【岡山県】平成31年度/2019年度入学者高校入試選抜試験:国語の解説

岡山県の2019年3月実施の平成31年度(2019年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。

岡山県の理科は5つの大問で構成されます。
難易度としては難です。随所に記述問題があり、内容に深い理解が必要とされます。

岡山県の公立高校入試情報はこちら

大問1:読解問題(物語文)

問1:本文の傍線部の漢字の読みを答える問題です。

a:償
【・答え「つぐな」】
d:沈黙
【・答え「ちんもく」】

問2:本文の傍線部「そっくりなんだ」と同じような意味で使うことができることばを選ぶ問題です。

【・答え「イ、エ」】
イの「瓜二つ」は、「見分けがつかないほどよく似ている様子」の意味。
エの「生き写し」は、「外見や体格、しぐさが同じと感じるほどに似ている」の意味。

問3:X、Yに入れるのに適当なことばを文章中から抜き出して答える問題です。

【・答え「X:馬に乗るのが怖い Y:裏切り」】
Xは「舞衣子」の言葉「・・・・・・私、馬に乗るのが怖いんだ」より。
Yは「それはララに対する裏切りのような気もしていた。」より。
過去の落馬から「舞衣子」は「馬に乗るのが怖い」、と感じている。また「舞衣子」がせめて他の馬には乗るまいと決めているのは、それがララへの「裏切り」のような気がしているから。

問4:傍線部Eのように「彩子さん」が言った理由を選ぶ問題です。

【・答え「ウ」】
傍線部の後「彩子さん」が「ナナ」の過去のつらい経験を「舞衣子」に伝えていたことから考えると、ウが適当。
ア:「彩子さん」は事実に気づかない「舞衣子」にもどかしさを感じているわけではないため不適当。
イ:「彩子さん」は馬に乗ろうとしない「舞衣子」をたしなめようとしているわけではないため不適当。
エ:「彩子さん」は「舞衣子」を教え諭そうとしているわけではないため不適当。

問5:□に入れる適当なことばを35字以内で書く問題です。

【・答え「例)人に傷つけられた過去があるのに、再び人間を信頼して乗せ、堂々としている。」】
「舞衣子」が「ナナ」のどんな姿に触れて心情が変化したのかを本文中から読み取る。
本文の「でもよく見ると、ナナの右の太腿には・・・・・・故意にではなくても傷つけられてしまうことがある。」から、「ナナ」には過去に人に傷つけられたつらい経験があることが分かる。しかし「はじめてクラブに来たときの・・・・・・堂々としていた。」より、「ナナ」はつらい経験を乗り越えて再び人を信頼し、堂々としていることが読み取れる。そんな「ナナ」の姿を35字以内でまとめる。

問6:本文の表現の特徴とそのねらいについて説明したものとして適当なものを選ぶ問題です。

【・答え「ア」】
枝の揺れや流れる雲の状況描写は、「舞衣子」が過去のつらい経験を乗り越えるまでの心情の変化を表すものとして、効果的に使われている。よってアが適当。
イ:「ララ」の回想が挿入されているわけではないため不適当。
ウ:複数の人物の視点から語られているわけではないため不適当。
エ:「ララ」との思い出をかみしめていることを印象付けているためではないため不適当。

大問2:読解問題(論説文)

問1:本文の傍線部を漢字に直す問題です。

c:フカ
【・答え「深」】
e:コンナン
【・答え「困難」】

問2:AからDのうち、他の3つと品詞が異なるものを選ぶ問題です。

【・答え「C」】
A:共有しあえない、B:生じない 、D:わからない、 これらの「ない」は助動詞の「ない」。
※助動詞の「ない」は「ぬ」に置き換えることができる。他に見ない、信じられないなどの「ない」も助動詞の「ない」。

C:少ない この「ない」は形容詞の一部。
※他になさけない、しのびないなどの「ない」も形容詞の一部。

問3:□に入れるのに適当なことばを文章中から抜き出す問題です。

【・答え「共同主観」】
傍線部aのあとの文章に着目。筆者はヒトが言葉という道具によって「黄色」という概念について一定の理解があり、それが「黄色いタンポポ」であることは誰もが共有できると述べている。つまり「それが「黄色いタンポポ」である」という「主観」は誰もが共有できるということ。[Ⅰ]に「共有することのできる主観のことを、共同主観という言葉で表します。」とあるので、□に入る言葉は共同主観。

問4:□に入れるのに適当なことばを文章中から抜き出す問題です。

【・答え「言葉を介したコミュニケーション」】
傍線部bの後の、「アレックスとヒトは、互いの主観的に描いている世界を相互に交流することができたのです。」という文に着目。
筆者は「言葉という道具」によって誰かと主観的な世界を共有できると述べている。つまりアレックスとヒトは「言葉」で「互いの主観的に描いている世界を相互に交流することができた」。[Ⅱ]に「言葉を介したコミュニケーション」ということばがあるので、□に入るのは「言葉を介したコミュニケーション」。

問5:X、Yに入れるのに適当なことばを書く問題です。

【・答え「例)X:ヒトとはまったく異なる生き物の文脈を無視するため、誤解を生む   Y:他の生き物の描く世界をイメージし、共有」】
[Ⅲ]の「擬人化には様々な危険が・・・・・・文脈を無視するものです。」、「そこに誤りがあるかもしれない・・・・・・手段なのかもしれません。」の部分に筆者の生き物を擬人化して理解することに対する考えが述べられているので、そこを要約する。

問6:傍線部について説明したものとして適切なものを選ぶ問題です。

【・答え「イ」】
[Ⅳ]の傍線部f前の文に着目。「つまりは、他者への・・・・・・ヒトの強みです。」とあるので、筆者が生かすべきだと考えているヒトの強みは他者への理解、尊重ができることだということがわかる。そして「多様な生き物たちの一つひとつの世界を尊重すること」が「ヒトに課せられた大事な使命」だと述べられている。よって選択肢イが適当。
ア:生き物の絶滅については本文で述べられていないので不適当。
ウ、エ:筆者は生き物たちがそれぞれに独自の世界を描き、ヒトと共に暮らしていることを述べている。ヒトが生き物にとって住みやすい世界を構築することや、調整することに関しては述べられていないため不適当。

問7:この文章の構成と内容の特徴について説明したものとして適当なものを選ぶ問題です。

【・答え「ウ」】
[Ⅲ]はヒトが他の生き物を理解しようとする際に用いる擬人化という手段について説明がされているため、ウが適当。
ア:ヒトが自分たちの主観的な世界のなかでしか生きられないという問題提起をしているわけではないため、不適当。
イ:[Ⅰ]と[Ⅱ]は対照的な内容になっているわけではないため、不適当。
エ:[Ⅳ]は[Ⅲ]までで述べてきた事例をつなげることで人間が本来果たすべき使命について結論付けているため、不適当。

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大問3:古文

問1:傍線部の読みを現代かなづかいを用いて書く問題です。

やはらげ
【・答え「やわらげ」】

問2:□に入る適当なことばを文章中から抜き出す問題です。

【・答え「自分なりに解釈」】
解説文に、「庭園の石立では・・・・・・まず自分なりに解釈しなさいと教えています。」との言葉がある。よって□に入る言葉は「自分なりに解釈」。

問3:傍線部を説明したものとして適当なものを選ぶ問題です。

【・答え「エ」】
解説文に「いかにも本物に・・・・・・応じようとしたでしょう。」とある。よってエが適当。

問4:Xに入れることばを解説文から抜き出し、Yに入ることばを書く問題です。

【・答え「X:見立て  Y:例)人間社会になじむ文化」】
素性法師の和歌は柳や桜に満ちた春の都の風景を、豪華な錦のようだと述べている。つまり自然を人間社会になじむような文化へと変容させているため、Xには「見立て」が入る。
また解説文には庭園は自然を「人間社会になじむような文化へと変容させる」という点で和歌の見立てと共通しているとの説明がある。そのためYには「人間社会になじむ文化」が入る。

大問4

問1:問の答えとして適切なものを選ぶ問題です。

【・答え「ア、ウ」】
行書は曲線的で筆順の逆転があるため、イ、エは間違い。

問2:傍線部を書きかえる問題です。

【・答え「聖徳太子の十七条の憲法の有名な一節」】
「以和為貴」という言葉自体が有名だということを伝えるためには、傍線部の「一節」の前に「有名な」を持ってくる必要がある。

問3:問の答えとして適切なものを選ぶ問題です。

【・答え「エ」】
ア:健一さんは佳歩さんの説明を踏まえた上で質問している。内容を聞き逃しているわけではないため不適当。
イ:健一さんは誤りについて指摘しているわけではないため不適当。
ウ:健一さんは発表を聞いて生じた疑問について質問している。佳歩さんの個人的意見を引き出そうとしているわけではないため不適当。

問4:条件に従って説明する問題です。

【・答え「例)(「和」というのは、)主体性なく人に合わせる「同」に対して、考え方の違う人が互いに協力してうまくまとまることです。例えば、クラスのみんなが意見を出し、議論して、いいクラスにするための目標を一つに決めていくようなことです。」】
資料Ⅰ、Ⅱから同調と協調の違いを読み取り、「同」と「和」の違いの説明につなげる。具体例に関しては普段の学校生活などから、考え方の違う人が互いに協力し、まとまることを考えれば良い。

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