【国語】漢文の基礎
今回からは漢文について学んでいきたいと思います!
漢文は中学から初めましての方が多いと思います。古文と比べてとっつき辛く難しいイメージがありますが、基礎をしっかり押さえることが出来れば高校生になっても通用する力が身につきます!
1.漢文とは
孔子が著した論語の一説を見てみましょう。
「子曰学而時習之不亦説乎」のように元々の漢文のことを白文と言います。
「子曰ハク、学ビテ而時ニ習フ(レ)之ヲ、不(ニ)亦説バシカラ(一)乎。」のように訓点を施した文を訓読文と言います。
「子曰はく、学びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや。」のように日本語の文になったものを書き下し文と言います。
訓点のつけ方を見ていきましょう。
右側には送り仮名を振ります。
- 漢字の右下にカタカナで小さく書く。
- 歴史的仮名遣いを使う。
- ひらがなは漢字の読み方を示しているだけ。
- 助詞、助動詞の漢字は、ひらがなに直して書き下す。
左側には返り点を振ります。
- 漢字の左下に小さく書く。
- 漢字を読む順番を教えてくれる。
- 「レ点」「一二点」「上下点」など。
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2.返り点・置き字
返り点について見ていきましょう。返り点には以下の種類があります。
- レ点
下の漢字を先に読んでから、上の漢字を読む。 - 一二点
二点がついている漢字はとばしておき、一点の漢字のすぐ後に読む。 - 上下点
下点がついている漢字はとばしておき、上点の漢字のすぐ後に読む。
※上下点があるときは一二点に注意。 - 一レ点
レ点の効果が先。その後に一点→二点と読む。 - 上レ点
レ点の効果が先。その後に上点→下点と読む。
書き下し文では、書いたり読んだりしない文字のことを「置き字」と呼びます。
置き字には「於・于・乎・而・矣・焉」のようなものがあります。
例題1
返り点に従って読む順序として、正しいものを選ぼう。
①AB(レ)C
②AB(二)CD(一)
③ABC(レ)D(レ)EF
④A(レ)BC(レ)D(二)EF(一)
解説1
①ACB
②ACDB
③ABEDCF
④BAEFDC
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例題2
返り点に従って読む順序として、正しいものを選ぼう。
①AB(下)C(二)DE(一)F(上)
②A(下)BC(二)DE(一)F(上)
③AB(下)CD(二)EF(一)G(上)
解説2
①ADECFB
②BDECFA
③ACEFDGB