






こちらのページでは天体の動きについて解説していきます。
今回の内容は最近アニメ化もされ話題の作品『チ。-地球の運動についてー』の主題である地動説・天動説とも関連がある分野になります!
イラストや図を用いてわかりやすく解説していくので授業の予習復習や定期テスト対策にご活用ください!
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まずはじめに太陽の動きについて学んでいきましょう。
太陽は東の空からのぼり、昼頃に南の空で最も高くなります。(これを南中といい、このときの高度を南中高度といいます。)
その後、太陽は西の空に沈んでいきます。このような動きを太陽の日周運動といいます。
太陽は一日をかけて地球を一周します。言い換えれば、太陽は24時間で360度地球を回ります。つまり、1時間で15度移動していることになります。
つづいて太陽以外の星の運動についても見ていきましょう。(この図は天球といい、地球上の観測者を中心とする仮想の球面です。天体の位置や動きを表すために使用されます。ちなみに、観測者の真上の点は天頂と呼ばれています。)
星の日周運動は、太陽と同じです。東からのぼり、南を通って西に沈んでいきます。
観測者の視点から南の空を見た時の星の動きを確認していきましょう。
上の3つの図は観測者から見た東の空、南の空、西の空の星の軌道を表しています。ここから東の空は右上がりに、南の空は右に向かって、西の空は右下がりに進むことが分かります。
今度は観測者から見て北側の空を見てみます。すると、北の空の星たちは北極星を中心に反時計回りに動いているということが分かります。
ここまで見てきた太陽や星の動きは概ね日本付近を観測地点としたものです。観測地点が違えば太陽や星の動きも変化します。
例として、北極付近、赤道付近、南半球の3つの地点での太陽や星の動きについて見ていきましょう。
(図の地球に入っている赤い横線は赤道を表しています。そして赤道に対して直角に入っている線は地軸といいます。この地軸を中心に地球は自転しています。)
それぞれの天体の動きを見ていきます。
北極付近での天体はこのように地面と平行に移動します。
赤道付近での天体はこのように地面と垂直に移動します。そのため南中高度は90°となります。
南半球での天体はこのように、東からのぼり北の空を通って西に沈みます。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
ここまで太陽や星の動きについて見ていきました。文章中にも「地球の上を動いている」や「東からのぼり西に沈む」というような表現をしました。
しかし、実際は天体が動いている訳ではありません。動いているのは地球の方なのです。正確には天体は止まっていて、地球が自転や公転をしていることで天体が動いているように見えるのです。
この真理にたどり着くまでは、地球は止まっていて、地球を中心に天体が動いているという考え方が一般的でした。これを天動説といいます。この天動説は、2世紀ごろから約1400年間信じられていました。
しかし16世紀になると、徐々に天動説とは異なる説が科学的な信憑性を帯び、一般的に信じられるようになっていきます。これが地動説と呼ばれるものです。
地動説そのものの起源は紀元前から存在しましたが、広まるものではありませんでした。しかし16世紀に天文学者のコペルニクスが地動説を提唱し、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡による観測結果から、地動説の正当性を訴えました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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