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この記事は以下のサイトを参考にしています。
https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/files/00058600/00058608/20230111095617.pdf
https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/files/00058600/00058608/20230111095635.pdf
https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/files/00060900/00060902/20240118102031.pdf
近年、何らかの要因により学校に行けなくなってしまい、不登校になってしまうお子さんが全国的に増加し続けています。
そのような背景を受け、苫小牧市では、不登校のお子さんへの支援を強化するため、さまざまな取り組みを行っています。学校とフリースクール等民間施設の連携やICTを活用した学習支援の重要性を踏まえ、新たに「不登校児童生徒の支援に関する指針」を策定しました。
本記事では、苫小牧市の「不登校児童生徒の支援に関する指針」、苫小牧市の学校以外の学びの居場所について詳しく紹介していきます。不登校のお子さんを支える保護者さまにとって、少しでも有益な情報になれば幸いです。
令和3年度の調査結果によると、苫小牧市における不登校のお子さんの数は、増加傾向にあります。小学校では137名、中学校では267名、合わせて404名のお子さんが不登校となっており、全国的な傾向と同様に課題は深刻化しています。
このため、苫小牧市教育委員会は「不登校対策プラン」を策定し、「未然防止」「初期対応」「自立支援」を実施してきました。しかし、不登校お子さんの増加を抑えるには効果が限定的でした。
現状として、不登校のお子さんの多くは社会的なつながりや学びが途切れがちであり、多様な支援が求められます。「教育機会の確保」と「支援の拡充」を目指し、社会性を育む支援や教育機会の保障を強化するため、苫小牧市では新たに「不登校児童生徒の支援に関する指針」を策定しました。
令和元年に文部科学省より、不登校のお子さんの支援について、「学校への復帰」だけでなく「社会的に自立すること」を目指す必要性や、学校とフリースクール等民間施設との連携・ICT等を活用した学習支援の重要性について改めて示されました。
これらを踏まえ、苫小牧市教育委員会は「不登校児童生徒の支援に関する指針」を策定しました。この指針では、大きく分けて以下の2つのガイドラインを示しています。
不登校のお子さんがフリースクールや民間施設、または学校外で相談や指導を受けている場合、あるいは自宅でICTを活用して学習を行った場合の「出席扱い」に関する判断について、留意すべき事項を示しています。
苫小牧市では、学校以外の「学びの居場所」として3か所の教育支援センターを設置しています。
教育支援センターとは、不登校のお子さんが学校への復帰や社会的に自立していけるように指導・支援を行う公的機関です。対象学年は、市内の小学1年生~中学3年生です。市内のどの学級においても、通級した日については学校の出席扱いになります。
月曜日から金曜日の午前10時~午後2時までが活動時間です。活動内容について簡単に表にまとめました。
午前 | 自学自習(個別学習) 専任指導員の先生が学習をサポートしています。必要に応じて、テスト等の個室での学習を行っています。 |
午後 | グループ活動 体験的活動や体育的活動、ゲーム的な活動などを行っています。 |
苫小牧市には、「あおば学級」「トピリカ学級」「山なみ学級」の3つの教育支援センターがあります。それぞれの施設の所在地や特徴についてご紹介します。
施設名 | 所在地 | 特徴 |
あおば学級 | 苫小牧市教育・福祉センター5階 苫小牧市本幸町1丁目2番21号 | 専用の教室が用意されており、静かな環境で自分のペースで学べる個別学習ができます。 午後には、生け花教室や書写、卓球などの体験活動や体育活動を楽しめます。 |
トピリカ学級 | 沼ノ端交流センター・北栄児童センター内 苫小牧市北栄町3丁目3番3号 | 自学自習は、落ち着いた環境で学習に集中できる「活動室」で行います。 施設内の「スタジオ」や「調理室」、またスポーツができる「遊戯室」などを活用し、体験活動や体育活動を行うことができます。 |
山なみ学級 | 旧苫小牧市立啓北中学校山なみ分校 苫小牧市有珠の沢3丁目9番7号 | 旧啓北中学校山なみ分校の施設をそのまま利用しているため、自学自習のほか、特別教室や体育館、グラウンドなどの充実した設備を活かし、様々な教育活動を行うことができます。 |
苫小牧市内にはもう一つの学びの居場所として、フリースクール等民間施設を3か所設置しています。
フリースクール等民間施設では、公的な施設に通うことができなくても、学ぶことが可能です。苫小牧市内のフリースクールなどの民間施設は、学校と連携しており、学習内容は可能な範囲で評価に反映され、定期テストも受けることができます。
以下からは、苫小牧市内にあるフリースクール等民間施設「みんなの教室 ココスタ・ラボ」、「リスタート学習塾」、「MCP School」についてご紹介します。
「みんなの教室 ココスタ・ラボ」は、小中学生と高校生を対象としたフリースクール等民間施設です。
夜間には、小・中学生や高校生を対象に学習塾を行っています。また、特定の時間帯に不登校のお子さんへの学習指導や相談支援を実施しています。さらに、半年に1回程度、農場や工場見学などの体験活動を行い、青少年体験活動支援施設(ネイパル森)などへの修学旅行も実施しています。
勉強においては、個別に応じて最適な学習支援をし、オンラインでのサポートもしています。
「リスタート学習塾」は、小学生と中学生を対象としたフリースクール等民間施設です。
夜間には、小・中学生を対象に5教科中心の学習やテスト対策を行う学習塾を実施しています。また、昼間は不登校のお子さんを対象に、相談や指導を無償で提供しています。指導は、経験豊富な元小・中学校、高校教員が約10名程度のスタッフとして担当しています。
さらに、保護者も含めて、不登校に関することはもちろん、子育てに関する幅広い相談にも対応しています。
「MCP School」は、小学生と中学生を対象としたフリースクール等民間施設です。
放課後には、お子さん向けの学研教室を実施しています。また、柔道の道場も開設しており、「体つくり」教室なども行っています。不登校のお子さんには学習指導のほか、体つくり運動や相談支援も行っています。さらに、5教科に加え、音楽、図工、家庭科などの教科にも対応可能です。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
苫小牧市では、不登校のお子さんに対する支援のため、「教育支援センター」やフリースクール等民間施設を活用し、学びの居場所を提供しています。市内には3つの教育支援センターがあり、個別学習や体験活動を通じて社会的自立を支援しています。また、フリースクールなどの民間施設では、学習指導や相談支援が行われ、定期テストの受験も可能です。これらの取り組みにより、子どもたちに多様な学習の機会と支援を提供しています。
家庭教師のやる気アシストは苫小牧市の不登校や発達障害のお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。