海老名市が目指す包摂性の高い教育とは?

この記事は以下のサイトを参考にしています。

https://www.city.ebina.kanagawa.jp/res/projects/default_project/_page/001/003/117/R5taikou.pdf
https://ideaeduc.com/ebina
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/10293/28idea2024.pdf
https://laughmama.com/ebina-zama-yell/

海老名市は「しあわせをはぐくむ教育」のまちを目指し、包摂性の高い教育的・社会的支援を推進しています。その一環として、不登校支援体制の充実を図り、IDEAコミュニティカレッジやえびな・ざまエールの会などの取り組みを通じて、子どもたちが安心して学び、成長できる環境を提供しています。これにより、すべての子どもたちが自分の可能性を最大限に発揮できる未来を築いていくことが期待されています。
今回は、海老名市が進めている不登校支援体制について詳しく見ていきます。

目次

海老名市教育大綱の概要

海老名市は、「しあわせをはぐくむ教育のまち海老名」を目指し、教育大綱において教育施策の5つの柱を掲げています。
この中でも、海老名市では特に「包摂性の高い教育的・社会的支援の推進」に力を入れており、不登校支援体制の充実を図っています。

新たな学校の
枠組みづくりの推進

教育施策
5つの柱

えびなっ子
しあわせプラン

包摂性の高い
教育的・社会的支援の推進

子どもが大人とともに
学ぶ機会の充実

新たな学校施設への取組と
子育て環境の充実

教育施策5つの柱

  • 新たな学校の枠組みづくりの推進
  • えびなっ子しあわせプラン
  • 包摂性の高い教育的・社会的支援の推進
  • 子どもと大人がともに学ぶ機会の充実
  • 新たな学校施設への取組と子育て環境の充実

不登校支援体制の充実を目指して

海老名市では、不登校の未然防止と不登校になってしまった子どもたちの支援に重点を置いています。
例えば、海老名市内の学校にスクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーを配置し、学校内外での心理的支援や社会的サポートを強化しています。別室支援体制も整えており、不登校になってしまった子どもたちが安心して学べる環境づくりにも取り組んでいます。また、学校以外での学びの場所づくりも官民協働で行っています。

海老名市に住む保護者さまのためのコミュニティ

お子さんが不登校になってしまったとき、お子さんに発達障害があると診断されたとき、保護者さまには様々な葛藤や不安を抱くと思います。海老名市では、そのような悩みを抱える保護者さまを対象としたコミュニティ、「えびな・ざまエールの会」を運営しています。ここからは、えびな・ざまエールの会について具体的に見ていきましょう。

えびな・ざまエールの会とは

えびな・ざまエールの会は、不登校や登校しぶりの状況、発達特性やHSC(Highly Sensitive Child)など、多様な個性を持つお子さんを育てる保護者さまのための会です。海老名市と座間市を中心に活動しており、保護者さまが笑顔になることを目的としています。この会では、会員同士の情報交換や交流を通じて、子育ての悩みを共有し、支え合うことを大切にしています。

えびな・ざまエールの会の活動内容

BAND(非公開型SNS)での交流や情報交換

会員限定で利用できるSNSプラットフォームを通じて、日々の子育ての悩みや情報を交換しています。例えば、地域の居場所や放課後デイサービスの利用体験など、具体的な情報がやり取りされています。

茶話会の開催

月に一度の茶話会では、地域の居場所やフリースクール、習い事などについての情報交換が行われます。また、家庭内での悩みや愚痴を気軽に話せる場としても機能しており、参加者同士がリラックスして交流できるアットホームな雰囲気が特徴です。例えば、地域の居場所やフリースクールについての情報交換が行われ、参加者が新たな情報を得ることができました。

茶話会の様子

茶話会は少人数でアットホームな雰囲気で行われます。参加者は地域の居場所やフリースクール、放課後デイサービスについての情報交換を行い、家庭内の悩みや愚痴を気軽に話すことができます。例えば、ある保護者さまが放課後デイサービスの利用方法について詳細に情報を共有し、その内容が他の参加者にとって非常に有益な情報となりました。

勉強会の開催

年に一度開催される勉強会では、子育てに役立つ知識や技術を学びます。例えば、過去には発達特性に関するセミナーが開催され、沢山の保護者さまが参加しました。これにより、具体的な対応策や心構えを学び、実践に役立てることができます。

図書の貸出

ほしのたに文庫に置かれている図書を会員限定で貸し出しています。これには子育てに関する専門書や、不登校や発達特性に関する書籍が含まれており、保護者さまが自宅でじっくりと学べる環境を提供しています。

ランチ会や飲み会

会員限定で開催されるランチ会や飲み会では、子育てから少し離れてリフレッシュする時間を過ごすことができます。例えば、参加者が普段の育児の疲れを癒し、リラックスした雰囲気で交流を深めることができます。

えびな・ざまエールの会の意義

参加者の多くは、子どもの特性や登校しぶり、不登校に関する悩みを抱えており、こうした交流を通じて、保護者さま同士が心の支えとなり、前向きに子育てに取り組むことができます。

えびな・ざまエールの会は、子どもの特性や不登校、登校しぶりに対する理解を深め、保護者さま同士が支え合う場を提供することを目的としており、それぞれの経験を共有することで支え合っています。会員同士の情報交換や交流を通じて、子育ての悩みを共有し、解決策を見つけることができるほか、茶話会や勉強会を通じて専門的な知識や技術を学び、子育てへ活かすこともできます。
このような交流は保護者さま同士の心の支えになるとともに、子どもたちへの支援にもきっと繋がるでしょう。

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海老名市の不登校専門の学び場

不登校の子どもたちには、家や学校以外でも自分らしく過ごせる「新しい居場所」が必要です。海老名市では、心身に悩みを抱えて不登校になった子どもたちへの学習支援として、「IDEAコミュニティカレッジ」という学び場をつくりました。
では、IDEAコミュニティカレッジは具体的にどのような活動を展開しているのでしょうか。ここからはIDEAコミュニティカレッジについて、詳しく掘り下げていきましょう。

IDEAコミュニティカレッジとは

IDEAコミュニティカレッジは、不登校や学校が合わない中学生のために平日毎日通える学びの場を提供しています。このコミュニティカレッジでは、お子さん一人ひとりの「好き」から学問の扉を開き、その子にフィットした教育を提供することを目指しています。子どもたちが自己の興味や関心をもとに学びを深めることができる環境を整え、個々の成長を促すことを大切にしています。

IDEAコミュニティカレッジの特徴

在籍校の出席日数にカウントされる

IDEAコミュニティカレッジでの登校日時や学びの内容が在籍校に報告され、在籍校の出席日数としてカウントされます。これにより、高校進学時の選択肢が広がります。たとえば、在籍校の校長の許可を得て、IDEAでの学びが正式に出席日数として認められるケースも多くあります。また、定期試験をIDEAで受けることができる場合もあり、子どもたちが安心して学びを続けられる環境が整っています。

幅広い高校進学準備

IDEAコミュニティカレッジでは、公立・私立、全日制から通信制まで、多様な高校進学準備に対応しています。スタッフは不登校対応のプロであり、お子さん一人ひとりの進路設計をサポートします。例えば、高校進学を希望するお子さんには、個別にカウンセリングを行い、そのお子さんに最適な進路を一緒に考えます。また、進学後の生活リズムの整え方や、メンタルサポートも行うことで、お子さんがスムーズに高校生活をスタートできるよう支援しています。

IDEAコミュニティカレッジの活動内容

コラーニングスペース

自分のペースで学ぶ時間を提供し、教科の学習や定期テスト、受験・検定試験対策も行います。ここでは、教科書の内容だけでなく、興味を持ったテーマについて深掘りすることも可能です。例えば、数学が得意なお子さんは、自主的に難易度の高い問題に挑戦したり、他のお子さんと一緒に数学の研究を行ったりすることができます。また、気持ちが沈んでいる日はスタッフとおしゃべりをしたり、静かに過ごすこともできます。これにより、子どもたちは自分のペースで学びを進めることができ、無理なく成長することができます。

自分の興味を見つけるための講座

IDEAコミュニティカレッジでは、「好き」や「やってみたい」を見つけるための講座が多数用意されています。

トライアル講座(小中学生向け)
マインクラフトで作る「夢の街」やコピックでイラスト、サイエンス「鋳造メダルを作ろう」など、気軽に始められる内容です。これらの講座では、子どもたちは楽しく学びながら、自分の興味を広げていくことができます。例えば、マインクラフトを使った講座では、自分の理想の街を設計し、他の参加者と共同でプロジェクトを進めることで、協力する楽しさや達成感を味わうことができます。

スタートアップ講座(中学生向け)
学びのきっかけを散りばめた講座で、メイクアップアートやビジネス体験、お金の大学、教科学習サポート、生活の中の心理学などが含まれます。これにより、子どもたちは様々な分野に触れる機会を得て、自分の興味を見つけることができます。例えば、メイクアップアートの講座では、自分自身の表現方法を学び、ビジネス体験の講座では、実際の企業訪問や経営者との対話を通じて、ビジネスの現場を肌で感じることができます。

プログレッシブ講座(条件を満たす方)
発展的な内容の講座で、プチ企業体験やイベント企画室、プロのお仕事現場訪問などが行われます。これらの講座に参加することで、子どもたちは自身のステップアップを感じ、学ぶことで視野が広がる経験を得ることができます。例えば、プチ企業体験では、実際の企業での仕事体験を通じて、職業選択の幅を広げることができます。また、イベント企画室では、自分たちでイベントを企画・運営することで、リーダーシップやチームワークの重要性を学びます。

季節ごとのイベント

IDEAコミュニティスクールで開催される「なつまつり」や「水鉄砲サバイバルゲーム大会」などに参加することができます。これらのイベントは、子どもたちが楽しみながら参加できる内容であり、仲間との絆を深める機会となります。例えば、「なつまつり」では、地域の人々と一緒に伝統的なお祭りを楽しむことで、地域社会とのつながりを感じることができます。また、「水鉄砲サバイバルゲーム大会」では、チーム対抗で競技を行い、協力して目標を達成する楽しさを味わいます。

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海老名市で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ

今回は、海老名市の不登校支援について詳しく紹介しました。
今後、海老名市はさらに多様な学びの場の拡充や支援体制の強化を図る予定です。例えば、IDEAコミュニティカレッジのような施設を増やし、より多くの子どもたちが利用できるようにすることが求められています。また、保護者の会や地域のサポートグループの活動を支援し、地域全体での子育て支援ネットワークを強化することも重要です。
地域全体で子育てをサポートするためには、行政だけでなく、企業や地域住民、教育機関などが連携し、共に取り組むことが不可欠です。海老名市の取組はその一例として、他の地域でも参考にされるべきモデルとなるでしょう。

家庭教師のやる気アシストは海老名市の不登校や発達障害のお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。

この記事を書いた人
趣味:サイクリング

学習アドバイザー 後藤

家庭教師のやる気アシストで、学習アドバイザーとして年間600人以上のお子さんの勉強のお悩みを解決!たくさんのお悩みを解決してきた学習アドバイザーの目線から、勉強に関する様々なことを記事にしています。
Instagram・ⅹなどでも情報発信中ですので、ぜひフォローください!

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