門真市が目指すキャリア教育について
この記事は以下のサイトを参考にしています。
https://www.city.kadoma.osaka.jp/kosodate/iinkai/25732.html
https://www.city.kadoma.osaka.jp/material/files/group/49/careerkyoiku_shishin_gaiyo.pdf
門真市では、将来子どもたちが社会で自立し、自分らしい人生を切り拓けるように、「門真市キャリア教育指針」を新たに策定しました。この指針は、子どもたちに「チャレンジする力」「生き抜く力」「つながる力」という3つの基本的能力と、「門真のめざす教育」で大切にしている3つの人との繋がりの育成を目指しています。
今回は、門真市のキャリア教育について詳しく紹介していきます。
門真市キャリア教育指針策定の背景
これまでの門真市のキャリア教育は、企業からの講師を招いたり職場体験学習を行うなどの取り組みが中心でした。しかし、これらは教育の目的や子どもたちに身につけさせたい能力が明確に定義されておらず、各教科の授業の中でキャリア教育を行う視点も欠けていました。
そこで、門真市ではキャリア教育を根本から見直すために「門真市キャリア教育指針」を新たに策定しました。この指針は子どもたちの発達段階に応じて資質や能力を明確にし、計画的に育てる方法を整理することを目的としており、子どもたちの学びの意欲を高めることを目指します。
キャリア発達」と「キャリア教育」 「
キャリア発達 = 社会で自分の役割を果たし、自分らしい生き方を実現していく過程のこと。
キャリア教育 = 一人ひとりが社会で自立するために必要な基礎能力を育て、キャリア発達を促していく教育のこと。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのあるお子さん・保護者様へ/
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門真市版キャリア教育
門真市版キャリア教育でつけたい力
「門真市版キャリア教育」とは、門真市教育振興基本計画で掲げた「3つのつけたい力」と、門真市が目指す教育で大切にしている「3つの人との繋がり」を合わせたものです。これらを特別活動や総合的な学習時間だけではなく、国語や数学などの各教科の中でも意識して指導を行い、日常的な学校生活内でそれぞれの力を育成していきます。
門真市版キャリア教育でつけたい3つの力
チャレンジする力
好奇心を持って取り組む態度、計画的な行動力、自立した問題解決の力を育む。
生き抜く力
自分自身の強みや興味を理解し、それに基づいて将来の進路を決定する力を段階的に育てる。
つながる力
幼少期から他者との協調性や、異なる視点を理解する力を養い、社会性を高める。
門真市が大切にする3つの人とのつながり
縦のつながり
他学年や大人含む様々な年齢と繋がることで、子どもたちに将来への憧れや他人を思いやる心を育む。
横のつながり
同級生、保護者や地域の人と繋がることで、多様な考えに触れるとともに、地域一体で子供の成長を見守る。
将来の自分とのつながり
成長過程でできる人との繋がりや学びを積み重ねていき、将来自立した人間になれるように育てる。
門真市版キャリア教育のモデルプラン
門真市版キャリア教育の実施状況は定期的にモニタリングを行い、効果の検証と改善に取り組んでいます。教員間の情報共有や協議を通じて指導方法の改善を進めていき、地域社会や保護者とも協働しながらキャリア教育の実効性向上を目指します。
キャリア教育は、各学年および各教科の様々な単元で、どの力を特に重点的に育成するかが明示されています。
特別活動や総合的な学習時間だけでなく、国語、数学、理科、社会などの各教科での日常的な授業にも組み込まれます。例えば、国語の授業で「つながる力」を、数学で「チャレンジする力」を重視するなど単元ごとに目標設定を行い、教師は具体的な教育目標に基づいて授業を計画・実施することができます。教科の本来の学習内容とキャリア教育の目標を関連付けながら、資質・能力の総合的な育成を目指します。
それでは、実際に門真市が行っているキャリア教育のモデルプランについて、いくつか紹介します。
モデルプラン指導例① 【小学1年生・生活科】
単元名:がっこう だいすき(学校探検)
【単元計画による最終目標】
学校探検や通学路探検を通して、周りの人々と自分との関わりを見付ける。
周りの人々や友達のことが分かるとともに、楽しく安心して遊びや生活をしたり、安全に登下校をしたりすることができるようにする。
【つけたい力と人との繋がり】
「生き抜く力」と「将来の自分とのつながり」
【計画の実行とねらい】
学校探検や通学路探検を通して他者と自分との関わりを見つける。学校生活を支えている教員や上級生、通学路の安全を守っている地域の人々を知るとともに、これからの学校生活をどう過ごしていくか自身で考える。
モデルプラン指導例② 【小学6年生・特別活動】
単元名:「夢や目標って必要?」
【単元計画による最終目標】
実際に働く人や夢の為に努力をした人から話を聞き、自分たちの生活に関わっているけれどあまり知らない仕事について調査する。自身の将来の夢や目標について改めて考え、中学校入学に向けて、これから努力していきたいことについて熟考する。その内容を ICT 機器を使って周りに伝えることができる。
【つけたい力と人との繋がり】
「生き抜く力」と「将来の自分とのつながり」
【計画の実行とねらい】
ゲストティーチャーから夢を叶えた話や挫折してしまった話を聞き、夢や目標を持つ大切さについて学ぶ。また、自身の夢や目標について改めて考え、その実現に向けてこれからどのような努力を行っていくのかを考える。
よりよいキャリア教育実施に向けて
キャリア教育指針の効果を最大化するためには、実際の学校現場での実践が不可欠です。指導の効果を検証し、問題点を明らかにすることで、指導方法の継続的な改善が見込めるとともに、指導内容の精度を高め、教育の質を向上させることが可能となります。
門真市は、キャリア教育の成功が地域社会や家庭との連携に依存していることを認識しており、門真市教育委員会では定期的に地域住民や保護者、産業界との意見交換の場を設け、地域全体でキャリア教育に取り組む体制の調整を実施します。
社会の変化や新たな教育ニーズに応じて、今後も門真市教育委員会はキャリア教育指針の見直しや改訂を行っていきます。この継続的な更新プロセスにより、教育指針は常に時代に即したものとなり、教育の質の保持を目指します。
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\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
門真市で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ
今回は門真市のキャリア教育について紹介しました。これらの指針は、教育課程全体にわたって組み込まれ、すべての教科で実践されることが期待されています。地域社会との協力により、より実効性の高いキャリア教育が実現し、門真市の未来を担う子どもたちに最適な学びの環境が提供されることでしょう。
家庭教師のやる気アシストは、門真市で「定期テストや入試・受験対策に強い」家庭教師として、小学1年生から高校3年生のお子さんを対象に、ご自宅に伺い勉強の指導を行っています。
少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。
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