仙台市の特別支援教育「仙台市特別支援教育推進プラン2023」について

この記事は以下のサイトを参考にしています。

https://www.mext.go.jp/a_menu/01_m.htm#inpageLinks4
https://www.city.sendai.jp/kyoiku-tokubetsu/kurashi/manabu/kyoiku/inkai/kakushu/keikaku/documents/documents/tokusipuran2023_honpen.pdf

近年、通常の学級にも障害のあるお子さんが多数在籍しており、特別支援教育の重要性が高まっています。

特別支援教育とは、障害のあるお子さんの自立や社会参加に向けて、一人ひとりの教育に関するニーズを把握し、お子さん自身の持てる力を高め、生活や学習上の困りごとを改善・克服するために適切な指導や支援を行うものです。

そのような背景をふまえ、仙台市でも独自の特別支援教育を行い、障害のあるお子さんの生活や学習を支援しています。

本記事では、仙台市の特別支援教育の現状と、仙台市が進めている「仙台市特別支援教育推進プラン2023」についてご紹介していきます。発達障害のお子さんを支える保護者さまにとって、少しでも有益な情報になれば幸いです。

目次

仙台市の特別支援教育の現状

現状として、仙台市内の特別支援教育の対象となるお子さんの数は年々増加しています。

仙台市の特別支援を必要とする児童生徒数の現状

令和4年度の仙台市の市立小中学校の通常の学級に在籍する発達障害及び発達障害等の可能性のあるお子さんの数は、平成30年度と比べると、725名増加しているという結果が出ています。

また、市立小中学校におけるLD(学習障害)・ADHD(注意欠陥・多動性障害)等通級指導教室に通級しているお子さんに関しては、さらに増加傾向が見られ、令和4年度の該当児童生徒数は平成30年度から2.3倍に増えています。

仙台市が推進している特別支援教育

仙台市では、平成18年度より特別支援教育を推進してきました。

その後、特別支援教育を取り巻く状況の変化や国の障害者施策の進展等を踏まえ、令和5年度から仙台市特別支援教育推進プラン2023を策定し、よりよい特別支援教育を実現するために様々な施策を行っています。

今回は、「仙台市特別支援教育推進プラン2023」の基本方針や具体的な取り組みについて掘り下げていきます。

「仙台市特別支援教育推進プラン2023」の基本方針

仙台市の特別支援教育が目指す理念

仙台市は、特別支援教育における基本理念として「大切なひとり 共に生きるみんな」という言葉を掲げています。

この理念を基に、障害のあるお子さんの自立や社会参加に向けて、お子さん一人ひとりを大切にした教育を実施し、急速に進む技術革新などの変化にも対応した特別支援教育を推進していくことを目指しています。

「仙台市特別支援教育推進プラン2023」4つの基本方針

基本理念① ふかめる
多様性を認め合い、相互理解を深めることで、お子さん一人ひとりが安全に、安心して過ごせる学校・地域を目指す。
基本理念② たかめる
学校の教育力や教員の指導力を高めて、お子さん一人ひとりの最適な学びと協働的な学びにつなげる。
基本理念③ つくる
持続可能で多様性に応じることのできる教育資源を創出して、お子さん一人ひとりの学びと成長を支える。
基本理念④ つなげる
学校・家庭・地域・関係機関・施策等をつなぎ、お子さんを中心とした継続的で一体的な切れ目のない支援の提供を目指す。

次からは、各方針ごとの施策と取り組みについてご紹介していきます。

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「仙台市特別支援教育推進プラン2023」の施策・取組

仙台市は、先ほどご紹介した「仙台市特別支援教育推進プラン2023」における4つの基本方針に基づいて、特別支援教育を推進するために様々な施策を行っています。

ここからは、4つの基本方針ごとの施策と取り組みについて見ていきましょう。

基本方針①「ふかめる」に向けての施策・取組

この方針では、多様性を認め合い、相互理解を深めることで、お子さん一人ひとりが安全に、安心して過ごせる学校・地域を目指しています。

  • 児童生徒における相互理解の促進
    • 授業や体験プログラム・当事者との交流の場を通して、障害者理解や差別解消に関する教育を促進しています。
  • 教職員における障害理解・障害者理解の促進
    • 校内の会議やお子さんの情報の共有などを行い、教職員一人ひとりが障害に関する理解を深めるための取り組みを行っています。
  • 保護者・市民に対する特別支援教育の理解促進
    • 特別支援教育に関するイベントの開催や交流の場を設けることで、保護者さまや市民の方々の理解を深めるきっかけを作っています。

基本方針②「たかめる」に向けての施策・取組

この方針では、学校の教育力や教員の指導力を高めて、お子さん一人ひとりの最適な学びと協働的な学びにつなげることを目指しています。

  • 教員の指導力・専門性の向上
    • 全ての教員、特別支援学級/学校の担任、管理職、特別支援教育コーディネーター、それぞれの役職に応じて指導力や専門性を高めるための取り組みを行っています。
  • 多様な教育的ニーズに応じた支援の充実
    • ICT教育の向上、医療的ケア児への支援の充実など、お子さんに合わせた支援を行うための取り組みを行っています。
  • 実践的研究の推進
    • 実際の指導や教員の指導向上につなげるために、大学との連携などで特別支援教育について研究を進めています。

基本方針③「つくる」に向けての施策・取組

持続可能で多様性に応じることのできる教育資源を創出して、お子さん一人ひとりの学びと成長を支えることを目指しています。

  • 教育課程の適切な編成及び運用
    • 小中学校特別支援学級や特別支援学校の教育課程の編成を見直し、指導と評価を一体化させた授業づくりに取り組んでいます。
  • 特別支援教育に関する教育環境の整備(基礎的環境整備と合理的配慮の提供)
    • 就学支援体制の充実、通級による指導体制の充実など、教育における環境を整えるための取り組みを行っています。
  • 新たに現出する課題への対応
    • 社会状況の変化や法令の改正等によって新たな課題が生じた場合には、教育委員会において速やかに情報収集及び研究に努め、事業化の有無を含めた検討を行っています。

基本方針④「つなげる」に向けての施策・取組

学校・家庭・地域・関係機関・施策等をつなぎ、お子さんを中心とした継続的で一体的な切れ目のない支援の提供を目指しています。

  • 切れ目のない一体的な支援の実現
    • 切れ目のない支援を実現するため、各ライフステージに応じた支援や、職員が連携を取りながら支援を行っています。
  • 学校卒業後の社会参加の充実に向けた支援
    • 労働関係機関との連携を取って実習の機会を設けるなどして、将来の自立や社会参加につなげるための取り組みを行っています。
  • 本プランの理念の共有
    • 特別支援教育の理解者を増やすために、「仙台市特別支援教育推進プラン2023 」を積極的に伝えています。

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仙台市で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ

仙台市では、障害のあるお子さんの自立や社会参加に向けて「仙台市特別支援教育推進プラン2023」を策定し、独自の特別支援教育を進めています。相互理解を深め、学校の教育力を高めるとともに、個別のニーズに応じた学びの場を整えて、学校・家庭・地域・関係機関などがしっかりと連携を取ることで、お子さん一人一人ひとりが安心して学べるような取り組みを行っています。

家庭教師のやる気アシストは仙台市の不登校や発達障害のお子さんや勉強に困っているお子さんのサポートをしています。
対象の学年は小学1年生から高校3年生です。無料の体験授業も行っていますので、少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。

この記事を書いた人
趣味:カメラ

学習アドバイザー 早川

これまで学習アドバイザーとして沢山のお子さんのお悩みを解決してきました。そのノウハウや勉強のコツなどをこの記事を通して発信していきます。
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