大阪市都島区が取組む「課外授業」とは
この記事は以下のサイトを参考にしています。
https://www.city.osaka.lg.jp/miyakojima/category/4042-25-2-1-0-0-0-0-0-0.html
https://www.city.osaka.lg.jp/miyakojima/cmsfiles/contents/0000591/591525/R6miyakojukuchirashi.pdf
https://www.city.osaka.lg.jp/miyakojima/cmsfiles/contents/0000573/573857/R6HokagoChirashi.pdf
大阪市都島区では、小・中学生の子どもたちの習熟に応じた基礎学力の向上や学習習慣の形成を図ることを目的として、区内市立中学校の施設などを使用した課外授業を行なっています。この課外授業の目的は、学習支援や悩み相談を行える場所を作りたいという都島区のサポート事業の一環でもあります。
本記事では、都島区が実際に行なっている課外事業の具体的取組をご紹介していきます。
大阪市都島区が目指す運営方針
都島区が目指す運営方針は「安心のまち、人がつながるまち、明日に誇れるまちづくり」の実現です。
明日に誇れるまちづくりのためには、学校や家庭だけでなく地域で子どもを支える居場所づくりが必要とされています。
そのため、学校区外での子どもたちを支える環境の充実に向けて、ほうかご学習広場やみやこ塾を立ち上げることで積極的に取り組んでいます。またこの取組は、経済的な理由等で学習面での機会が少ない子どもに対する直接的な支援にもつながる内容でもあります。
大阪市都島区が行う課外授業の取組について
都島区が取組んでいる課外授業の取組は大きく分けて2種類あります。
小学生を対象に行なっているサポート事業「ほうかご学習広場」と中学生の課外授業「みやこ塾」です。それぞれの具体的な取組を紹介していきます。
ほうかご学習広場
「ほうかご学習ひろば」は、経済面や家庭環境に課題を抱える小学生のサポート事業で民間の事業者が行なっている取組です。
このひろばでは、こどもたちの学習意欲向上や、自主学習習慣を身に付けること、また生活面の悩みを解消して健全な生活を送れるようにサポートを行うことを目的としています。
このような学習支援・悩み相談を行う居場所「ほうかご学習広場」を区内全9地域に開設しているのです。
ほうかご学習広場の概要を以下の表にまとめましたのでご覧ください。
ほうかご学習広場概要
メリット | ・宿題を終わらせてから家に帰るから、家ではゆっくり過ごせる ・先生がいつでも近くにいるから、分からない所は教えてもらえる ・先生とお話ししたり、お友達と楽しく過ごすこともできる |
参加費 | 無料(定員制のため、事前申込が必要) |
対象 | 都島区内の小学生 |
開催場所 | 各小学校区域の福祉会館など9か所 |
開催日 | 週1回(友渕地域は週2回)実施 |
開催時間 | 15時〜17時 |
以上のことからも、学校以外で子どもたちの居場所を作ることは、学習意欲の向上や学習習慣定着だけでなく、生活面における不安解消にも取り組むことに繋がっていくと言えるでしょう。
みやこ塾
「みやこ塾」は、子どもたちの習熟に応じた基礎学力の向上及び学習習慣の形成を図ることを目的とし、区内市立中学校の施設において塾事業者等の民間のノウハウを活用して行う課外授業です。主な概要を以下の表にまとめておりますのでご覧ください。
<みやこ塾概要>
メリット | ・一人ひとりの習熟度に応じて学習計画を立て、テキストを選定する ・週2日4コマの個別指導・自主学習で、自立的な学習形成を養う ・英語、数学、国語の3教科が学べる(定期テスト前は理科・社会も学習可能) |
参加費 | 月額1万円(税込・教材費込み) |
対象 | 会場となる学校に在籍する中学生 |
開催場所 | 高倉中学校・桜宮中学校・都島中学校・淀川中学校 |
開催日 | 各学校により異なる |
開催時間 | 19時〜21時20分 |
このように、お子さん一人一人の学習習熟度に応じてプログラムが組まれるので、自分にピッタリのやり方で学習を進めることが可能なのです。
子どもたちが通い慣れている中学校で行うことも安心して学べる一つの要因と言えるでしょう。開催場所が中学校ということからも、大阪市都島区が積極的に教育や子育てに取組んでいることが理解できます。
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大阪市独自の事業「塾代助成事業」とは
大阪市では子育て世帯の経済的負担を軽減するために、こどもたちの学力や学習意欲、個性や才能を伸ばす機会を提供するため、一定の所得要件※を設け、大阪市内在住小学5年生~中学3年生の約5割を対象として学習塾や家庭教師、文化・スポーツ教室等の学校外教育にかかる費用を月額1万円を上限に助成する事業を行なっています。※令和6年度後期分(10月~3月利用分)からは所得制限を撤廃します。
主な取組の詳細は次のような内容です。
塾代助成事業の取組一覧
対象となる方 | 大阪市内に居住する小学校5年生〜中学校3年生を養育する方 養育者とその配偶者の所得金額の合計が所得制限限度額未満の方 |
申請方法 | 大阪市塾代・助成事業運営事務局 |
使用限度額 | 一人当たり1万円まで |
使用可能な習い事 | 学習・文化・スポーツに関わる内容のもの |
以上のように、いくつか助成を受けるための対象要件がありますが、塾代の費用を自治体が負担する仕組みは、教育格差問題にも良い影響が出ると考えられます。また、この助成事業は、先述したみやこ塾にも利用が可能です。
塾代助成事業は、学力や学習意欲を伸ばす良い機会になるので積極的に利用したい取組と言えます。
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大阪市都島区で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ
本記事では、大阪市都島区が積極的に取組む教育事業についてをご紹介してきました。
所得要件はあるものの、小学校5年生から中学校3年生の5割程度が対象なので、利用できる家庭が多いのが特徴的です。家庭教師や塾を検討する家庭が増加している現代において、塾代の費用助成事業は住民のニーズに寄り添った事業であると言えるでしょう。
昨今の教育現場は、主体的に学習に取組む姿勢が評価される時代です。ですので、子どもたちの可能性を引き出すための教育費は惜しみたくないと考える家庭は多いでしょう。ですが、子育て世代にとって塾代は少なくない負担でもあります。
大阪市都島区のような家庭学習のアプローチ方を参考として、各自治体においても学びの輪が広がることを期待したいです。
家庭教師のやる気アシストは大阪市都島区の不登校や発達障害のお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。
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この記事は以下のサイトを参照しています。 https://www.city.edogawa.tokyo.jp/documents/11730/zentai05.pdfhttps://www.city.edogawa.tokyo.jp/documents/7162/siennhousinn.pdfhttps://edogawa.shuregakuen.ed.jp/school/https://www.city.edogawa.tok…