【愛知県】令和5年度/2023年度入学者高校入試選抜試験:理科

愛知県の2023年3月実施の令和5年度(2023年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。

愛知県の公立高校入試情報はこちら

大問1

問題文

次の(1), (2)の問いに答えなさい。

(1) 日本のある地点において、ある日の午後7時に北の空を観察したところ、恒星Xと北極星が図のように観察できた。同じ地点で毎日午後7時に恒星Xを観察したところ、恒星Xの位置は少しずつ変化した。次の文章は、1か月後の恒星Xの位置について説明したものである。文章中の( I )と( II )のそれぞれにあてはまる語の組み合わせとして最も適当なものを、下のアからクまでの中から選びなさい。

1か月後の午後7時に恒星Xは、( I )の位置に見えた。同じ時刻に観測したとき、恒星の見られる位置が少しずつ移動するのは、地球が( II )しているからである。

ア.I.A、II. 公転
イ.I.A、II. 自転
ウ.I.B、II. 公転
エ.I.B、II. 自転
オ.I.C、II. 公転
力.I.C、II. 自転
キ.I.D、II. 公転
ク.I.D、II. 自転

(2) 物質の状態変化について説明した次の文章について、( I )と( II )のそれぞれにあてはまる語の組み合わせとして最も適当なものを、下のアからエまでの中から選びなさい。

多くの物質は温度を下げていくと、気体から液体、そして固体へと状態が変わる。一般的に、物質の温度が下がることによって、物質の( I )が減少し、密度は大きくなる。
このような物質の例として、エタノールがあげられる。エタノールの液体の中に、温度を下げて固体にしたエタノールを入れると、固体のエタノールは( II )。

ア.I. 質量、II. 浮く
イ.I. 質量、II. 沈む
ウ.I. 体積、II. 浮く
エ.I. 体積、II. 沈む

解答・解説

(1)ア
北の空の恒星を同じ時間に観測すると、その位置は北極星を中心に反時計回りに1ヶ月で約30°回転します。

(2)エ
物質の状態変化において重要なのが、質量は変化しないということです。多くの物質は液体から固体になると体積が減少し密度が大きくなります。凝縮されると考えると分かりやすいでしょう。注意しなければならないのは、我々が触れる物質の中で最も身近な存在である水はその逆の性質を持っているということです。

大問2

問題文

アジサイの根、茎、葉のつくりとそのはたらきを調べるため、次の〔観察〕と〔実験〕を行った。

〔観察〕
① アジサイの葉の裏側から表皮をはがして、プレパラートをつくった。
② 10倍の接眼レンズと10倍の対物レンズをとりつけた頭微鏡を用いて、①のプレパラートを観察した。

〔実験〕
① アジサイの葉と茎で行われている蒸散の量を調べるため,葉の数と大きさ,茎の長さと太さをそろえ、からだ全体から蒸散する水の量が同じになるようにした3本のアジサイA,B,Cと、同じ形で同じ大きさの3本のメスシリンダーを用意した。
② アジサイAは、全ての葉の表側だけにワセリンを塗り、アジサイBは、全ての葉の裏側だけにワセリンを塗った。また、アジサイCは、ワセリンをどこにも塗らなかった。
③ 図のように、アジサイ A,B,C を、水が同量入ったメスシリンダーにそれぞれ入れ、水面に油をたらした。
④ その後、3本のメスシリンダーを明るく風通しのよい場所に置き、一定の時間が経過した後の水の減少量を調べた。

表は、〔実験〕の結果をまとめたものである。
なお、ワセリンは、水や水蒸気を通さないものとし、葉の表側と裏側に塗ったワセリンは、塗らなかった部分の蒸散に影響を与えないものとする。また、メスシリンダー内の水の減少量は、アジサイの蒸散量と等しいものとする。

次の(1)から(4)までの問いに答えなさい

(1) アジサイは双子葉類の植物である。双子葉類の茎の断面と根のつくりの特徴を表した図としてそれぞれ正しいものはどれか。最も適当な組み合わせを、下のアからエまでの中から選びなさい。

ア.  I 、Ⅲ.     イ.  I 、Ⅳ.     ウ. Ⅱ、Ⅲ.     エ. Ⅱ、Ⅳ

(2)〔観察〕の②では気孔が観察できた。その後、接眼レンズの倍率はかえずに、対物レンズだけを40倍にかえて顕微鏡で観察した。次の文は、このときの視野の中に見える気孔の数と、視野の明るさについて述べたものである。文中の( I )と( II )のそれぞれにあてはまる語の組み合わせとして最も適当なものを、下のアから力までの中から選びなさい。

〔観察〕の②のときと比べて、視野の中に見える気孔の数は( I )、 視野の明るさは( Ⅱ )。

ア.I. 増え、Ⅱ. 明るくなる
イ.I. 増え、Ⅱ. 暗くなる
ウ.I. 増え、Ⅱ. 変わらない
エ.I. 減り、Ⅱ. 明るくなる
オ.I. 減り、Ⅱ. 暗くなる
オ.I. 減り、Ⅱ. 変わらない

(3) 次の文章は、〔実験〕の結果について述べたものである。文章中の( I )と( Ⅱ )にあてはまる語句として最も適当なものを、下のアから力までの中からそれぞれ選びなさい。

〔実験〕の結果では、葉の表側よりも裏側からの蒸散量が多いことが、( I )ことからわかる。また、葉以外の部分からも蒸散が起こっていることが、( Ⅱ )ことからわかる。

ア.Aの水の減少量が、Bの水の減少量より大きい
イ.Bの水の減少量が、Cの水の減少量より小さい
ウ.Cの水の減少量が、Aの水の減少量より大きい
エ.Aの水の減少量が、Cの水の減少量からBの水の減少量を引いたものより大きい
オ.Bの水の減少量が、Aの水の減少量からBの水の滅少量を引いたものより小さい
力.Cの水の減少量が、Aの水の減少量からBの水の減少量を引いたものより大きい

(4)〔実験)で、葉の裏側から蒸散した量は、葉の表側から蒸散した量の何倍か。最も適当なものを、次のアからクまでの中から選びなさい。
ア.0.6倍
イ.0.8倍
ウ.1.1倍
工.1.3倍
オ.1.4倍
力.1.6倍
キ.1.8倍
ク.2.1倍

解答・解説

(1)ア
双子葉類の茎の特徴は維管束が円状に並んでいることです。
また、双子葉類の根は太い主根とそこから生える側根に区分されます。

(2)オ
対物レンズの倍率を上げると、物体までの距離は小さくなり、視野は狭く、暗くなります。

(3)Ⅰ.ア Ⅱ.エ
A〜Cの水の減少量には、葉以外の部分の蒸散量が含まれています。Aの減少量(26.2cm³)は、葉の裏側と葉以外の部分の蒸散量です。葉の裏側からの蒸散量は、(Cの減少量)-(Bの減少量) = 36.2- 20.2 = 16.0 [cm³]で、葉以外からの蒸散は26.2-16.0=10.2[cm³]であることがわかります。

(4)カ
(3)より,葉の裏側からの蒸散量は16.0cm³で、葉の表側からの蒸散量は、(Cの滅少量)-(Aの減少量) = 36.2-26.2=10.0 [cm³] 葉の裏側からの蒸散量は表側からの蒸散量の16.0-10.0=1.6[倍]になります。

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大問3

問題文

塩酸の反応について調べるため、次の〔実験〕を行った。

〔実験〕
➀図1のように、石灰石(炭酸カルシウム)1.00gをビーカーAに、塩酸15cm³を別のビーカーに入れ、電子てんびんで全体の質量を測定した。
②次に、①のビーカーAに、①の塩酸15㎤を全て入れて混ぜ合わせると、気体が発生した。
③気体が発生しなくなってから,図2のように、電子てんびんで全体の質量を測定した。
④石灰石の質量を2.00 g、3.00 g、4.00 g、5.00 g、6.00 gに変え、それぞれビーカーB、C、D、E、 Fに入れた場合について、①から③までと同じことを行った。

次の(1)から(4)までの問いに答えなさい。
(1)〔実験〕の反応で発生した気体と同じ気体を発生させる方法として最も適当なものを、次のアからエまでの中から選びなさい。
ア.亜鉛にうすい塩酸を加える。
イ.塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混ぜて加熱する。
ウ.塩化銅水溶液を電気分解する。
エ.炭酸水素ナトリウムを加熱する。

(2) 〔実験〕の結果をもとに、質量保存の法則を利用して、発生した気体の質量を求めることができる。次の文は、化学変化の前後で物質全体の質量が変化しないことを説明したものである。文中の( Ⅰ )と( Ⅱ )のそれぞれにあてはまる語句の組み合わせとして最も適当なものを、下のアからカまでの中から選びなさい。
化学変化の前後で、原子の( Ⅰ )は変化するが、原子の( Ⅱ )は変化しない。

ア.I. 組み合わせ、Ⅱ.体積
イ.I. 組み合わせ、Ⅱ. 種類と数
ウ.I. 体積、Ⅱ. 組み合わせ
エ.I.体積、Ⅱ. 種類と数
オ.I.種類と数、Ⅱ.組み合わせ
力.I.種類と数、Ⅱ. 体積

(3)〔実験〕で、石灰石の質量が5.00gのとき、ビーカーEに、石灰石の一部が反応せずに残っていた。

 図3のように、反応後のビーカーEに、反応後のビーカーAの水溶液を混ぜ合わせると、気体が発生した。十分に反応して気体が発生しなくなった後も、ビーカーEには、石灰石の一部が残っていた。このとき残った石灰石を全て反応させるためには、〔実験〕で用いた塩酸を、ビーカーEにさらに少なくとも何cm加えればよいか。最も適当なものを、次のアからカまでの中から選びなさい。

ア. 2 cm³
イ. 3 cm³
ウ. 4 cm³
エ. 5 cm³
オ. 6 cm³
カ. 7 cm³

(4) 〔実験〕で用いた塩酸の2倍の濃さの塩酸を準備し、その塩酸15 ㎤ を用いて〔実験〕と同じことを行った。次の文は、2倍の濃さの塩酸を用いたときの、反応する石灰石の質量と発生した気体の質量について説明したものである。文中の( I )と( Ⅱ )のそれぞれにあてはまる語句の組み合わせとして最も適当なものを、下のアからエまでの中から選びなさい。また、このときのグラフとして最も適当なものを、あとのaからdまでの中から選びなさい。

〔実験〕で用いた塩酸の2倍の濃さの塩酸15 ㎤ と過不足なくちょうど反応する石灰石の質量は、〔実験〕で用いたもとの濃さの塩酸15 ㎤ と反応した石灰石の質量に対して( I ), また,2倍の濃さの塩酸を用いたときに,反応した石灰石1.00gあたりで発生する気体の質量は,もとの濃さのときに対して( Ⅱ )。

ア.I. 変わらず、 Ⅱ. 変わらない
イ.I. 変わらず、 Ⅱ. 2倍となる
ウ.I. 2倍となり、Ⅱ. 変わらない
エ.I. 2倍となり、Ⅱ. 2倍となる

解答・解説

(1)エ
炭酸カルシウム(CaCO₃)と塩酸(HCl)が反応する
CaCO₃+2HCl→CaCl₂+CO₂+H₂O という化学変化が起こり、二酸化炭素(CO₂)が発生していることが分かります。

(2)イ
化学変化では、原子の組み合わせは変化しても、新しく原子が出来たり、なくなったりすることはありません。

(3)オ
発生した二酸化炭素の質量は、(反応前の質量)ー(反応後の質量)で求められます。表のAより、石灰石1.00gがすべて反応すると、75.00-74.56=0.44 [g]の二酸化炭素が発生します。また、表のC以後は発生した二酸化炭素が1.10gのまま変化しないことから、実験で用いた塩酸15cmと過不足なく反応する石灰石を x[g]とすると、1.00:0.44=で:1.10より = 2.50 [g]
ビーカーAとビーカーEの加えた塩酸と石灰石の合計は塩酸 30 cm³石灰石6.00gで、石灰石6.00gと過不足なく反応する塩酸の体積をy [cm³] とすると、15:2.50=9:6.00よりy=36 [cm³]したがって、塩酸を36-30=6[cm³]加えると、残った石灰石がすべて反応します。

(4)(説明文)ウ、(グラフ)b
2倍の濃さの塩酸15cmと過不足なく反応する石灰石の質量は〔実験〕の2倍の5.00gになります。石灰石1.00gあたりに発生する二酸化炭素は0.44gで変わりませんが、石灰石5.00gから発生するニ酸化炭素は〔実験〕の2倍の2.20gになります。

大問4

問題文

物体の運動について調べるため、次の〔実験1〕から〔実験3〕までを行った。ただし、実験に用いる台車と小球にはたらく摩擦力や空気の抵抗は無視でき、小球は運動している間、レールから離れることなく、斜面と水平面がつながる点をなめらかに通過するものとする。

〔実験1〕
① 斜面に記録タイマーを固定し、紙テープを通した。なお、使用した記録タイマーは、1秒間に60回、点を打つことができる。
② 図1のように、斜面に置いた台車が動かないように手で支えながら、①の紙テープがたるまないように台車に固定した。
③ 台車から静かに手をはなし、斜面上の台車の運動を紙テープに記録した。

〔実験1〕で用いた紙テープで,図2のように打点の重なっていない点を選び、線Oを引いた。また、図3のように、 〔実験1〕で用いた紙テープに、線Oから6打点ごとに線を引き、線Oに近い線から順に線A、B、C、D、E、Fとした。ただし、図3では、記録された打点は省路してある。

〔実験2〕
① 図4のように、斜面と水平面のつながっているレールをつくった。なお、点bと点dは同じ高さである。

②斜面上の点aに質量200gの小球を置き、小球を支えていた手を静かにはなした。その後、小球がレールの上を移動する運動を観察した。
③質量100gの小球にかえて、②と同じことを行った。

〔実験3〕
➀〔実験2〕のレールと、質量200gの小球を用意した。
②斜面上の点aに小球を置き、小球を支えていた手を静かにはなした。その後、小球が点b,c,dを通過する瞬間の速さを測定した。
③斜面上の点aに小球を置き、小球を斜面に沿って上向きに勢いをつけて押し出した。その後、小球が最高点に達してから斜面を下り、点b,c,dを通過する瞬間の速さを測定した。

次の(1)から(4)までの問いに答えなさい。

(1)〔実験1〕で、紙テープの線Cから線Dの間に記録された区間での台車の平均の速さは何cm/秒か。最も適当なものを、次のアからコまでの中から選びなさい。
ア.2.1 cm/秒
イ.2.4 cm /秒
ウ.3.3 cm/秒
エ.6.3 cm/秒
オ.9.6 cm/秒
カ.21 cm/秒
キ.24 cm/秒
ク.33 cm/秒
ケ.63 cm/秒
コ.96 cm/秒

(2)〔実験1〕で、紙テープの線Oと線Fの間の距離は何cmか。最も適当なものを、次のアからコまでの中から選びなさい。なお、必要であれば、右のグラフ用紙を用いてよい。

ア.3.9 cm
イ.4.5 cm
ウ.5.1 cm
エ.11.4 cm
オ.13.5 cm
カ.18.0 cm
キ.21.0 cm
ク.23.1 cm
ケ.34.5 cm
コ.52.5 cm

(3)〔実験2〕において、小球のもつ運動エネルギーが最も大きい瞬間を、次のアからカまでの中から選びなさい。
ア.②で点aで手をはなした瞬間
イ.③で点aで手をはなした瞬
ウ.②で点bを通過する瞬間
エ.③で点bを通過する瞬間
オ.②で点cを通過する瞬間
カ.③で点cを通過する瞬間

(4) 〔実験3〕について説明した文として正しいものを、次のアからカまでの中から二つ選びなさい。
ア.②で、小球が点cを通過する瞬間の運動エネルギーと位置エネルギーの和は、点aで静かに手をはなした瞬間の位置エネルギーと等しい。
イ.②で、小球が点aから点dに移動する間で、最も位置エネルギーが大きくなるのは、小球が点bを通過する瞬間である。
ウ.③で、小球が点aから点bに移動する間に、力学的エネルギーは減少する。
エ.②と③で、点dを通過する瞬間の小球の速さを比較すると、②の方が速い。
オ.②と③で、点dを通過する瞬間の小球の速さを比較すると、③の方が速い。
力.②と③で、点dを通過する間の小球の速さを比較すると、同じ速さである。

解答・解説

(1)ク
記録タイマーが 6打点を打つ時間が6×1/60= 0.1[秒]で,CD間のテープの長さが9.6-6.3=3.3 [cm]であるから、CD間の台車の速さは33/0.1= 33 [cm / 秒 ]が答えになります。

(2)カ
6打点ごとにテープの長さが0.6cmずつ増加しているので、DE=3.3+0.6=3.9[cm]、EF=3.9+0.6=4.5[cm]よって、OFの長さは9.6+3.9+4.5=18.0[cm]になります。

(3)ウ
小球の質量が大きい②で、位置エネルギーが最も小さい点を通過するときに、運動エネルギーが最も大きくなります。

(4)ア、オ
静かに手を放すより、勢いをつけて押し出すほうが手が小球に仕事をしているので、小球の持つ力学的エネルギーは大きくなります。

大問5

問題文

日本のある地点Pにおいて、ある年の3月20日の3時から、3時間ごとに3日間にわたり、気圧、気温、湿度、風向及び天気を観測した。あとの表1は、その観測記録をまとめたものである。また、表2は、乾湿計用湿度表の一部を、表3は、それぞれの気温に対する飽和水蒸気量[g/m³]を示したものである。
次の(1)から(4)までの問いに答えなさい。

(1)3月22日6時の天気を表す天気記号はどれか。最も適当なものを、次のアからエまでの中から選びなさい。

(2) 3月20日6時から21日21時までの間に地点Pを前線が2回通過した。これらの前線が通過した後、地点Pの風向は大きく変わった。地点Pを通過した前線について説明した文として最も適当なものを、次のアからエまでの中から選びなさい。
ア.3月20日の6時から12時までの間に通過した前線は寒冷前線で、その前線が通過した後に風向は北寄りから南寄りに変わった。
イ.3月20日の6時から12時までの間に通過した前線は温暖前線で、その前線が通過した後に風向は東寄りから西寄りに変わった。
ウ.3月21日の3時から9時までの間に通過した前線は寒冷前線で、その前線が通過した後に風向は南寄りから北寄りに変わった。
エ.3月21日の時3から9時までの間に通過した前線は温暖前線で、その前線が通過した後に風向は西寄りから東寄りに変わった。

(3) 湿度は、乾湿計の乾球及び湿球の示す温度と、表2の乾湿計用湿度表を用いて求めることができる。3月21日9時の乾球と湿球の示す温度はそれぞれ何°Cか。乾球の示す温度、湿球の示す温度の順に左から並べたものとして最も適当なものを、次のアからケまでの中から選びなさい。
ア.8°C, 8°C
イ.8°C, 13°C
ウ.8°C, 18°C
エ.13°C, 8°C
オ.13°C, 13°C
カ.13°C, 18°C
キ.18°C, 8°C
ク.18°C, 13°C
ケ.18°C, 18°C

(4) 表1の3月20日9時を時刻A、 3月20日15時を時刻B、3月21日 15時を時刻Cとする。時刻A、B、Cでは、いずれも湿度が同じ値となっている。次の文章は、時刻A、B、Cの空気の露点について説明したものである。文章中の(Ⅰ)には下のⅠのアからウまでの中から、( Ⅱ )には下のⅡのアからエまでの中から、( Ⅲ )には下のⅢのアからウまでの中から、それぞれ最も適当なものを選びなさい。

時刻A、B、Cの空気について、それぞれの露点を調べてみると、露点が最も高いのは、時刻(Ⅰ)のときであり、そのときの露点は( Ⅱ )である。(Ⅰ)の空気の露点が最も高い理由は、同じ湿度ならば( Ⅲ )ためである。

Ⅰ.ア.A イ.B ウ.C
Ⅱ.ア.-1°C イ.1°C ウ.7°C エ.9°C
Ⅲ.ア.気温の高い空気の方がより多くの水蒸気を含んでいる
イ.気温の低い空気の方がより多くの水蒸気を含んでいる
ウ.気温に関わらず空気が含んでいる水蒸気の量は変化しない

解答・解説

(1)イ
3月22日6時の天気は晴れなので、天気記号はイになります。ちなみにアは快晴のマーク、ウは曇り、 エは雨です。

(2)ウ
温暖前線が通過すると気温が上がり、風向は南東から南西に変わります。寒冷前線が通過すると気温が下がり、風向は南西から北西に変わります。この問題では20日の午前中に温暖前線が通過したことが示されていますが、天気が晴れ、風向が北から南に変わっていることが問題のつくりとして気になるところであります。21日午前中に寒冷前線が通過したときの風も正反対の向きに変化しているのが不自然です。

(3)エ
乾球の示す温度13.0°Cが気温です。表2より、気温13°C、湿度45%のときの乾球と湿球の温度の差は5°Cなので、湿球の示す温度は13-5=8[C°]となります。

(4)Ⅰイ Ⅱエ Ⅲア
湿度が同じなら気温が高いほうが空気1m³に含まれる水蒸気量が大きく露点が高いです。露点が最も高いのはBで、気温19.0°C、湿度54%の空気の水蒸気量16.3×0.54=8.8 [g/m³]が飽和水蒸気量となる9.0°Cで露点になります。

大問6

問題文

次の(1)、(2)の問いに答えなさい。

(1) 図は、ある動物の雌と雄のからだの細胞に含まれる染色体のようすを、それぞれ模式的に表したものである。次の文中の( Ⅰ )と( Ⅱ )のそれぞれにあてはまる染色体のようすを模式的に表したものとして最も適当なものを、あとのアから力までの中から選びなさい。

染色体のようすを模式的に表すと、この動物の雄の生殖細胞は( Ⅰ )であり、雌と雄の生殖細胞が受精してできた受精卵は( Ⅱ )である。

(2) 抵抗の値が異なる2本の電熱線Aと電熱線Bを用いて次の〔実験〕を行った。
〔実験〕
➀ 電熱線A、電源装置、電流計及び電圧計を用いて図1のような回路をつくり、スイッチを入れてから、電圧の大きさをさまざまな値に変えて、電流計と電圧計の示す値をそれぞれ記録した。
② ①の電熱線Aを電熱線Bに取りかえて①と同じことを行った。
③ 次に、図2のように、電熱線Aと電熱線Bを並列に接続し、スイッチを入れてから電圧計の示す値が3.0Vになるように電源装置を調節し、電流計の示す値を記録した。
④ さらに、図3のように、電熱線Aと電熱線Bを直列に接続し、スイッチを入れてから電圧計の示す値が3.0Vになるように電源装置を調節し、電流計の示す値を記録した。

図4は、〔実験〕の①、②で得られた結果をもとに,横軸に電圧計が示す値を、縦軸に電流計が示す値をとり、その関係をグラフに表したものである。

〔実験〕の③で電流計が示す値は、〔実験〕の④で電流計が示す値の何倍か。最も適当なものを、次のアからコまでの中から選びなさい。

ア.0.5倍
イ.1.0倍
ウ.1.5倍
エ.2.0倍
オ.2.5倍
カ.3.0倍
キ.3.5倍
ク.4.0倍
ケ.4.5倍
コ.5.0倍

解答・解説

(1)Ⅰ.イⅡ.オ
生殖細胞は、卵子と精子になる細胞で、親の遺伝子を次世代に伝えるための特別な細胞です。生殖細胞は染色体の数が通常の1/2で、雄の半分と雌の半分を足して通常の染色体数になります。

(2)ケ
③の並列回路では、電熱線A、電熱線Bの両方に3.0Vの電圧がかかり、電熱線A、電熱線Bに流れる電流の合計が電流計の示す値となり、図4より30+60=90[mA]。また図4より、2つの電熱線の抵抗はそれぞれ1.0[V]/0.01[A]=100[Ω]と1.0[V]/0.02[A]=50[Ω]である。④の直列回路では全体の抵抗は100+50=150[Ω]で、電流計の示す値は3.0[V]/150[Ω]=0.02[A]=20[mA]よって、90/20=4.5[倍]

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