発達障害でも東大に入れるお子さんの教育について
家庭教師が発達障害のお子さんと効果的に関わる為には、特別な配慮や理解が必要です。その方法として配慮すべき事は主に3点あります。
配慮すべき3点
得意な部分に力を入れて総合力を上げていく方法
1点目は発達障害のお子さんが苦手とする部分の克服を目指すのではなく、得意な部分に力を入れて総合力を上げていく方法です。
発達障害で難しいのはそのお子さんにとってどうしても不向きな科目がある事です。例としては集中力の持続性が困難なお子さんの場合、抽象的な問題、例えば国語の自分で考える問題だといつまで経っても答えられない場合があります。これはADHDなどマルチタスクが苦手な人の場合、文章を読みながら、同時に自分で思考を練る事が出来ない部分が背景にあります。
一方、算数のような答えが決まっている問題の場合、何も考えず、知っている知識をそのまま数式に当てはめれば良い為、発達障害でも高得点を得やすい科目と言えます。その為、家庭教師が発達障害のお子さんに向けて配慮すべき点として、事前にどの科目が得意・不得意で、なぜそうなのか事前に伝えておくと対策が取りやすくなります。
情報の処理の仕方
2点目は情報の処理の仕方です。
ADHDと診断されたお子さんの中には視覚や聴覚など見る、または聞いて理解する事が困難な人がおります。例えば聴覚に難ありのお子さんの場合、塾だと先生の一方的な会話を聞き続けないといけない為、先生の話を聞いても内容の理解まで脳の処理が追い付かず、結局、聞いても意味がない場合があります。その場合、音ではなく、図や絵などで勉強の内容を教える方がその発達障害のお子さんには向いている事になる為、もし勉強の仕方において人の話を正しく理解する事が出来ない、または視覚情報を正しく心得る事が出来ない問題があれば、事前に家庭教師にその事を伝え、どのような伝え方であればその子は理解する事が出来るのか?勉強の仕方をある程度絞り込めるようにしておいた方が良いでしょう。
やる気のあげ方
また3点目はやる気のあげ方です。発達障害のお子さんの中には発達障害というハンディキャップを背負っている為、人と比較し、やる気をなくしてしまう人がおります。その結果、「何で出来ないんだ?」と能力面について指摘すれば到底克服出来ず、やる気を削いでしまう事に繋がりかねません。その為、家庭教師がすべき配慮として「○○君はここまで出来るのよ」など劣等感を刺激させて、勉強のやる気を引き起こさせるという方法を避けて勉強教える事が必要になってきます。それ故に家庭教師は発達障害を持っているお子さんに対しどのようなコンプレックスを持っているかどうかも事前に確認する必要があります。
以上の内容が子供に勉強を教える場合の基本的な配慮ですが、もし東大など更に上を目指したい場合、苦手な部分を避けるだけでなく、得意なモノを誰にも負けないくらい伸ばしていく配慮も必要になってきます。その点に3つの方法があります。
得意なモノを伸ばす3つの方法
発達障害を持っていながら、東大や弁護士になれた人と関わる事
1点目は発達障害を持っていながら、東大や弁護士になれた人と関わる事です。
更にお子さんを成長させる為には実際に成功している人と関わり、最短の道で進めるよう頑張っていく必要があります。家庭教師がすべき点として、そのお子さんだけでなく、実際に成功している人達と関わる事でその発達障害のお子さんがどんな風に成長出来るのか?道筋を立てられるようにしておくのも1つの配慮になってきます。
お子さんの自立性を促す環境の整備
2点目はお子さんの自立性を促す環境の整備です。
今の時代、ChatGPTなど人とのコミュニケーションだけでなく、自分で興味のある情報を収集するサポート技術なども発展しています。その為、勉強出来る環境づくりも大事ですが、お子さんが興味のある内容を増やしていくのも大事になってきます。人生には東大だけでなく、絵や音楽などでスペシャリストになる発達障害の人も沢山います。それを心得る事で苦手な分野でも、興味のある別の内容と紐づけて、間接的ではありますが、苦手な部分を克服する場合があります。それ故、家庭教師は勉強だけでなく、勉強以外の話を雑談などでして、そのお子さんがどの内容に関心があるのか?探り、そして自分で探してみるとなど自立性を高める配慮などもした方が良いでしょう。
お子さんのチャレンジ精神のサポート
そして最後の3点目ですが、お子さんのチャレンジ精神のサポートです。
発達障害の場合、他の人の真似をするのではなく、自分独自で成果をあげられる方法を見つけださないといけない事が多々あります。その場合、様々な事に挑戦しないといけない為、場合によっては失敗が続き、途中で挑戦を投げ出してしまい、世間から取り残されてしまうリスクがあります。その為、発達障害のお子さんの精神面を支える為にも、失敗しても「よく頑張ったじゃん」など褒めたりなどして前向きにとらえてくれる人が必要になります。挑戦というのは本来つらい事ですが、応援してくれる人がいるだけで頑張れる人もいます。家庭教師の中には結果を出す為に「○○している暇があったら勉強しろ!」と結果ばかり求めてしまう人もいる為、発達障害のお子さんと関わる場合、あからさまな否定はしないよう配慮する必要があります。そして様々な挑戦が出来るよう、家庭教師は勉強以外の関心事に対し、勉強する事で、その関心事が今後どのように役立つのか?その辺の結びつきを心得ておく必要があります。その為、発達障害でも東大を目指すのであれば、勉強が出来るようになるだけでなく、発達障害のお子さんの成長にも貢献する配慮が必要になってくるでしょう。
ご質問などお気軽にお問い合わせください。
お子さんの特性(発達障害)に合わせた指導法を
発達障害があるなしに関わらず、お子さんの特性に合わせて勉強を教えていくことが成績アップややる気づくりには欠かせません。マンツーマンで指導をする家庭教師では、その特徴を最大限に活用しながらお子さんの得意を伸ばすことができると考えています。
やる気アシストでは、検査を受けたお子さんに関しては、その結果をもとに担当の家庭教師と一緒に指導方針や指導内容を工夫しています。もちろん、検査を受けていないお子さん、発達障害の診断がでなかったいわゆる「グレーゾーン」のお子さんに関しても、お子さん一人ひとりに合わせた指導をしていくことに変わりはありません。
お子さんの発達面で気になることや心配なことがあればお気軽にご相談ください。専門のスタッフがこれまでの経験や知識をもとに、お子さんにぴったりのやり方をアドバイスさせていただきます!
発達障害に関する資格を取得し、お子さんの特性に合わせたサポートに取り組んでいます
発達障害コミュニケーション指導者の資格は、発達障害に関する正しい知識で、お子さんをサポートできる公的な認定資格です。
発達障害に関する基礎的な知識、関わり方の基本などを発達障害の専門的な知識を持つスタッフが、よりお子さんの個性に合わせた指導ができるよう、家庭教師の指導サポート・指導を行っています。
発達障害に関する正しい知識を持つスタッフが、お子さんの特性を見極め、指導する家庭教師の選定から行うことでより適切なサポートができる体制を整えています。
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