大阪市中央区が取組む子どもの居場所づくりについて
この記事は以下のサイトを参考にしています。
https://www.city.osaka.lg.jp/chuo/category/3131-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html#cat08
現代の子どもたちの学びを取り巻く環境は複雑化しており、新型コロナウイルス感染症を背景とした不登校児童生徒の増加や、学校園の実情に応じた学習環境づくりの支援が必要とされています。大阪市中央区内では外国につながる児童・生徒等が増加していることもあり、学習支援だけではなく、お子さまや保護者さまが地域で孤立しないようなきめ細やかな支援が求められています。
本記事では、大阪市中央区が行っている不登校問題や教育問題への具体的取組について詳しくご紹介していきます。
大阪市中央区の基本方針
大阪市中央区の基本方針は「ゆるやかにつながるまち」で、目標達成に向けた4つの柱のうちの一つが「子どもの未来をみんなで育むまち」です。
その主な取組は、子どもの学びに重点をおいています。増加する不登校児童の問題や学習支援に対する取組などを中心とし、お子さま本人や保護者さまが地域で孤立しないように支援を行なっているのです。
具体的な取組の内容は次のようなものです。
安心して子育てができる環境づくりへの取組
大阪市中央区は子育てに関しての環境づくりに力を入れています。地域の関係機関や団体とのネットワーク拡充を図り、子どもや子育て世代支援体制を強化しています。支援体制を強化することで、見守りや支援を要する子ども世帯の早期発見・支援へとつながっているのです。また重大な児童虐待「ゼロ」に向けて、訪問支援員を配置するなどネットワークを拡充する取組も行っています。
子育て相談の充実と子育て支援情報の強化について、次の3つに取組んでいます。以下のような生活環境の一部を利用することで、気兼ねなく子育てに関する情報交換ができる場を設けて安心して子育てができる環境づくりを実施しているのです。
子育て世代のニーズに沿った相談しやすい場の提供
森ノ宮キューズモールでの個別子育て相談会を実施し、気軽に子育てを行う上での不安や心配事に対する相談をできるようにしています。
子育て世帯のニーズに沿った「パンジーひろば」を開催
区役所やマンションの集会室などで、同年代の子育てを行う保護者さま同士が交流を図り、情報交換できる場を設けています。
子育て情報の発信
子どもの褒め方、叱り方などをテーマにした「子育て講座」を開講しています。
子どもの学びへの支援
大阪市中央区では子どもの学びへの支援を行なっています。具体的には、不登校支援サポーター(有償ボランティア)の配置があげられます。不登校支援サポーターは、継続的な登校の再開・不登校状態の改善や不登校発生防止を目的としているものです。
その他にも、教員やスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーなどとお子さまや保護者さまをつなぐことでお子様の学びをサポートしています。有償ボランティアを取り入れることで地域を巻き込みながら区全体で不登校問題に取り組んでいるのです。
学校園サポーターの種類
大阪市中央区では学校園の教育活動を一層充実させるために、発達障がい等の園児や外国につながる児童生徒に対してサポーターを配置しています。
活動内容は学校園により異なりますが、主に次の3種類に分けられます。下記三種類から、学校園サポーターは子どもの成長を見守ってあげたい方や、教職員・児童福祉をめざす学生など学校園を支援する方々で構成されていると言えるでしょう。
発達障害のある園児のサポート(幼稚園)
発達障害やADHD等と診断された園児をはじめ、行動面で特に支援が必要とされる園児に対し、遠足などの園外活動での安全確保や、式典などの園内行事でのサポートを行う。
外国につながる児童生徒のやさしい日本語による学習・学校生活のサポート(小中学校)
外国籍並びに外国にルーツのある児童生徒のうち、学習面や学校生活で日本語の支援が必要とされる児童生徒に対し学習支援を行う。
不登校児童生徒の登校支援(小中学校)
不登校児童生徒及び欠席・遅刻等が多い児童生徒に対し、登校支援を行う。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのあるお子さん・保護者様へ/
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
大阪市中央区の子どもの居場所連絡会
大阪市中央区には子どもの居場所連絡会があります。
現代の子どもたちは「学校が休みで給食がない」「親の仕事が不安定」など様々な事情でご飯が食べられなかったり、勉強に励めないなどの理由から居場所を必要としています。そのようなお子さんが、家でもない学校でもない「食べ・遊び・学び」のできる環境が「子どもの居場所」なのです。子どもの居場所連絡会の主な活動内容を示した次の一覧をご覧ください。
運営団体名 | 活動種別 | 頻度 |
JEO子ども食堂(公益社団法人JEO・子どもに均等な機会を) | 食の提供、料理体験、フリースペース | 月1回 |
Minami子ども教室 | 学習支援、体験学習 | 週1回 |
こどものへや しま☆ルーム | 食の提供、学習支援 | 週1回 |
ダニエル教室&子ども食堂(大阪オンヌリキリスト教会) | 食の提供、学習支援 | 週1回 |
ハレルヤ子ども食堂(大阪中央バプテスト教会) | 食の提供 | 週1回 |
NPO法人リバイブ・ハウス(大阪弟子協会) | 食の提供、学習支援 | 週1回 |
かいほうじフードパントリー | 食の提供 | 月1回 |
しぶちー | 不登校支援、野外体験、フリースペース | 不定期 |
フリースクール・フォロ(NPO法人フォロ) | 学習支援、フリースペース、体験学習 | 定期 |
北御堂フードバンク(本願寺津村別院) | 食糧保管、中間支援 | 随時 |
みんなのIBASYOプロジェクト | 学習支援、ワークショップ | 月2回程度 |
このように多数の団体が参加し、お子様たちの食事の提供や学習支援を行なっています。
子どもの居場所連絡会の活動費や食事の提供は、区民の寄付から成り立っていますから、大阪市中央区の住民全員でまちづくりを行なっていると言えるでしょう。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのあるお子さん・保護者様へ/
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
大阪市中央区で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ
本記事では、大阪市中央区が取組む子育てや教育に関する環境づくりについてをご紹介してきました。
大阪市中央区は、子育て世帯のニーズに沿った交流や相談の場を積極的に提供しています。子どもの居場所連絡会を作ったり、子どもの新たな居場所を提供したりと、子育て情報の発信などにも意欲的に取り組んでいる自治体です。また、子どもの居場所づくりに協力している企業や団体を見ても、まち全体で教育政策に取り組んでいることがわかります。
大阪市中央区全体で子どもの教育に取組むことにより、子育てで抱えている問題は当該家族だけではないと保護者さまの励みにもなりますし、お子さん本人や保護者さまの負担の軽減につながる効率的な取組であると言えます。今後はさらに、このような教育環境が整備されることで不登校児童の減少につながると言えるでしょう。
家庭教師のやる気アシストは大阪市中央区の不登校や発達障害のお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。
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