大学受験方法について

高校生のお子さんで将来の大学進学のために、家庭教師を検討される方が近年増えています。

その背景にあるのは、多様化する受験方法により個別の対応が必要になり家庭教師へのニーズが高まっているんです。

今回は具体的な受験方法とそれぞれの特色をご説明していきます。進路選択や、志望校決定の前に最低限の知識をつけると進路決定の時に役に立ちますので、この機会にぜひご一読ください。

共通テストとは?

国公立大学を志望するお子さんは必ず受験する必要がある試験です。また私立大学でも多くの学校が「共通テスト利用方式」の入学を採用しています。2020年度入試までは「センター試験」と呼ばれていました。

開催時期

毎年1月中下旬の土・日の2日間で全国の試験会場で一斉に行われます。

出題形式と範囲

前身のセンター試験と同じくマーク式になります。

また、6教科30科目といった広範囲から選択して受験することも特徴の一つです。

新しく、「解答が前問の解答と連動して正答の組み合わせが複数ある問題(連動型問題)」や「複数の解答を含んだ選択肢を用意する問題」などが出題される可能性があります。

出題科目・配点・試験時間

教科科目配点試験時間
国語「国語」200点80分
地理歴史「世界史A」「世界史B」
「日本史A」「日本史B」
「地理A」「地理B」
1科目100点
2科目200点
1科目60分
2科目120分
公民「現代社会」「倫理」「政治・経済」
「倫理,政治・経済」
数学「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」100点70分
「数学Ⅱ」「数学Ⅱ・数学B」
「簿記会計」「情報関係基礎」
100点60分
理科「物理基礎」
「化学基礎」
「生物基礎」
「地学基礎」
2科目
100点
2科目選択
60分
「物理」
「化学」
「生物」
「地学」
1科目100点
2科目200点
1科目60分
2科目120分
外国語「英語(リーディング、リスニング)」各100点
計200点
英語
リーディング80分
リスニング60分
その他
80分
「ドイツ語」「フランス語」
「中国語」「韓国語」
200点

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個別学力検査(2次試験)とは?

国公立大学を受験されるお子さんは共通テストの次に受ける試験です。配点や問題など大学によって個性が出てくるのも特徴の一つです。

開催時期

2月下旬から行われる前期試験、3月中旬に行われる後期試験があります。前期で入学手続きをすると、後期試験の合格対象からは外れます。大学によっては3月初旬に中期試験を行うところもあります。

出題形式と範囲

各大学によって変わりますが、記述形式を課す大学が多いように感じます。

範囲も共通試験よりも狭まりますが、その分難易度があがり、深い理解を要求されます。

出題形式と範囲

こちらも各大学によって様々ですが、一般的には文系学部で「外国語、数学、国語、地歴・公民」から2~3教科、理系学部では「外国語、数学、理科」から2~3教科が課されます。ただし、東京大学、一橋大学、名古屋大学、京都大学、九州大学など一部の難関大学では4教科を課す学部・学科もあります。

私立大学の入試方法

私立大学の入試方法に関しては、あまりにもたくさんの方法があるので、ひとまとめにしました。大きく分けると3種類に分けられます。

1.一般入試
2.推薦入試
3.AO入試です。

ここでは1.一般入試に関して詳しく解説していきます。

一般方式

私立大学の試験日は各大学が決定しますので決まった日はありませんが、2月初旬~中旬に行われることが多いです。

入試科目に関しては、文系学部は英語・国語・地歴公民または数学から3教科、理系学部は英語・数学・理科の3教科を課すパターンが一般的です。

また、大学・学部の特性に応じ、入試科目や配点に特徴がある入試方式を実施しているところも多く、これらを組み合わせて1つの学部・学科で2つ以上の入試方式をもつ大学も少なくありません。

共通テスト利用方式

共通テスト利用方式は大学独自の試験を課さず共通テストの結果だけで合否を決定する方式のことです。

国公立大学を第1志望としているお子さんにとっては過度な私立大学の受験対策が必要なくなり、私立大学を受けるお子さんにとっても受験チャンスの拡大につながるのでお勧めの受験方法です。

方式出題科目
前期4教科型外国語(300点)、国語(200点)、数学A(200点)、数学B・理科・地歴公民から1科目選択(200点)
3教科型外国語(300点)、国語(200点)、数学・理科・地歴公民から1科目選択(200点)
後期3教科型外国語(300)、数学・国語・理科・地歴・公民から2教科2科目(各200点)
併用方式共通テスト:英語(100点)、国語(100点)
個別試験:数学(150点)

主体性等評価と民間の英語資格の活用

2021年度入試から文部科学省が「大学入学者選抜要項」の見直しを図りました。

それにより、「調査書」や「志願者本人が記載する書類」「面接」「集団討論」「プレゼンテーション」などを積極的に活用する大学が増えてくる傾向が予想されます。

また、今までは一つの経歴に過ぎなかった英語検定を合否に加味する大学も増えていますので高校生の期間中に取っておくこともお勧めです。

推薦入試とAO入試

私立大学の入試の際にお話した、この二つの受験方法。

実は国公立大学入試にも使える大学があります。

学校推薦型入試(推薦入試)

国公立大学の推薦入試は私立大学に比べて募集人員が少なく、出願条件のうち「学習成績の状況4.0以上」など厳しい成績基準を設けている大学があるほか、1つの高校からの推薦人数が制限される場合は、出願前に学内で選抜が行われるケースも少なくありません。

また、私立大学の推薦入試は入学者比率が40%以上を占めており、一般選抜と並ぶ私立大学入試の大きな柱といえます。出願要件は国公立大学ほど厳しくなく、なかには成績基準を設けない大学もあります。選抜方法は、小論文や適性検査、面接、基礎学力試験、調査書等の書類審査をさまざまに組み合わせて選考されています。近年は適性検査や基礎学力検査といった名目で学力を測る試験が行われている大学も目立っています。

総合型選抜(AO入試)

総合型選抜(AO入試)とは、エントリーシートなどの受験生からの提出書類のほか、面接や論文、プレゼンテーションなどを課し、受験生の能力・適性や学習に対する意欲などを時間をかけて総合的に評価する入試方式です。従来の入試方式と比べると、「高い学習意欲」「学びへの明確な目的意識」が選抜基準として重んじられているため、選抜方法もその点が判断できるような内容となっています。出願時に受験生自身が作成して提出する書類が多いことも特徴です。

国公立大学の出願条件は、「学習成績の状況」の成績基準がなかったり、高卒生でも出願できるなど、学校推薦型選抜より緩やかな場合が多いです。ただし、大学によっては「英検などの有資格者」「全国コンテストの上位入賞者」といった条件が加わっていることもあります。他の入試方法よりも事前準備が大変になので早い時期からの対策が必要になってきます。

また、私立大学は様々な受験方法がありますが、一番多いのは複数回の面接・面談を行う対話型の方法です。

一番大切になってくるのは

入試方法を事前に抑えていくことはこれからの大学受験を考えたときにとても大事になってきます。

これは実際の入試においても同じです。当日や前日に慌てないためにも日ごろの勉強からしっかり押さえて、これからやってくる大学受験への対策をしていきましょう!

家庭教師のやる気アシストでは国公立大学出身者の先生が多く在籍していますので、日ごろの 学校の授業から大学入試まで幅広くサポートしています。
是非一度ご相談ください!!