【理科】動物の体は何で出来ているの?細胞のしくみを完全理解
みなさんの体は何からできているか知っていますか?
そうです。たくさんの細胞からできています。
人間の体は37兆個の細胞からできていると言われており、細胞について知ることは自分自身を知るうえでとても大切なんです。
そこで今回は、細胞について内容を分けながら勉強していきましょう。
1.細胞の観察
そもそも細胞って?
細胞とは、生物の体をつくる一つの単位です。
生物は細胞がひとつ、またはたくさん集まってその体をつくっています。
細胞を観察してみよう
では、実際に細胞を観察する方法をおさえていきましょう。
手順は3ステップあります。
使用する器具や薬品の名前が聞かれることもあるので、しっかり覚えていきましょう。
ステップ1
細胞を観察するときは、まず左の写真のようなガラス板を用意します。
これをスライドガラスといいます。
スライドガラスの上に試料(観察したいもの)を置き、試料の上に染色液を垂らします。
染色液は細胞内の核を色を付けて見やすくするのに使います。
染色液は酢酸カーミン液や酢酸オルセイン液を使い、核は赤く染まります。
ステップ2
次に、試料の上にカバーガラスをかぶせます。
カバーガラスはとても薄く割れやすいので、左の図のようにピンセットを使い、慎重に扱いましょう。
こうして出来上がったものをプレパラートといいます。
細胞を観察するときは、顕微鏡を使ってこのプレパラートを観察していきます。
ステップ3
実際に顕微鏡で観察してみると、左の写真のようなものが見えます。
これはタマネギの組織を観察したものですが、一つの部屋のように区切られているものが細胞です。
細胞の中央には赤く染まった核があるのが見えます。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのあるお子さん・保護者様へ/
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
2.植物細胞と動物細胞のちがい
細胞はすべての生物がもっている仕組みですが、植物と動物でそのなかみがちがいます。
二つの細胞に共通している部分とちがっている部分を分けて覚えていきましょう。
植物細胞
左の図は植物細胞です。
中央には赤く染色された核があります。
核のまわりには細胞質がしきつめられており、核を守るクッションの役割をしています。
その細胞質を細胞膜が囲んでおり、細胞膜のまわりを囲んでいるのは細胞壁といいます。
緑色のつぶは葉緑体といい、光合成をおこなっています。
光合成は植物がエネルギーを得るためにとても重要なはたらきです。
動物細胞
左の図は動物細胞です。
核を細胞質が包み、細胞膜が囲むつくりは植物細胞と同じなのですが、動物細胞には細胞壁がありません。
また、動物細胞には葉緑体がありません。
なぜかというと、動物は自らえさを食べてエネルギーを得ることができるからです。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのあるお子さん・保護者様へ/
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
3.単細胞生物と多細胞生物
細胞をもっていることは生物に共通するしくみですが、からだが一つの細胞からできているか、複数の細胞からできているかどうかは生物によってちがいます。
ここでは、その違いをもとに生物を二つに分類する方法を学びましょう。
単細胞生物
単細胞生物は一つの細胞からできている生物です。
ミカヅキモやゾウリムシなどがこれにあたります。
ミカヅキモ
名前の通り三日月のような形をしているので、ミカヅキモといいます。
単細胞生物で植物です
ゾウリムシ
顕微鏡で見るとぞうりのような姿をしています。
まわりに繊毛と呼ばれる毛をまとっています。
これは単細胞生物で動物です。
多細胞生物
多細胞生物はたくさんの細胞からできている生物です。
ヒト、ツユクサ、トマトなどがこれにあたります。
多細胞生物は、細胞→組織→器官→個体と段階をふんで一つの生物になります。
組織とは細胞が集まってできたもので、器官とは組織が集まったもの、器官が集まったものが個体になります。
細胞の役割とは何でしょうか?
みなさんも知っているように、人間は食事によって養分を取り込んでいます。
また、呼吸によって酸素を吸い込み、二酸化炭素を吐き出しています。
これと同じはたらきが細胞でも行われています。
つまり、食事によってとりこんだ養分と、呼吸によって全身に送られた酸素が細胞に送られているわけです。
細胞では、そうやって得た養分と酸素をエネルギーに変えています。
また、細胞は水や二酸化炭素など余分なものを外に出しています
4.まとめ
細胞について理解できましたか?
テストでは、単細胞生物と多細胞生物を見分ける問題、植物細胞と動物細胞を見分ける問題、細胞の観察方法を問う問題などが問われやすいです。
この機会にしっかりとマスターしておきましょう。