にフックを取り付けた。なお、棒とフックの質量は無視できるものとする。
【図4】

② スタンド、定規、定滑車、糸、ばねばかり、図4の動滑車、〔実験1〕で用いたおもりを用いて、図5のような装置をつくった。
【図5】

③ 糸にたるみがなく、ばねばかりのおもりの示す力の大きさが0Nとなる位置から.ゆっくりと一定の速さでばねばかりを24.0cm水平に引いた。このとき、ばねばかりを引いた距離と床からのおもりの高さとの関係を調べた。
なお、2つの動滑車を固定した棒は常に水平を保ちながら動くものとする。

次の(1)から(4)までの問いに答えなさい。

(1)〔実験1〕の②の途中で、ばねばかりを16.0cm真上に引いたとき、床からのおもりの高さは何cmか、小数第1位まで求めなさい。

(2)〔実験1〕の②の途中で、おもりが床から離れた直後から、12.0cmの高さになるまで、おもりを引き上げた仕事は何Jか、小数第1位まで求めなさい。

(3)〔実験2〕の②で、ばねばかりを0cmから24.0cmまで引いたとき、ばねばかりを引いた距離とばねばかりの示す力の大きさの関係はどのようになるか。横軸にばねばかりを引いた距離[cm]を、縦軸に力の大きさ[N]をとり、その関係を表すグラフを図6に書きなさい。
【図6】

(4)〔実験3〕の③で、ばねばかりを0cmから24.0cmまで引いたとき、ばねばかりを引いた距離と床からのおもりの高さの関係はどのようになるか。横軸にばねばかりを引いた距離[cm]を、縦軸に床からのおもりの高さ[cm]をとり、その関係をグラフに表したものとして最も適当なものを、次のアからカまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

解答・解説

(1)8.0cm
図2より、ばねばかりをを引いた距離が8.0cmの時におもりが床から離れたので、ばねばかりを16.0cm引いたとき、床からのおもりの高さは16.0ー8.0=8.0cmになる。

(2)1.2J
おもりを10Nの力で12.0cm引き上げた時の仕事は10×0.12=1.2[J]

(3)
動滑車を使うと、1/2倍の力でおもりを引き上げられる。よって、力の大きさが5.0Nの時に床からおもりが離れる。

(4)カ
動滑車を2個使うと1/4倍の力でおもりを引き上げられる。よって、力の大きさが2.5Nの時に床からおもりが離れる。そのときのばねばかりを引いた距離は2.0cmになるので、おもりが離れてからばねばかりを引く距離は24.0ー2.0=22.0cm。おもりの高さは引いた距離の1/4になるので24.0/4=5.5cm

大問5

問題文

太陽の動きについて調べるため、日本のある地点Xで、次の〔観察1〕から〔観察3〕までを行った。

〔観察1〕
① 冬至の日に、図1のように、直角に交わるように線を引いた厚紙に透明半球を固定し、日当たりのよい水平な場所に東西南北を合わせて置いた。
【図1】

② 午前8時から午後4時までの1時間ごとに、サインペンの先端を透明半球の上で動かし、サインペンの先端の影が透明半球の中心と重なるようにして、透明半球上に点をつけ、太陽の位置を記録した。

③ ②で記録した点をなめらかな線で結び、さらにその線を透明半球の縁まで伸ばした。このとき、図2のように、透明半球の縁まで伸ばした線の端をそれぞれ点P,点Qとした。
【図2】

④ ③で透明半球上に結んだ線にビニールテープを重ね、点P,点Q、②で記録した太陽の位置をビニールテープに写し、各点の間の長さをはかった。

図2の点Hは、点Oを通る南北の線と線分PQとの交点である。また、図3は、図2の透明半球を真横から見たものであり、図4は、〔観察1〕の④の結果を示したものである。ただし、図3では、透明半球上に記録された太陽の位置を示す点は省してある。
【図3】

【図4】

〔観察2〕〔観察1〕で用いた透明半球を使って、春分の日と夏至の日にそれぞれ〔観察1〕と同じことを行った。

〔観察3〕
① 冬至の日に、図5のように、直角に交わるように線を引いた厚紙上の交点Rに棒を垂直に立て、日当たりのよい水平な場所に東西南北を合わせて置いた。
【図5】

② 午前8時から午後4時までの1時間ごとに、棒の影の先端の位置を厚紙に記録して、なめらかな線で結んだ。
③ 夏至の日に、①,②と同じことを行った。

次の(1)から(4)までの問いに答えなさい。

(1)〔観察1〕で、太陽が南中した時刻として最も適当なものを、次のアからオまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。
ア.午前11時48分
イ.午前11時54分
ウ.正午
エ.午後0時06分
オ.午後0時12分

(2)図6は、〔観察2〕で春分の日と夏至の日に
太陽の動きを記録した透明半球を真横から見たものであり、点A,Bは、それぞれ春分の日と夏至の日のいずれかに太陽が南中した位置を示している。
夏至の日の太陽の南中高度はどのように表されるか。
最も適当なものを、次のアからカまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。
ただし、点Cは天頂を示しており、点Iは直線HO上の点である。
【図6】

ア.∠AOH
イ.∠AIO
ウ.∠AOC
エ.∠BOH
オ.∠BIO
カ.∠BOC

(3)春分の日に、赤道上で〔観察 1〕と同じことを行ったとすると、〔観察2〕で春分の日に地点Xで観察した場合と比べてどうなるか。次の文章中の(i),(ii)にあてはまる語句の組み合わせとして最も適当なものを、下のアからカまでの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

『赤道上で観察した場合は、地点Xで観察した場合と比べると、日の出の方角は(i)、南中高度は高くなる。また、日の出から日の入りまでの時間は(ii)。』

ア. i.北よりになり ii.長くなる
イ. i.北よりになり ii.変わらない
ウ. i.南よりになり ii.長くなる
エ. i.南よりになり ii.変わらない
オ. i.変わらず ii.長くなる
カ. i.変わらず ii.変わらない

(4)〔観察3〕で、冬至の日と夏至の日に記録して結んだ線を真上から見たものとして最も適当なものを、次のアから力までの中からそれぞれ選んで、そのかな符号を書きなさい。

解答・解説

(1)イ
点Pと点Qを結んだ直線の中心は、12時の点より0.4cm点P寄りの位置である。60分で4.0cmなので、0.4cmは6分である。よって、太陽が南中した時刻は12時の6分前の午前11時54分である。

(2)エ
南中高度とは、真南方向の地平線(線OH)と南中時の天体(線BO)でつくられる角度のことである。

(3)カ
春分の日は地球上のどこでも日の出の方角は真東で、昼の長さは12時間である。

(4)(夏至の日)エ,(冬至の日)イ
棒の影の先端は当時の日はRよりも北側を動き、当時の日は日の出、日の入りのころはRより南側にある。影の長さは南中時に最も短くなる。

大問6

問題文

次の(1),(2)の問いに答えなさい。

(1)電池について調べるため、金属板A,金属板Bと水溶液の組み合わせをさまざまに変えて、図のような装置をつくった。
表は、金属板A,金属板Bと水溶液の組み合わせをまとめたものである。図の装置の光電池用モーターが回る金属板と水溶液の組み合わせとして最も適当なものを、表のアから力までの中から選んで、そのかな符号を書きなさい。

(2)ヒトの刺激に対する反応について調べるため、次の〔実験〕を行った。

〔実験〕
① 図のように、16人が手をつないで輪をつくった。
② Aさんは、左手にもったストップウォッチをスタートさせるのと同時に、右手でとなりの人の左手をにぎった。
③ 左手をにぎられた人は、右手でとなりの人の左手をにぎることを順に行った。
④ 16人目のBさんは、Aさんから右手でストップウォッチを受け取り、自分の左手をにぎられたらストップウォッチを止め、時間を記録した。
⑤ ②から④までを、さらに2回繰り返した。
〔実験〕における3回の測定結果の平均は、4.9秒であった。
この〔実験〕において、左手の皮膚が刺激を受け取ってから右手の筋肉が反応するまでにかかる時間は、次のaからcまでの時間の和であるとする。

この〔実験〕において、脳が、信号を受け取ってから命令を出すまでの時間は、1人あたり何秒であったか、小数第1位まで求めなさい。 ただし、感覚神経と運動神経を信号が伝わる速さを60m/秒とし、信号を受けた筋肉が収縮する時間は無視できるものとする。また、左手の皮膚から脳までの神経の長さと、脳から右手の筋肉までの神経の長さは、それぞれ1人あたり0.8mとする。 なお、Aさんは、ストップウォッチをスタートさせるのと同時にとなりの人の手をにぎっているので、計算する際の人数には入れないこと。

解答・解説

(1)カ
亜鉛版では亜鉛原子が電子を失って、亜鉛イオンになる。銅板では、水素イオンが銅板にたまった電子を得て水素原子へと戻る。

(2)0.3秒
AさんからBさんまでの神経と信号が伝わる時間(a,c)は(1.6×15)/60=0.4s。脳が信号を受け取ってから命令を出すまでの時間は(4.9ー0.4)/15=0.3秒。

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