神戸市中央区の学びスポット – 神戸市立博物館について –

この記事は以下のサイトを参考にしています。

https://www.kobecitymuseum.jp/

博物館は、特定のテーマについて研究し、資料や美術品・展示品を公開している施設というだけでなく、自然や歴史・民族など多岐にわたり学びを深められる場所です。そのような理由から、学校の社会科や総合的な学習の時間などで博物館に出向くこともありますね。
ですが最近の博物館は「見る」だけでなく、展示物の一部を貸し出したり、学校を巡回しながら展示したりする「移動博物館」や「出張展示」などを行っている博物館も存在します。現代の博物館は、それぞれの特質を生かした利活用が求められているだけでなく、触って、試して体で学べる「参加体験型」の工夫がされているのが特徴です。
本記事では、神戸市立博物館を例にし、現在の博物館の取組などを紹介していきます。

目次

神戸市中央区にある学びスポット

神戸市の中心部分である、神戸市中央区。北には六甲山、南には海と港があり、自然に囲まれたこの地域は観光地としても名高い場所です。
ここからは、神戸市中央区が誇る観光名所の一つ、「神戸市立博物館」について紹介していきます。

神戸市立博物館の魅力

神戸市立博物館は、神戸でもっとも華やかな通りのひとつ京町筋に面した位置にあります。
建物も、新古典様式の建物であることから昭和初期の名建築と言われ、平成10年には登録文化財に指定されている歴史ある建物です。
神戸市立博物館のテーマは「国際文化交流ー東西文化の接触と変容」なので、博物館を利用することで、古くから様々な交流の舞台となった神戸の歴史について学ぶことができます。
ここからは、歴史ある博物館が取組んでいる教育的活動を紹介していきます。

神戸市立博物館のキーワード「博学連携」

神戸市立博物館は「博学連携」をキーワードにしています。
博学連携とは、博物館と学校がそれぞれの教育機能を活かして連携・協力し、子どもたちの教育を押し進めていこうとする取組のことを指します。学校が博物館を利用する際は、基本的なプログラムをもとに授業や来館し、学ぶ内容を一緒に検討し相互連携の形式をとっています。
博物館を利用することで、学校教育側は「学校教育の充実」を得られ、社会教育側面では「地域活動の活発化」や「コミュニティづくりの活性化」など双方にメリットが得られます。
このような内容からも博物館は美術館や水族館などと同様に、地域にある社会教育施設であり「博学連携」の取組を行っていると言えますね。

神戸市立博物館と学校教育の連携について

学校と博物館が連携・協力し推進していく教育活動は多様にあります。博物館を利用することで地域の自然や文化に携わる人々の努力や工夫に気づけます。中でも博物館の活用を通して育成される力は、以下の4つに分岐されます。

博物館の活用を通し育成される4つの力

学びに向かう力
人間性

自ら進んで見たり聞いたりすることで得られる

知識
技能力

自己リサーチや知識に基づいた振舞いをすることで育成される

思考判断力
表現力

自ら得た知識を自身でまとめて表現することで得られる

豊かな感性
探究心

視覚・聴覚・触覚などの学びから関心や知識を深める

このようにただ歴史や自然について学ぶだけではなく「人間性」も高められます。「学び」の場における学校と博物館の関係は極めて強いと言えるでしょう。

神戸市中央区の小中学校と博物館の連携

神戸市立博物館では、アウトリーチ活動のひとつとして「連携授業」があります。博物館スタッフが各学校へ出向き、所蔵資料を活用しながら授業を行っているのです。
これまで実施してきた具体的な主な取り組みの一例は、次のような内容です。

連携授業①古代生活の疑似体験

様々な古代道具を使って、古代の生活を疑似体験するプログラムです。

学習の流れとしては、最初は人類の出現と古代道具について学習します。石器や銅鐸(どうたく)、農具などを実際に見てもらったり触ってもらったりして、古代の知識を深めます。
続いて、古代の人類の住居である「堅穴住居(たてあなじゅうきょ)」や、「貫頭衣(かんとうい)」という衣類について知り、博物館の指導員が用意した竪穴住居キットで実際に家を組み立てていきます。終盤では、火おこしキットを使って火起こし体験をします。

この連携授業では、子どもたちが古代についての興味関心を育むとともに、昔の人たちの生活の知恵などを学び取ります。

連携授業②浮世絵入門

木版を活用した、浮世絵文化の学習プログラムです。

子どもたちは最初に浮世絵について学びます。浮世絵作品の鑑賞を通して、江戸時代の庶民の生活と浮世絵がどう関わっていたのか、浮世絵師や彫師の仕事はどのようなものかについて理解を深めます。
その後、実際に木版を使って浮世絵づくりをします。子どもたちは、自分が気に入った浮世絵を1枚選び、それを模写します。

この連携授業では、浮世絵をつくる難しさと、浮世絵文化の楽しさについて触れることができます。

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博物館が行っている教育普及活動について

博物館では、子どもたちに地域の自然・歴史・文化などについての理解を深めてもらうためにさまざまな教育普及活動を行っています。
詳しい活動内容として、主に次の2種類が挙げられます。

学校用貸出教材

博物館所蔵品の複製やさまざまな教材資料を学校向けに貸出を行っています。
教科書などに掲載されている資料の複製品も保管しているので、より実物に近い形で観察が可能です。
授業で学んだ資料や展示品を身近で見ることができるのは、子どもたちの興味・関心を高め「学び」の幅も広げる機会になるので効率が良い学習方法ですよね。
学校に教材を貸出を行うことで、博物館と学校の連携がさらに密になり子どもたちとの関係性も深められる良い機会になると言えます。

移動博物館車の利用

神戸市民博物館には、寄付により創られた「移動博物館車」があります。
博物館車があることで、地域住民への認知度が上がり親しみやすさなど関係性を築くことができます。
博物館が所蔵するレプリカや標本といったさまざまなワークショップ教材を搭載し、各学校や地域のイベントなどに出向いて、博物館独自の普及活動を行っています。
学校のお昼休みや授業中に展示品を鑑賞できれば、さらに学習意欲を高める機会となるでしょう。

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神戸市中央区で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ

今回はおすすめの学びスポットの場として「神戸市立博物館」を紹介してきました。
現代の博物館は、これまであまり見られなかった様々な取組を行っています。博物館というと「情報収集し展示する場」と考えられがちでしたが、教育普及活動にも積極的に取り組んでいることがわかりました。
現代の博物館は、資料を「見る」だけでなくいろいろなものを「触る」「動かす」「試す」ことができる体験型の博物館が多いのが特徴です。
これからの博物館は、地域における生涯学習の拠点であると同時に、地域の文化・創造・継承・発展に携わり、さまざまな情報を発信していくことが求められていると言えるでしょう。
こういった教育普及活動が進むことで、博物館は誰でも簡単により楽しく理解が深められる学びの場であると言えるでしょう。

家庭教師のやる気アシストは神戸市中央区の不登校や発達障害のお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。

この記事を書いた人
趣味:お城巡り

学習アドバイザー 広田

関西大学大学院を卒業後、小6・中3・高3の受験生を主に指導をしてきました。学生の悩み相談を受けているうちに勉強に悩む子を救ってあげたいという気持ちが強まり学習アドバイザーとなりました。勉強に悩む保護者さまやお子さんにお役に立てる記事を配信していければと思います。
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