大阪市の英語教育の強化について

この記事は以下のサイトを参考にしています。

https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000553/553208/jouhoushi5.pdf
目次

大阪市の教育振興基本計画に基づく取組

大阪市が取り組んでいる英語教育の強化は、教育振興基本計画に基づくものです。
教育振興基本計画とは未来を切り拓く学力・体力の向上を最重要目標として、「誰一人取り残さない学力の向上」をスローガンとした施策です。
具体的には以下の4つが定められています。

  • 言語活動・理数教育の充実
  • 「主体的・対話的で深い学び」の推進
  • 英語教育の強化
  • 全市共通テスト等の実施と分析・活用

大阪市が目指す、英語教育強化の目標は?

大阪市が定める目標は令和7年度末までに英検3級相当以上の英語力を有する中学3年生の割合を56%にすることです。
生徒さんが自らの英語力を的確に把握するだけでなく、生徒さん自身の英語力の実態を分析することにより、各校における学習指導の充実や改善、工夫に役立てることを目的に実施しているそうです。

この取り組みは実際に効果を出していて、平成25年度時点での英検3級相当以上の英語力を有する中学3年生の割合は、全国平均が32.2%であったのに対し、大阪市は18.7%という結果でした。
しかし、令和3年の時点では全国平均が47.0%であったのに対し、大阪市は52.6%という結果を出しており、この施策が結果を出していることが分かります。

大阪市では、小中学校9年間を通して、「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の4技能を総合的に育成することで生徒さんの豊かな語学力・コミュニケーション能力等の向上を目指しているそうです。
小学校低学年・小学校中学年・小学校高学年・中学校の4段階ごとの主な目標は以下のようになっています。

小学校低学年

  • 文字の発音を聞いて、どの文字かを概ね捉えることができる
  • ごく短い会話や絵本のお話などを絵の情報をもとに推測しながら聞き、概要を捉えることができる
  • あいさつ、感謝などの基本的な表現を用いて、動作を交えながらやり取りすることができる

小学校中学年

  • アルファベットの名前と音が言える
  • 簡単な会話や絵本の概要を捉えることができる
  • 日常生活に関する身近で簡単な事柄について、自分の考えや気持ちなどを話すことができる

小学校高学年

  • 日常生活に関する簡単な事柄について、具体的な情報を聞き取ることができる
  • 夏休みの出来事などについて基本的な表現を用いて伝えあったり、小学校生活の思い出などについて、自分の考えや気持ちなどを話したりすることができる
  • 音声で十分に慣れ親しんだ表現を語順を意識して読んだり、書き写したりすることができる

中学校

  • 社会的な話題について、説明の要点を聞き取ることができる
  • 説明文や物語などの内容や情報を整理しながら、正確に読み取ることができる
  • 即興で適切に応答することができる
  • 自分の意見や考えを話したり書いたりできる

大阪市が行う英語イノベーション事業

これらの目標のやめに、大阪市では平成25年度から「英語イノベーション事業」に取り組んでいます。
英語イノベーション事業は大きく5つの施策があります。

小学校低学年からの英語教育

1週間に複数回、20分以上の短時間学習の取り組みを行うことで自ら読もうとする力、間違いを恐れずに話そうとする力等を育成します。
具体的には音と文字をつなげる指導を中心に全小学校で実施しています。

英語体験イベント

英語を使う機会を提供するために「イングリッシュデイ」を定めました。
これにより、英語が通じた、聞き取れたという達成感を獲得し、英語学習のモチベーション向上を狙います。

ネイティブスピーカーの配置

ネイティブスピーカーを全小中学校に配置し、小学校中学年で12コマ、小学校高学年で24コマ、中学校で15コマ事業を実施しています。
これにより、生きた英語を聞く力、話す力、豊かな国際感覚等を育成しています。

教員の指導力・英語力向上に向けた研修

教員自信が英検準1級の英語力を身につけ、英語による授業を展開するように奨励しています。
これにより、教員の指導力が向上し、授業改善を推進できると考えられます。

大阪市英語力調査

大阪市英語力調査を行い生徒さん自らの英語力を的確に把握できるようにしています。

大阪市で家庭教師のやる気アシストができるフォロー

英語教育に力を入れている大阪市だからこそ、家庭教師のやる気アシストは英語の指導はもちろん、大阪市の英語教育の強化の目標になっている英語検定の指導も承ることができます。

また、英語以外の強化も主要5教科(英・数・国・理・社)の中であれば、指導可能です。
少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。

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