武蔵村山市が取り組む「ICT教育推進計画構想」とは?
この記事は以下のサイトを参考にしています。
https://www.mext.go.jp/content/20200625-mxt_syoto01-000003278_1.pdf
https://www.city.musashimurayama.lg.jp/res/projects/default_project/_page/001/012/663/ictkeikaku.pdf
武蔵村山市では、文部科学省が提唱する「GIGAスクール構想」を実現するために、ICT教育推進計画構想に取り組んでいます。これは、「1人1台」の端末設備のほか、次世代を担う子どもたちに対して、効果的なICT教育を推進するための取組です。
今回は、そんな武蔵村山市のGIGAスクール構想の実現に向けた取組について紹介します。
文部科学省の「GIGA スクール構想」への動き
文部科学省では Society 5.0時代の中で、子どもたちに対し「ICTを基礎とした先端技術等の活用が不可欠である」とし、環境整備に取り組んできました。しかし現実にはICT環境の整備について、自治体による格差があることもわかっています。
そこで文部科学省はICT機器を利用した授業などについて、子どもたちが誰一人として取り残されないように 「GIGA スクール構想※」を掲げました。
こうした計画の中で、令和2年度には新型コロナウイルス感染症が拡大し、遠隔学習といったSociety 5.0※の実現が急務となったのです。これにより当初の予定では令和5年度までの整備としていた計画が前倒しされ、令和 2 年度までに整備完了が目的となりました。
Society 5.0 とは
仮想空間と仮想空間が融合した新しい社会
GIGA スクール構想 とは
Global and Inovation Gateway for All の略。
1 人 1 台の端末整備と高速大容量通信ネットワークの一体化、クラウド活用推進、ICT機器整備調達体制の構築、利活用優良事例の普及とPDCAサイクルの徹底を目指す。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのあるお子さん・保護者様へ/
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
武蔵村山市のこれまでの取組について
武蔵村山市の端末整備状況
武蔵村山市における GIGA スクール構想実現に向け実現した取り組みは以下となります。
- 令和元年9月・12月
小中学校のパソコン教室にパソコン40台・タブレット40台を整備 (合計560台)・教員用パソコン1校当たり1台 (合計14台) - 令和2年
1人1台端末を整備(6,345 台)教員用タブレット40台を教員用パソコンとして利用 (合計560台)
武蔵村山市の教育ネットワークの現状
ICTを活用し、GIGAスクール構想を実現するための効果的な教育を継続していく上で、必要不可欠となるのが「教育ネットワーク環境」です。武蔵村山市では武蔵村山市内全ての小学校・中学校の各教室等に無線アクセスポイントがありましたが、GIGA スクール構想で求める高速通信には対応していませんでした。
そこで武蔵村山市では、文部科学省の「公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備費補助金」と東京都の「東京都公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備支援事業補助金」を使い、高速LAN環境を整備しました。これにより、より快適なネットワーク環境での授業に繋がりました。
ICT支援員整備状況
武蔵村山市では、教育用ICT機器・学習支援クラウドサービス・教育用ソフトウエアの活用促進の指導を行うため、教員への指導人材として「ICT支援員」を派遣しています。ICT支援員は教員に対し、以下のようなサポー ト・指導を行っています。
- マウス操作・プログラミング体験・学習支援ソフトによる「調べ学習」のスライド作成サポート
- 子どもたちが撮影した動画に対し、音声や字幕などの編集を自身で行い、発表ができる状態にするための授業支援
- 子どもたちが行う武蔵村山市PR作品のタブレット制作サポート(動画撮影・編集等の解説)
- 全教員へ協働学習ツールの操作方法の研修
- 分科会のICTを活用した授業のフィードバック
武蔵村山市の未来に向けたICT活用計画
武蔵村山市の小中学校における ICT 教育では、インターネット速度の問題や端末の未整備などにより、時代に合ったICT教育を行う環境がありませんでした。しかし、GIGAスクール構想を実現するため、1人1台の端末と高速大容量通信ネットワークが整ったことで、今後、子どもたちに沿った効果的な ICT 教育が望めるようになっています。
武蔵村山市がこの先、どのようにICTを活用していくのか、その計画を見てみましょう。
学校授業でのICT活用
①学習ツールとしての活用
文書作成・国語辞典・計算機・動画作成といった多目的な学習ツールとして活用する
②個別学習の充実
デジタル教材の良さを活かし、拡大機能や音声教材などを活用した個別学習を充実させる
③一斉指導→個別指導への変換
大多数に向けた指導から、個々の興味関心に基づき探究的な学びを展開する
④協働学習の充実
インターネットを活用し、個々の意見を可視化した共同学習の充実を目指す
⑤オンライン学習の充実
一方向型・双方向型のオンライン学習を充実させる
⑥プログラミング教育の展開
学習指導要綱改定に沿ったプログラミング教育を推進する
教員への指導
ICT 教育を進めるにあたり、教員に対しても教育が必要となります。武蔵村山市では教員に求められる ICT 教育指導の充実について、以下のように計画しています。
端末の活用の周知徹底と指導
教員は子どもたちに十分な指導を行うために、端末の活用方法について指導を充実させる必要があります。 そのため、情報教育や端末活用の研修会を定期的に開催する、情報共有を目的としたGIGAスクール構想推進委員会の立ち上げを行っています。
教員の ICT スキルの向上
子どもたちとインターネットによるやり取りや授業・学級活動を行う上で、情報端末のスキル向上は必須です。学習以外にも、保護者への調査・集計の実施やオンライン会議等、求められるスキルは多岐にわたります。
またオンライン会議や電子メールの活用は教員の負担軽減にもつながることから、積極的に推進しています。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのあるお子さん・保護者様へ/
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
武蔵村山市で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ
今回は武蔵村山市で推進しているICT教育について紹介しました。武蔵村山市では、インターネットを日常的に利用する現代において、家庭との連携を密にし、子どもたちが円滑にインターネットを活用できるようなルール作りに注力しています。そのため、インターネット環境がないご家庭への対応を含め、指導ルールの策定と家庭への周知徹底など必要な対策も検討中です。今後の武蔵村山市のICT教育に期待が高まりますね。
家庭教師のやる気アシストは武蔵村山市の不登校や発達障害のお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。
関連記事
-
地域教育情報
埼玉県草加市における特別な配慮を必要とするお子さんの教育について
この記事は以下のサイトを参考にしています。 https://www.city.soka.saitama.jp/cont/s2104/010/010/020/PAGE000000000000054677.html 埼玉県草加市では、特別な配慮を必要とする子どもたちの教育に対する取り組みが進められています。これらの子どもたち… -
地域教育情報
東京都豊島区の教育プランと不登校支援
この記事は以下のサイトを参考にしています。 https://www.city.toshima.lg.jp/347/kosodate/inkai/index.html 東京都豊島区は、国際アート・カルチャー都市に向けての空間整備を進める「劇場都市」、SDGsへの優れた取り組みを行う自治体として選定された…