【公民】民主主義ってなんだろう?

テレビやスマホ、ラジオや新聞などを見たことがある人なら誰もが「○○政権」「○○内閣」「△△法が…」のようなものを目にしたことがあると思います。
これらはバラエティ番組のように面白そうでもないし、難しそうなことばかり言っていたり、書いてあったりしますね。
ただ、日本という国が今どのような問題を抱えているのか、どのような方向に向かっているのか、私たちは何をもたらし、何がもたらされるのかを知る上でとっても大事なものです。

また、国ではなく市町村や区でも、市町村の議会議員のポスターを見かけたことがありませんか?自分の住んでいる地域でも、何か決め事をしているんだなぁという認識がある方がいるかもしれません。
このような、国や地方公共団体(都道府県や市町村、特別区など)の問題解決をするための営みの事を政治といいます。

目次

政治ってなに?

政治って言葉の堅苦しさで遠ざけてしまいがちですが、こんな例を考えてみてください。

”生徒会では学校の校則を考えています。Aさんは「危険だから階段を1段飛ばしで歩いてはいけない」というルールを考えました。一方Bさんは「階段は気を付けて移動すれば大丈夫だからそのルールはいらない」といいました。意見が割れたので、多数決を取ると、Aさんの考えに賛成の人が多かったので、「階段を1段飛ばしで歩いてはいけない」というルールが学校の校則に追加されました。”

このような、学校の代表である生徒会の人がルールを提案し、それを多数決で決定し、学校のルールになったという出来事ですが、これも言わば政治のようなものなのです。

これを国に置き換えてみましょう。

学校は国であるとすると、生徒会は国会と呼ばれるところに置き換えられます。学校の代表を置き換えると、国会には国民から選挙で選ばれた国の代表である国会議員です。道路交通のルールについて審議して、決議して、それが国の法律となる、という流れがまさしく政治そのものです。

国や市町村のようなところをより良くするために、人々が協力して決めることが政治であり、私たちが普段友達や家族としていることを国などの非常に大きな集団に変えただけのことなのです。

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“国民”が政治を行う”民主主義”

ところで、日本の政治を直接的に行っているのは誰でしょうか?
それは、上に既に名前を出しましたが、国会議員と呼ばれる人たちです。
名前からして偉そうですが、国会議員ってどんな人がやっているのでしょうか?

国会議員は生まれながらにして国会議員の資格があるのか、というと、そんなことは全く無く、元々私たちと同じ市民の出です。国民に選ばれた人が国会議員となっているのです。
(ちなみに、議員を選ぶ時や国の根幹を変える時など、18歳以上の国民が自ら人や行動を選択する政治行為を選挙といいます。)

では、国会議員になって身分が上がるのかというと、そういうことも無く、変わらず私たちと同じ一国民なのです。決して国王や貴族になって、政治が行なわれるわけではありません。
現在中学生であっても、大人になって立候補(議員の候補者となること)をすれば、国会議員や市町村などの議員などになれる可能性があります!

このように、国民自身が国の政治を行うことを民主主義といいます。民主とは、国家の主権が国民にある、という意味の言葉です。それを方針にしていることを民主主義と言います。
アメリカ合衆国の大統領だったリンカーンは演説の中で、
「人民の、人民による、人民のための政治」
と発言したことが歴史に残っていますが、これはまさしく民主主義を体現した言葉です。

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直接民主主義と間接民主主義

この民主主義にも2つ種類があります。直接民主主義間接民主主義です。

直接民主主義

直接民主主義というのは、国民が法律や憲法などに対して直接意見を反映させることが出来る民主主義のやり方です。
これを積極的に導入している国はスイスやいくつかの小国などに限られます。具体的にどんなことが出来るのかというと、

  • 国の議会で決まった法律を多くの国民が異議を唱えた場合、選挙によって廃案にすることができる
  • 憲法改正の為の発案を国民がすることが出来る

といったものです。

このような直接民主主義による政治のメリットは、やはり国民が政治の決定に関われるところにあります。国民の意見を反映することが出来るという事が一番大きいです。また、政治の決定機会が多いので、多くの国民が政治に対して強い関心を持つことが出来ます。
デメリットは、メリットの裏返しにもなるのですが、あまり政治が分かっていない国民が人気投票や風潮によって決めてしまい、全員が全員理由を持って政治判断をするとは限らないという点です。

勿論、多くの国民が政治に対する知見を持っているなら、これは素晴らしく機能するという事です。

間接民主主義

一方、間接民主主義とは、国民が政治の代表者を決定して、代表者が政治を行うという民主主義のやり方です。
世界の民主主義国家の多くがこれを採用しています。

大統領や国会議員、地方の議会議員などの代表者を選ぶ選挙の際には、立候補者がそれぞれ公約という「政治に対する方針や考えについて実現を約束すること」などを掲げます。その中で一番自分に近い考えの人に投票することで、民意に沿った政治を目指すという仕組みになっています。それで選ばれた議員や大統領などの代表者が政治を行います。なので、法律は代表者の中で決定され、それが国民によって廃案にされるということは基本的にありません。

もし政治に対する貢献が期待以下だったり、公約を守れていなかったりすると、次の選挙で信用されなくなり落選することになるので、代表者は国民の期待に応えられるように努力しなければならないし、国民は、代表者にふさわしい人をしっかり見極めて選ばなければいけません。

間接民主主義のメリットは、

  • 代表者が政治をするので、政治の決定がスムーズに行われやすい(意見が集約されやすい)
  • 代表者という一応政治の専門家が政治にかかわることになるので、直接民主主義よりも正しい決定がされやすい
  • 少数派の意見が通りやすい

という点があります。
一方デメリットとしては、

  • 国民が決定された法律などを廃案にしたいと思ってもどうにもならない
  • 政治への国民のアクションが多くないので、関心を持たない人が多く出てしまう

という点にあります。特に1番目については、それをどうにかするためには次の選挙を待たなければいけないので、即効性は全くないという事です。

このように民主主義には直接民主主義と間接民主主義があることを分かって頂けたと思います。ちなみに、日本では間接民主主義を採用しています。

中学生の皆さんにはまだ選挙権がありませんが、あと数年もしたら政治の参加者となれます。今のうちから政治に関心を持って、「どんな事が決められているんだろう?」「どんな人が政治をしているんだろう?」など疑問に思った事を調べてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
趣味:サイクリング

学習アドバイザー 後藤

家庭教師のやる気アシストで、学習アドバイザーとして年間600人以上のお子さんの勉強のお悩みを解決!たくさんのお悩みを解決してきた学習アドバイザーの目線から、勉強に関する様々なことを記事にしています。
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