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発達障害における「グレーゾーン」という言葉をご存知でしょうか。発達障害の特性は持つものの、はっきりとした診断名がつかないことを指します。
この記事を見ていただいている方のなかにはお子さんが「発達障害のグレーゾーンだ」と言われたという方もいらっしゃるかもしれません。「もしかするとウチの子、発達障害かも・・・」と思われている保護者さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった「グレーゾーン」のお子さんとは一体どのような状態のことなのか、どのようにサポートしていくことができるのかをお伝えしていきます!
「グレーゾーン」と聞くと、「軽度の発達障害」と思われがちですが、厳密にいうと実は違います。発達障害には大きく分けて「学習障害(LD)」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「自閉症スペクトラム(ASD)」の3つがありますが、グレーゾーンとは、これら3つの特性が見られるものの、診断基準をすべて満たすわけではないことから診断が下りない状態のことです。
「白」と「黒」の間には「グレー」が広がっています。グレーには「限りなく白に近いグレー」もあれば「黒に近いグレー」もあり、診断がつかないからと言って必ずしも症状が軽いというわけではないことを頭に入れておくことが大切です。
診断がついたお子さんもグレーゾーンのお子さんも、適切な教育支援をしてあげることによって可能性は無限大です。しかしその支援はできるだけ早いに越したことはありません。
先ほど、グレーゾーンは必ずしも症状が軽いというわけではないとお話ししましたが、もちろんなかには症状が軽いお子さんもいます。
そのため、定型発達(発達障害でない)のお子さんとの違いが目立ちにくく、周囲から見ても「少し変わった子」ぐらいに思われて、検査を受けたり支援を受け始めるまでに時間がかかってしまうことが多い傾向があります。
学校には「通常級」と「特別支援級」があります。診断がついていないグレーゾーンのお子さんも、特別支援級で授業を受けることができます。あくまで「普通の子」と同じように通常級に通うことも自由に決めることができます。
ただ、成長期の子どもの場合、成長に伴って発達障害の特性がさらに強くなるお子さんもいれば、目立たなくなるお子さんもいたり十人十色です。
通常級を選んで、お子さんに合った支援ができなくなってしまったり、反対に特別支援級を選んで進路の幅が狭まってしまったりということも考えられるので、学級選びを慎重におこなう必要があります。
発達障害の診断が下りた場合、「精神障害者保健福祉手帳」と「療育手帳」を取得できる可能性がありますが、グレーゾーンの場合は基本的に受け取ることができません。
手帳を持っていることによって受けられる支援もありますが、グレーゾーンの場合だと受けられないことになります。
グレーゾーンのお子さんは症状が軽度であることも多いので、お子さんが何らかの困難を抱えていたとしても周囲がなかなか気づきにくい場合もあります。学校や家庭でも「どうしてこんなこともできないの?」と非難を浴びたり、認めてもらうことが少なくなって、自己肯定感が下がってしまっているお子さんも少なくありません。
やる気アシストでは、そういったグレーゾーンと言われるお子さんをもつご家庭からもたくさんの喜びの声をいただいています。マンツーマン指導でお子さんの特性に合わせた指導をすることによって、お子さんが感じている困難を少しでも解消し、自信をつけさせてあげたいと考えています。
お子さんが「グレーゾーン」と言われたり、発達障害かも…と不安な方もまずはご相談いただけたらと思います。お子さんに合った支援の仕方を一緒に考えていきましょう!
発達障害コミュニケーション指導者の資格は、発達障害に関する正しい知識で、お子さんをサポートできる公的な認定資格です。
発達障害に関する基礎的な知識、関わり方の基本などを発達障害の専門的な知識を持つスタッフが、よりお子さんの個性に合わせた指導ができるよう、家庭教師の指導サポート・指導を行っています。
発達障害に関する正しい知識を持つスタッフが、お子さんの特性を見極め、指導する家庭教師の選定から行うことでより適切なサポートができる体制を整えています。