






この記事は以下のサイトを参考にしています。
https://www.city.aomori.aomori.jp/
不登校は、全国的に深刻化している問題であり、地域ごとに支援の方法やアプローチが異なります。しかし、不登校は単に学校に通えない状況にとどまらず、お子さんの心身の健康や将来に長期的な影響を及ぼす可能性があります。青森市では、こうした課題に対応するため、お子さん一人ひとりの状態に合わせた学習支援や、安全で安心できる居場所の提供、さらに保護者さまへのサポートを含むきめ細やかな取り組みが進められています。
本記事では、青森市における不登校支援の具体的な取り組みを紹介します。保護者さまが抱える悩みに少しでも寄り添い、役立つ情報をお届けできたらと思います。
青森市では、「人間尊重の精神を基調として、郷土の歴史と文化を受け継ぎ、豊かな心と健やかな体をもち、未来をたくましく創造する元気ある人づくりを目指す」ことを基本理念に掲げ、「夢や志をもち挑戦する児童生徒を育成するための学校教育の推進」、「地域や家庭で共に学び合う社会の実現に向けた教育の推進」、「郷土への誇りと愛着を育み、まちの魅力と活力を高める市民文化の創造」の3点を目指しています。
取り組みの基本方針は以下の形で取りまとめられています。
①確かな学力の育成
学校種間及び学校と社会との連携・接続を図りつつ、知識・技能・思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力、人間性等の確かな学力の育成を図ります。
②豊かな心の育成
夢や志を持ち、挑戦する教育活動の充実を図ります。
③健やかな身体の育成
生涯にわたって運動やスポーツに親しむ資質・能力を育成するとともに、生活習慣の確立や学校保健、学校給食の推進、食育の充実等により、心身の健康の増進と体力の向上を図ります。
④教育環境の整備・強化
安全・安心で質の高い教育環境を整備します。
⑤多様な教育ニーズへの対応
児童生徒の居場所づくり・絆づくりを通して多様性・包摂性のある教育を推進します。
⑥学校・家庭・地域の連携・協働の推進
学校・家庭・地域が一体となり、子どもたちを育てる環境整備を進めるとともに、家庭教育の支援に努めます。
⑦社会教育の推進・生涯学習の環境整備
生涯を通じて学ぶことができる学習機会を提供するとともに、学習環境の整備を進めます。
⑧文化芸術や文化財の教育・継承
青森市固有の自然、歴史、芸術、文化等に対する市民への理解を深め、貴重な文化財や民俗芸能を適切に保存しながら、郷土愛の醸成を図ります。
⑨子どもの読書活動の推進
子どもが読書に親しむ機会を充実させ、読書に関わる人々が連携・交流しながら活動するとともに、読書活動の機会を広く周知する広報活動に取り組みます。
⑩地域団体等との連携・協働
学校外の多様な担い手による学びの提供や多様な支援体制の確保を図ります。
近年、不登校の原因や背景はますます複雑化・多様化しており、不登校のお子さんに対する社会的自立を促進するため、さまざまな教育機会を確保することが大切です。また、「学校に登校する」という結果だけを目標にするのではなく、お子さんが自ら進路を主体的に選び、社会的に自立できる力を育むことが重要です。
青森市では、文部科学省の「COCOLO プラン」に基づいた、「あおもりし COCOLO プラン」で、お子さんの状況に応じて、さまざまな支援を行っています。
(1)(個別プログラム)
(2)()
(3)(不登校等特認校など)
(4)(市適応指導教室)
※これらの4項目は、取組であり、下図のようなイメージで実施してまいります。
青森市では、不登校のお子さん全ての学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整えています。
1.個別プログラム
学校に行くことができなくても、1 人 1 台端末(オンライン授業や AI 型ドリル教材等)を活用した在宅学習等で授業や支援につながることができます。
2.校内教育支援センター
学校には行けるけど自分のクラスには入れない時や、少し気持ちを落ち着かせてリラックスしたい時に利用できる部屋です。一人一人のニーズに応じた多様な学びの場を確保しています。
3.不登校等特認校
個別プログラムを活用しながら校内教育支援センターにおいて、特色ある教育活動に取り組みます。学校に戻りたいと思った時に校内教育支援センターを利用したり、転校したりするなどお子さんや保護者さまの希望に沿った対応をします。
4.市適応指導教室「フレンドリールームあおいもり」
学校に行きたくても行けない不登校のお子さんを対象に、カウンセリングや学習支援、集団生活への適応指導などを行います。学校復帰を目指して様々な支援を行っています。
他にも、保護者さまとの教育相談会や、美術館鑑賞体験、不登校児童生徒への支援に係る情報交換会など、様々な取り組みが行われています。青森県総合学校教育センター教育相談課やあおもり若者サポートステーション、フリースクール等、10を超える団体が参加しており、不登校のお子さんとその保護者さまをサポートしています。
青森市では令和7年4月より、油川小学校・油川中学校、新城中央小学校・新城中学校、堤小学校・浦町中学校において、不登校児童生徒等の多様な学びの場を保障する取組として、市内全域から入学・転入学(転校)できるように不登校特認校を設置しています。また、これら6校の校内教育支援センターでは、学習支援や教育相談のほか、特色のある教育活動として未来創造学習(総合的な学習の時間)を実施し、お子さん一人ひとりが自己実現を果たせるよう、市適応指導教室「フレンドリールームあおいもり」とも連携をして支援の充実を図っています。
特認校の通常の学級または特別支援学級に在籍し、校内教育支援センターで学習します。お子さんが希望する場合には、在籍学級での授業や部活動への参加も可能です。
月~金曜日の9:15~15:15で開室しており、始業時刻は遅め、終業時刻を早めに設定されています。基本的には日課表の通りに進めますが、お子さん一人ひとりの状況に応じて個別のプログラムを作成し、学習しています。
「不登校特認校」では、以下の流れで一日を過ごします。
時間帯 | 活動内容 |
9:15~ | 始業時刻は遅めに設定されています。 |
9:30~11:30 | 個別プログラムに基づいた学習を行います。 主な学習内容として、 ・各教科の学習 ・*未来創造学習(総合的な学習の時間)等を行っています。 また、 ・校内教育センター対応教員による個別指導、一斉指導 ・1人1台端末(オンライン授業やAI型ドリル教材)を活用した学習支援 ・スクールカウンセラーとのカウンセリングや養護教諭との健康相談 等、様々な支援を行っています。 |
12:40~ | 給食の時間です。 |
13:15~14:15 | 午前中同様、個別プログラムに基づいた学習を行います。 |
~15:15 | 終業時刻は早めに設定されています。 本人の希望によってはここから部活動への参加が可能です。 |
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
*未来創造学習(総合的な学習の時間)=各種体験的な活動等を通して、自己の可能性の伸長を図ります。
青森市では、24 時間子供 SOS ダイヤルや生徒指導相談電話、青森県総合学校教育センターなどの相談窓口等も多数設置されています。お子さんに必要な支援を届け、社会的自立を促すためも、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
家庭教師のやる気アシストは青森市の不登校や発達障害のお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。