大牟田市が進める不登校支援事業と教育支援センターの紹介

この記事は以下のサイトを参考にしています。

https://www.city.omuta.lg.jp/kiji0037824/3_7824_103797_up_2hiokj7s.pdf
https://www.mext.go.jp/content/20230615-mxt_soseisk02-100000597_01.pdf
https://www.city.omuta.lg.jp/kiji0032621/index.html
https://www.city.omuta.lg.jp/kiji0032620/index.html
https://www.city.omuta.lg.jp/kiji0032616/index.html

大牟田市では、不登校のお子さんが様々な要因によって年々増加しています。また、学校以外での専門機関で相談や指導を受けていない不登校のお子さんも多く存在しています。

そのような背景を受け、大牟田市教育委員会は不登校に悩んでいる子どもたちのために、教育支援センター「昭和教室」を設置しています。

本記事では、大牟田市が不登校支援のために取り組んでいる事業と、大牟田市の教育支援センター「昭和教室」の活動内容について紹介していきます。不登校のお子さんを支える保護者さまにとって、少しでも有益な情報になれば幸いです。

目次

大牟田市教育委員会が掲げる基本方針

大牟田市は「まちづくりは人づくりから」という基本的な考えに立ち、令和6年度の教育の基本方針として、「持続可能な社会を創る「おおむたっ子」の育成と日本社会に根差したウェルビーイングの実現」を掲げています。

「持続可能な社会を創る「おおむたっ子」の育成」
大牟田市に住むお子さんが持続可能な社会の創り手になれるように、知識と技能を活用する力・社会的に自立するための基盤を培うとともに、将来の夢や目標に向けて主体的に学習に取り組む態度を育成すること。
「日本社会に根差したウェルビーイング※の実現」
自尊感情や自己効力感を高めるとともに、「幸福感」や「協働性」「多様性への理解」「心身の健康」などを向上させること。そのために、知育・徳育・体育のバランスが取れた教育、ICTの活用、地域とともにある学校づくりを推進しています。
ウェルビーイングとは

「身体的・精神的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を含むものである。また、個人のみならず、個人を取り巻く場や地域、社会が持続的に良い状態であることを含む包括的な概念である。」(国の第4期教育振興基本計画から)

この基本方針を進めるために、大牟田市教育委員会は以下の6つの事業を進めています。今回は、その中でも不登校のお子さんに向けた2つの事業について紹介していきます。

  • 学力ブラッシュアップ推進事業
  • 小中一貫教育推進事業
  • ESD推進事業
  • ハートフルスクールプロジェクト推進事業
  • 学校再編整備推進事業
  • 人権・同和教育・啓発推進事業

大牟田市の不登校支援事業

大牟田市では、不登校の解消や、不登校の子どもたちに多様な学びの場を提供するために、「小中一貫教育推進事業」、「ハートフルスクールプロジェクト推進事業」という2つの事業を進めています。不登校のお子さんのために、それぞれの事業が何を目的として、どのような取り組みを行っているのでしょうか。

大牟田市の「小中一貫教育推進事業」

「小中一貫教育推進事業」とは、大牟田市立の小学校と中学校に、順次、小中一貫教育制度の導入を進める事業です。

小学校~中学校の義務教育9年間を見通した連続性のある指導を行うことで、学力の向上や心身の健全な育成を目指しています。それにより、中学進学後の不登校の増加などの「中1ギャップの解消が期待できるとされています。また、学校・家庭・地域のつながりを深めることで、「地域とともにある学校づくり」や「学校を核とした地域づくり」を推進することを目的としています。

大牟田市の「ハートフルスクールプロジェクト推進事業」

「ハートフルスクールプロジェクト推進事業」とは、大牟田市内の不登校のお子さん全員が学びに繋がれるように、個々のニーズに合った多様な学びの「場」を確保し、その環境における「人」の確保と「仕組み」づくりを進める事業です。

各学校に校内教育支援センターとして「ハートフルルーム」を設置して、登校はできても教室に入ることができない子どもたちに学びの場を提供することを目指しています。また、登校することが難しい子どもたちの学校外の居場所として「サテライトスペース」の設置に取り組んでいます。

各学校のスクールカウンセラーの配置時数の拡充、「ハートフルルーム」でお子さんを支援する学習指導員の配置など、学びや支援の環境を整えるための取り組みも進めています。

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大牟田市の教育支援センター「昭和教室」

大牟田市では、学校に行くことが困難なお子さんの成長を見守り、学校への復帰を援助する「昭和教室」という教育支援センターを運営しています。ここからは、教育支援センター「昭和教室」が不登校のお子さんの教育支援において担っている役割や活動について紹介します。

大牟田市の教育支援センター「昭和教室」の概要

学校に行きたくても行けないと悩んでいるお子さんにとって、不登校の変容過程に応じた指導や支援が必要とされています。
大牟田市の教育支援センター「昭和教室」は、不登校のお子さんの中でも、特に回復期や立ち直り期にあるお子さんの指導・支援を行っている教室です。

回復期や立ち直り期にあるお子さんとは、家に閉じこもる時期を過ぎて外出できるようになり、ある程度他者と接することが可能になったお子さんのことを指します。

小集団での活動や体験を通して、自主性や社会性を育み、人間関係の良さを伝えて学校に復帰するための力と意欲を高めることを目的としています。

教育支援センター昭和教室」の活動

「昭和教室」での主な活動内容とその目的を表で紹介します。教室に出席した日は、在籍校に出席したという扱いになります。

活動活動の目的
軽スポーツ小集団での活動への苦手意識をなくして対人関係を深め、運動によるストレス解消などを目的として行います。
野外活動自然の中での体験を通して、自らの可能性を信じて新しい環境や事象に主体的に取り組む主体性を養うことを目的として行います。
創作活動作品を創り上げていく達成感や充実感を味わうことで、自己表現をする力を育むことを目的として行います。
ゲーム活動集団での遊びの中で会話を交わしてお互いに心を開き合うことで、受容的な人間関係の糸口を作ることを目的として行います。
文化的活動日本の文化や習慣を知ることで、伝統の良さに気付き、伝統を伝えようとする心を育てることを目的として行います。
奉仕活動社会体験活動の一つ。ボランティア活動を通して、思いやりの心や社会性を育てることを目的として行います。
園芸・栽培活動植物を育てることで、命の大切さを知り、優しさ・思いやりを持った心を育てることを目的として行います。
実習活動準備から後始末までを実際に体験することで、自主性や計画性を身に付けることを目的として行います。
学習活動苦手教科の基礎を学習することで、学習に対する自信を身に付けて、学校復帰へとつなげることを目的として行います。

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大牟田市で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ

大牟田市では、不登校の子どもたちの支援をさまざまな角度から行っており、教育支援センター「昭和教室」もその重要な一部です。回復期にある子どもたちをサポートし、学校復帰に向けての支援を行っています。また、各種の活動を通じて、お子さんの社会性や自己表現力を高める機会を提供しています。

家庭教師のやる気アシストは大牟田市の不登校や発達障害のお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。

この記事を書いた人
趣味:カメラ

学習アドバイザー 早川

これまで学習アドバイザーとして沢山のお子さんのお悩みを解決してきました。そのノウハウや勉強のコツなどをこの記事を通して発信していきます。
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