【国語】文学史②(江戸・明治・大正・昭和時代)
前回に引き続き、文学史について学んでいきましょう!
今回は、江戸・明治・大正・昭和時代の文学作品です。
ジャンルも増えて、現代にどんどん近づいていきます!
時代ごとに学習していきましょう!
1.江戸時代(前期)
さて早速、江戸時代から見ていきましょう!
室町時代までは、貴族や武士やお坊さんが文学の担い手でしたね。
では、江戸時代になると誰が担い手となるのでしょうか?
正解は、町人です。
町人とは町に住んでいる商売をする人や職人のことです。
彼らが担い手となって新たな文学作品が多く生まれました。
江戸時代は1600-1850年くらいまでです。
とても長いので、前期・中期・後期の3つに分けてみていきましょう!
まずは江戸時代の前期です。
『日本永代蔵』
- 井原西鶴 作
- 浮世草子
- どうすればお金持ちになれるかについて書いた本
- とんちのような内容
『おくの細道』
- 松尾芭蕉 作
- 紀行文
- 旅をしながら俳句を詠んだ
2.江戸時代(中期)
次は江戸時代の中期です。
1700年前後のことだと思ってください。
『曽根崎心中』
- 近松門左衛門 作
- 人形浄瑠璃
- 男女が一緒に自殺してしまう話
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3.江戸時代(後期)
江戸時代後期には人気の長い小説が生まれます。
『南総里見八犬伝』
- 曲亭馬琴 作の小説
- 別のところで生まれた8人が様々な経験をしながら1つの場所に集まるお話
ここまでが江戸時代の作品です、
江戸時代までの作品を「古文」と呼んでいます。
現代語訳がないとなかなか理解しづらいものが多いですよね。
ここから先の明治時代からはどんどん現代に近づいていきますよ!
4.明治時代
次は明治時代です。
前述のとおり、「古文」の時代は終わったので、現代によっていきます。
そのきっかけは以下のような出来事です。
1858年 日米修好通商条約
↓
西洋の文化・文学が到来
↓
翻訳された本が入ってくるため、古文から現代の文章へ!
では、具体的な作品を見ていきましょう!
『舞姫』 森鷗外
- 1890年
- 島根県出身
- 医者の仕事をしながら執筆
- ドイツに留学
- 他の作品:『高瀬舟』
『吾輩は猫である』 夏目漱石
- 1905年
- 東京都出身
- ロンドンに留学
- 他の作品:『坊ちゃん』『こころ』
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5.大正時代
明治時代の次は、大正時代です。
『羅生門』 芥川龍之介
- 1915年
- 東京都出身
- 夏目漱石の弟子
- 他の作品:『藪の中』『蜘蛛の糸』
『山椒魚』 井伏鱒二
- 1923年
- 広島県出身
- 他の作品:『黒い雨』
『伊豆の踊子』 川端康成
- 1926年
- 大阪府出身
- 日本人初のノーベル文学賞
- 他の作品:『雪国』
6.昭和時代
最後は昭和時代です。
昭和にはとても大きな出来事があり、その前後で分けて作品を見ていきましょう。
大きな出来事とは、
- 1945年 太平洋戦争(第二次世界大戦)終戦
では、まず終戦前の文学作品を見ていきましょう。
『山羊の歌』 中原中也
- 1934年
- 山口県出身
- 詩人
『走れメロス』 太宰治
- 1940年
- 青森県出身
- 芥川龍之介が大好き
- 他の作品:『人間失格』『斜陽』
『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治
- 1941年
- 岩手県出身
- 自然や生き物を愛した
- 他の作品:『やまなし』『注文の多い料理店』
これらが終戦前の有名な文学作品です。
この後、1945年に終戦となります。
終戦後の作品を見ていきましょう!
『金閣寺』 三島由紀夫
- 1956年
- 東京都出身
- 割腹自殺をする
- 他の作品:『潮騒』
以上が、昭和の文学史です。
江戸・明治・大正・昭和時代の文学史は分かりましたか?
聞いたことのある作品も多かったと思います。
有名なので一度は読んでみて欲しいものばかりです!
時代背景を知った上で読むと、より面白さを感じることができるので、ぜひこの記事を読んだ後に読書してみてはいかがでしょうか?