香芝市の一人ひとりを大切にする子ども教育

この記事は以下のサイトを参考にしています。
https://www.city.kashiba.lg.jp/site/kosodate/15144.html
https://www.city.kashiba.lg.jp/uploaded/life/46341_117079_misc.pdf

奈良県の北西部に位置する香芝市。近年は子どもたち一人ひとりを大切にする教育方針の基、様々な取組を展開しています。
今回は香芝市の教育政策と特別支援教育について紹介します。

香芝市の教育方針と基本理念

グローバル化や情報社会化が進む現代、子どもたちには自分で考えて行動する「生きる力」が求められています。そのためには、生きる力の3つの柱「知・徳・体」をバランスよく育むことが必要であり、香芝市でも子どもたちが互いに学びあい、育ちあい、響きあう教育を目指しています。

香芝市の基本理念

学びあい・育ちあい・響きあう
夢を育む街かしば

香芝市教育の重点目標

香芝市では、次の4つを教育の重点目標としています。

学習意欲の充実と確かな学力の育成

香芝市の学校教育では、子どもたちの学習意欲と学力向上に力を入れています。子どもたちの学びたいという気持ちを高めるとともに、身近な問題を解決できる力を育てて、主体的かつ創造的な活動の展開を目指しています。また、教員の指導力と学校組織力を高め、一人ひとりの子どもたちのニーズ合わせた指導と支援を行います。

あいさつの推進を通した豊かな人間性の育成

挨拶には、「自分の心が開いていること」と「相手の心を開き相手に近づくこと」を目的としていて、他者と良いコミュニケーションをとる上で非常に大切な行為です。香芝市でも挨拶の大切さを唱えており、「あいさつは笑顔とともに私から」というスローガンのもと、子どもたちの笑顔を育む取組を行っています。これにより、学校や地域の人々とのつながりを深め、良好な人間関係の構築を図ります。

たくましい心身の育成

子どもたちの心身の健康を支えるには、適度な運動が必要不可欠です。
発達段階に応じて運動を楽しむ意欲を育て、体育やクラブ活動を通じて運動能力を養います。さらに、生涯にわたって健康を維持するための体力向上と、栄養バランスの取れた給食を通じた食育も進めています。

安心して学べる教育環境の整備

香芝市は安全・安心な学習環境の整備にも注力しています。
一人ひとりに合わせた学習環境の提供や不登校児童の支援を行い、誰一人取り残すことのない教育環境を整えます。また、ICT技術の活用による教育の充実や、学校施設の改善も進めています。

香芝市の子どもを支える取組

子どもたちの輝かしい未来のために、香芝市では「一人ひとりを大切にする教育」「学校環境の向上」「学校・地域・家庭の連携」の3つの分野に力を注ぎます。

一人ひとりを大切にする教育

安心・安全な学校生活を実現するために、いじめの未然防止、早期発見、迅速な対応を行います。また、不登校の子どもたちや、貧困、虐待、ヤングケアラー、医療的ケアが必要な子どもたちに対する個別の支援も強化します。
さらに、インクルーシブ※教育システムに基づく特別支援教育を充実させ、人権教育とユニバーサルデザインを活用した教育活動を推進しています。

とは

すべてを包み込むという意味を持つ。
性別、人種、生涯の有無など、お互いの違いを認め合い、尊重して生きていく社会をインクルーシブ社会と呼ぶ。

学校環境の向上

専門家としての探究心を持ち、愛情を持って子どもたちと接する教員の育成と、主体的で対話的な授業による学びの楽しさと喜びを創出する学校環境を目指します。また、管理職による連携のとれた学校組織を構築し、業務改善を行うとともに子どもたちと向き合う時間を大切にします。

学校・地域・家庭の連携

コミュニティスクールの充実を図り、地域社会と学校が一体となって子どもたちの成長を支えます。「社会に開かれた教育」を実現するために、学校側は積極的に情報発信を行います。また、体験活動を通じての学びの充実や、安全な登下校を支える見守り活動とあいさつ運動を実施しています。

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香芝市における特別支援教育への取組

特別支援教育とは、障害の種類と程度に応じて、適切な支援を提供する教育のことです。障害を抱える子どもたちの自立と社会参加を促進するために、それぞれの能力を伸ばし、日常生活や学習の困難を克服するための支援を行います。
2007年4月より特別支援教育は学校教育法において正式に位置づけられ、すべての公立小中学校で支援の強化に努めています。

香芝市の特別支援教育

香芝市では、各小中学校に特別支援教育コーディネーターを配置し、学校内外の関係者との連携を通じて、必要な支援を行っています。この特別支援教育は地元の大学とも連携しており、大学生や大学院生も協力してくれています。今後は、福祉や医療、家庭、地域との支援体制をより充実させていく方針です。

香芝市の通級指導教室

香芝市内の小学校に設置された通級指導教室では、軽度の発達障害を持つ子どもたちを対象に、通常の授業と並行して、個別に合わせた特別な指導を受けることができます。
下田小学校内には、通級指導教室として「ことばの教室」と「ステップ教室」を設けています。「ことばの教室」では、ことばの発達に課題を持つ子どもに対して、活発な集団生活が送れるようにサポートしています。「ステップ教室」は、発達の問題で学習や集団生活にうまく馴染めない子どもたちに対して、個別または少人数でのソーシャルスキルトレーニング※や基礎学習を行っています。

ソーシャルスキルトレーニング とは

社会で生きていくうえで必要な技術を身につけるための訓練のこと。ロールプレイなどで問題の解決方法を練習し、自分の特性に合う振る舞いを学ぶ場所。

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