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この記事は以下のサイトを参考にしています。
https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kanko-kyoiku-bunka/gakkokyoiku/concept/
https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/kanko-kyoiku-bunka/gakkokyoiku/tasikanaippo/
近年、日本各地で「不登校」に関する支援が増えています。長崎県も例外ではなく、学校に通えないお子さんのために様々な支援活動を行っています。子どもたちの不登校問題は「学校に行っていない」という現状だけに目を向けるのではなく、 「なぜ行きたくないのか」「どんなことで悩んでいるのか」という子どもたちの声に耳を傾け、寄り添うことが最も大切です。
そこで、長崎県では、子どもたち一人ひとりの状況を理解し、きめ細やかなサポートを行うための取り組み、 「長崎県不登校支援コンセプト」を立ち上げました。本記事では、「長崎県不登校支援コンセプト」について、長崎県の不登校支援の方向性、具体的な支援内容について触れていきます。長崎県で不登校のお子さんや保護者さまにとって有益な情報となれば幸いです。
長崎県では、不登校のお子さんが増加傾向にあります。
不登校はどのお子さんにも起こりうることです。不登校状況が長期化してしまうと、進路や社会的自立に影響を及ぼしてしまう可能性もあるため、学校に行けていないということを「問題」とせず、お子さんが過ごしやすい、頑張りたいと思えるような支援を行うことが最重要です。これらの背景を踏まえ、不登校のお子さんへの支援を強化するために、長崎県では「長崎県不登校支援コンセプト」を作成しました。
この「長崎県不登校支援コンセプト」は、「不登校支援協議会」が提言した「大切にしたい10の視点」に基づき、教職員の理解を深めて実践的な支援につなげること、学校内外の連携を強化して多様な学びの機会を保障することを目的としています。
不登校支援について、教員一人ひとりのスキルアップと管理職が中心となって対応することが必要である。
教師、学校に通う子どもたちが楽しいと思えるような学校づくりが必要である。
子どもたちが悩みを抱え込んでしまわないように、担任がしっかり子どもたちの様子を見ること、役割分担して学校全体での対応が必要である。
子どもたちが「自立」できるように、外部との連携が必要である。
子どもたちを支える教員にとっても、学校が安全で楽しい場であることが重要である。
集団行動を中心とした教室や新しい授業の形の模索、教員たちの意識改革が重要である。
子どもたちが互いを尊重し認め合えるような仲間づくりの場屋、自己肯定感・自己有用感を高める機会の充実が必要である。
お子さんが学校に行けていないことについて相談できる場所を作ることが大切である。
お子さんの話を聞き、気持ちを尊重することが大切である。
子どもたちが「ありのままの自分」を認めてもらえているという安心、安全な場所づくりが大切である。
これからの不登校支援で求められているのは、「不登校のお子さん一人ひとりの状況を的確に把握すること、そして様々な支援を行うこと」です。
長崎県では学校を中心とした不登校支援を行っていましたが、できる支援に限りがあり、学校外での支援を充実させることが課題となっていました。今後は教育センターや民間団体との連携を強化し、子どもたちが社会と繋がりながら自立できるような充実した不登校支援が必要であり、それらを実行するために、長崎県では「つなぐ」をキーワードとした支援「長崎県不登校グランドデザイン」を策定しています。
「長崎県不登校グランドデザイン」は、「未然防止・早期発見」「自立支援」の2つを中心とした支援を推進しています。ここからは、「未然防止・早期発見」「自立支援」の具体的内容を紹介していきます。
長崎県では、子どもたちが安心して学校生活を送れるよう、不登校の「未然防止・早期支援」に力を入れています。
長崎県が現在取り組んでいる「24時間子供SOSダイヤル」や「スクールネット@伝えんば長崎」などの相談窓口の認知度を上げる、スクールカウンセラー(SC) やスクールソーシャルワーカー(SSW) による相談体制の充実化など、子どもたちが相談しやすい環境を整えています。教員も教育相談の知識や技能を習得し、SCやSSWと連携しながら、子どもたちの悩みに寄り添った対応ができるよう努めています。
「長崎県不登校支援コンセプト」の考えに基づき、子どもたちの状況に合わせた学習形態や指導方法を取り入れるとともに、相談しやすい学級づくりなどを通して、子どもたちにとって魅力ある学校づくりを進めています。これらの取り組みと並行して、SC、SSW、コーディネーターの研修会を定期的に開催し、関係者間の連携を強化することで、地域全体で子どもたちを支援できる体制づくりを行っています。
長崎県では、不登校の背景や要因が多様化している現状を踏まえ、よりきめ細やかな支援が出来るように「自立支援」を行っています。
教育支援センターに通う子どもたちがオンラインで教育相談できるようなモデルを開発し、長崎県全体のICTを活用した不登校支援体制の充実化を目指しています。また、研修を通して、指導員のスキルアップにも努めています。
また、長崎県内に点在しているフリースクール等と定期的に情報交換を行い、より効果的な支援方法を探るとともに、フリースクール等のネットワーク体制整備や、研修への講師派遣など、積極的な連携を進めています。
長崎県の豊かな自然や文化、スポーツといった地域資源を活かし、体験活動を通して社会との繋がりを築く「未来へつなぐ『確かな一歩』推進事業」を展開しています。自然や人との触れ合いの中で、自ら考え行動する力を育み、自信や意欲を高めながら、子どもたちが社会で生きていくための力を育んでいきます。
長崎県の不登校支援の一つ「未来へつなぐ『確かな一歩』推進事業」は、学校に行きづらいと感じている子どもたちのための支援で、文化活動やスポーツなど、色んな体験を通して子どもたちの社会的自立を促進しています。
ここでは、長崎県内にある施設・団体が実際に行っているプログラムをいくつか紹介します。
長崎県長崎市にある「長崎県美術館」では、小学生~中学生の不登校のお子さんを対象としたプログラム「ほっとミュージアムクーポン」と「スクールプログラム」を実施しています。
「ほっとミュージアムクーポン」では、企画展や常設展を自由に鑑賞することができます。また、長崎県美術館内のカフェでオリジナルスイーツとドリンクのセットを楽しむこともできます。一方、「スクールプログラム」では鑑賞プログラムのほかに、版画や色鉛筆で作品を模写する「表現プログラム」や美術館のバックヤードを知ることができる「館内ツアープログラム」も実施されています。
普段とは違う空間で美しい絵画や彫刻に触れることで、お子さんの心が穏やかになり、新たな発見があるかもしれません。
長崎県諫早市にある国立宿泊研修施設「国立諫早青少年自然の家」では、不登校のお子さんを対象としたプログラム「諫早自然の家にきてみんね!」を実施しています。
国立諫早青少年自然の家で野外炊事や自然体験活動、クラフト活動などを通じて、自然の中での体験活動の楽しさや達成感を感じてもらい、お子さんの自己肯定感や自己有用感を育てます。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
今回は長崎県の不登校支援について紹介していきました。
長崎県では、子どもたちを地域全体で支えるために、早期発見・早期支援はもちろんのこと、教育センターや民間団体とも協力し、子どもたちの自立をサポートする「長崎県不登校グランドデザイン」を推進しています。また、長崎の豊かな自然や文化を活かした体験活動などを通して、子どもたちが新たな一歩を踏み出せるよう、きめ細やかなサポート体制を整えています。
長崎県は、子どもたちが自分らしく、笑顔で未来を歩んでいけるよう、これからも様々な支援を続けていくことでしょう。
家庭教師のやる気アシストは長崎県の不登校のお子さんをはじめ、発達障害を抱えるお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。