堺市堺区の施策:家での7つのやくそくが目指すものとは?

この記事は以下のサイトを参考にしています。

https://www.city.sakai.lg.jp/kosodate/kyoiku/gakko/gakuryoku/7tunoyakusoku.html
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/detail/1290835.htm
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab200601/002/001/007.htm

堺市堺区では、子どもたちの「総合的な学力」の育成に向けて「家での7つのやくそく」の取組を行っています。
「家での7つのやくそく」は平成19年度の全国学力・学習状況調査の結果から、課題の見られた生活・学習習慣の7項目を改善するため家庭においての取組を示したものです。
規則正しい生活習慣を身に付け、自分の行動を自分で律する力をつけることが、結果的に学力向上にもつながっていきます。
ですから各家庭でも、生活習慣を整えるルールを決めるなど積極的に生活リズムを見直す機会を設けていくことが大切です。
本記事では実際に堺市が取り組んでいる「家での7つのやくそく」を詳しく紹介していきます。

目次

「家での7つのやくそく」の必要性について

堺市堺区は「子どもの総合的学力」の育成に向けてさまざまな取組を行っています。
子どもたちの育ちや学びを支えるために、ICTを活用した学習の推進・部活動の活性化に努めるなどを含み、主に10種類にわたる活動を進めています。
その中の一つが「家での7つのやくそく」です。
子どもたちが健やかに成長していくためには、適切な運動、食事、十分な休養・睡眠が必要です。
ですが現代の子どもたちは、成長期に必要な基本的生活習慣が大きく乱れています。
この乱れが、学習意欲の低下・気力の低下の要因へとつながっているのです。
ここで、主な生活習慣である朝食摂取と睡眠を中心にまとめたグラフをご覧ください。

現在の子どもの生活習慣の状況

①子どもの就寝・睡眠時間の実態

現在の就寝・睡眠時間の実態は、午後10時以降に就寝する6歳以下の幼児の割合は29%に上がっています。また、平日24時以降に就寝する小中学生の割合は、小学校6年生で12%、中学生で64%です。

②子どもの朝食摂取率

朝食摂取状況においては、朝食を食べない小学生の割合は15%、中学生で22%に達しています。
また、国立教育政策研究所の調査によれば、毎日朝食を食べる子どもほど、ペーパーテストの得点が高い傾向にあることが明らかになっています。

このように、子どもの睡眠時間や朝食摂取率をはじめとする生活習慣の改善を図る取組は重要と言えます。

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堺市の学習状況の実態

「家での7つのやくそく」を実施している目的は、生活・学習習慣を改善することです。
そのためには、現在の堺市と全国の学習習慣の違いについて知ることが必要です。
そこで次に示す、堺市の小・中学校の家庭学習に対する取組状況についての分析結果をご覧ください。

小学校では、家庭学習に関する取組全般で、全国や大阪府と比較してほぼすべての項目で低い数値となっていることがわかります特に、算数や国語の家庭学習の保護者の働きかけは差が大きいです。

中学校でも「家庭学習全般」全国や大阪府と比べて低い状況です
このように小中学校いずれも、家庭学習の取組には改善が必要であることが理解できます。
学力向上のためにも、家庭での継続した学習習慣への取組が必要と言えますね。

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堺市堺区「家での7つのやくそく」の具体的施策について

堺市の教育委員会では、毎月7のつく日を「家での7つのやくそくデー」としています
前述のように、生活習慣を改善することは学力向上にもつながるだけでなく、自分の行動を自分で律する力をつけることにもつながるからです。
具体的には、長期休業期間の際「家での7つのやくそくチェックリスト」を活用し、家庭に向けて啓発しています。  
「7つのやくそく」の項目と具体的目標は以下の通りです。

項目目的
1.早寝早起きの習慣をつける生活習慣の基本は睡眠である。
質の良い睡眠は、心身の成長を支え学力向上につながるため、家庭学習時間の取り方は大変重要である。
2.朝ごはんを毎日食べる朝食を摂取することで体が目覚める。
体が目覚め14~16時間後に睡眠を促すメラトニンが生成されるので、夜の自然な眠りへとつながる。
3.家族との対話を大切にする子どもと日頃から意識して会話をすることで変化や成長に気づく。「Noゲーム・テレビタイム」を作るなどの家庭での取組が有効。
4.学校に持っていくものを前日に確かめよう次の日の準備をすることは社会に出た時の必要な習慣であるため、低学年のうちから習慣化していく。
5.課題など自分から進んで勉強しよう家庭学習は児童の自律的に学ぶ力の育成に大きく関わる。学歴の差を減らすためにも、家庭学習の定着は必要である。
6.テレビやゲームの時間を決めよう自律的な育成につながる。
学習時間・睡眠時間のバランスが大事。
7.本を読む時間をつくろう豊かな心や人間性・教養・創造力の育成につながる。
家族で本を読む時間を設けるなど積極的に本と触れ合う機会を作る。

このようなことからも「家での7つのやくそく」は、主に生活習慣の改善に関係する内容で構成されています。
各家庭で積極的に取り組むことで、子どもたちの学習習慣が整い、結果的に堺市全体の学力アップにつながっていくと言えるでしょう。

堺市堺区で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ

堺市で取り組んでいる「家での7つのやくそく」は、基本的な生活習慣を確立させることで学力向上につなげていく取組であることがわかりました。
中でも、質の良い睡眠は心身の成長を支える上で大変重要な役割を果たします。
睡眠不足がもたらす喫食率低下を防ぎ、精神面でもイライラする子どもを減少させることにもつながります。
メディアとの関わりが深くなっている現代こそ、大人も一丸となりノーメディアデーに取組むなど、睡眠の質を向上させていくことが効果的と考えられます。
日頃からの生活週間改善への取組みが「総合的な学力」育成に結びついていくと言えます。

家庭教師のやる気アシストは堺市堺区の不登校や発達障害のお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。

この記事を書いた人

家庭教師のやる気アシスト編集部

家庭教師のやる気アシスト編集部は小・中・高校生のお子さんを持つスタッフばかり。わが子の勉強に悩む当事者として、勉強のコツや不安など当事者の目線で記事にしています。
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