高槻市の目指す教育

この記事は以下のサイトを参考にしています。

https://www.city.takatsuki.osaka.jp/uploaded/attachment/12570.pdf

今回は高槻市が目指す教育の取り組みについて紹介していきたいと思います。
高槻市は急激に変化する時代の中にあっても、他者と連携・協働し、生涯にわたって生き抜く力や地域の課題解決を主体的に担うことができる力、「社会参画力」を子供たちが身につけられるように、4つの「つけたい力」を設定しています。

目次

つけたい4つのちから

市名の「た・か・つ・き」にちなみ、それぞれの頭文字の力を設定しています。

たかめる力

  • 健康で安全な生活を保持・増進しようとする力
  • 運動を通じ、心身ともにたくましく生きる力
  • 生涯にわたって運動やスポーツに親しむ力

かんがえる力

  • 基礎的・基本的な知識・技能を身につけ、これらを活用し課題を発見し、解決する力
  • 習得した知識やこれまでの経験を活かし、つなげて考える力
  • 自分を見つめ、主体的に学び続ける力

つながる力

  • 自然や人、社会とつながり、目標を共有しながら豊かに生きる力
  • 自分を大切にし、多様性を尊重し、協働して生きる力
  • 高槻に誇りを持ち、よりよい地域や社会、自分の将来を描く力

きりひらく力

  • 夢や志を持ち、困難にぶつかってもあきらめず、粘り強くやり抜く力
  • グローバルな視野を持ち、新たな価値を創造しようとする力

この実現のために6つの目標と26の基本施策を定めています。

大別すると
子どもの社会参画力を育む3つの目標と13の基本施策
子どもを取り巻く教育力を高める3つの目標と13の基本施策

に大別出来ます。次章から具体的に見ていきましょう。

目標1 高槻市の子どもの確かな学力の育成

子ども達が、自分の力や可能性を最大限に伸ばして、未来の社会を担う市民として成長していくためには、何を理解し、何ができるのかといった「知識や技能」の質を高め、それらを活用してこれまで経験したことがない未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力等」を育成することや、学んだことを人生や社会に生かし、生涯にわたって能動的に「学びに向かう力、人間性等」を涵養することが必要です。

このような学力をつけるために、「自分の将来や社会とのつながりを実感しながら学ぶ」「周りの人との対話や協働を通じて新しい答えを生み出す」「新たに得た知識をそれまで得てきた知識や経験と結び付ける」「こつこつと忍耐強く学び続ける」といった学習に取り組みます。

9年間を見通した教育課程の編成と実施

グローバル化が進展する中、社会や世界の状況を幅広く視野に入れ、地域や学校、児童生徒の実態等を踏まえ、義務教育9年間を見通した教育課程を編成します。必要な学習内容をどのように学び、どのような子どもを育てるのかといった目標を保護者や地域と共有し、連携と協働によりその実現を図っていくことを目指します。

きめ細やかな学習指導の充実・推進

学習したことを活用したり、課題の解決に向けて探究したりする中で、深い理解を伴う「知識」や熟達した「技能」の習得と、それらを活用して課題を解決するための「思考力、判断力、表現力等」の育成を図ります。

学び続ける力を育成するための学習指導の推進

現代社会の課題を児童生徒が自らの問題として捉え、よりよい社会の実現に向けて、他者と協力しながら行動し、将来にわたって学び続ける力の育成に取り組みます。また、家庭、地域、企業等と連携し、学習の機会を授業以外でも充実させることで、自学自習力を育成します。

一人一人に応じた教育・支援の推進

多様な教育的ニーズが求められている中、一人一人の実態に応じた教育・支援の充実を図ります。

ICT機器を活用した教育の充実・推進

児童生徒1人1台端末をはじめとするICT機器を効果的に活用し、児童生徒が社会を生き抜く力を育む教育を推進します。

学校図書館を活用した学習活動の推進

児童生徒が語彙力を培い、感性を磨き、将来にわたって豊かな読書習慣を身に付けるとともに、表現力・創造力・情報活用能力を育成するため、読書センター・メディアセンターとしての学校図書館の計画的な利用や主体的に学ぶ活動を推進します。

目標2 高槻市の子どもの豊かな心の育成

安全で安心して豊かに暮らせる社会とは、多様な人々が互いの人格を尊重し支え合いながら生きることができる社会であり、また、自らの役割と責任を果たし皆が生き生きと活躍することができる社会です。子ども達には、このような社会の実現に貢献しようとする態度を育む必要があります。

そのために、様々な人の生き方や多様な考え方等に触れる豊かな体験活動を通して、子ども達が、人の役に立つことや社会に貢献することに喜びを感じ、規範意識をはじめとした非認知能力、人間関係を築く力、自他の生命の尊重、互いの人権を守ることや公共の福祉に配慮することの大切さ等について考える教育を推進します。

道徳教育の推進

自己の生き方を考え、主体的な判断のもとに行動し、他者とともによりよく生きるための基盤となる道徳性を養います。

キャリア教育・シティズンシップ教育の推進

社会的・職業的な自立を目指すキャリア教育や、社会の一員として役割を果たすためのシティズンシップ教育を組織的・系統的に進めます。また、自分が生活する「地域社会や高槻のまち」に関心と愛着を持ち、社会の一員としての自覚を育む教育を推進します。

人権教育の推進

女性の人権、子どもの人権、高齢者の人権、障がいのある人の人権、同和問題、外国人市民の人権、多様な性の在り方など、あらゆる人権課題の解決に向けて適切な教育と啓発を行います。また人権に関する知的理解と人権感覚の涵養を基盤として、自他の人権を守ろうとする意識、態度、実践的な行動力を育てるための人権教育を推進します。

生徒指導の推進

児童生徒の健全な成長を促し、自己指導能力の育成を目指すとともに、誰もが安心できる学校を実現するため、いじめ・不登校等の生徒指導上の課題についての未然防止、早期発見・早期対応等の対策や支援の充実を図ります。

目標3 高槻市の子どもの健やかな体の育成

児童生徒が、いろいろな困難に立ち向かえるのは、心身ともに健康であり、安全であることが基盤となります。そのため、必要な資質・能力を育成し、安全で安心な社会づくりに貢献できるようにすることが大切です。また、豊かなスポーツライフの実現に向けて、運動する機会を充実させ、体を動かすことの楽しさを実感させることも大切です。

家庭や地域と連携を図りながら、日常生活において適切な体育・健康に関する活動を行うとともに、生涯を通じて、健康・安全で活力ある生活を送るための基礎が培われるよう取組を推進します。

安全教育の充実・推進

児童生徒の安全に関する資質・能力を確実に育むことができるよう、自助・共助・公助の視点を取り入れながら、学校教育活動全体を通じて、実践的な安全教育に取り組みます。

健康教育の充実・推進

児童生徒の食に関する理解を深め、健全な食習慣を形成できるよう取組を推進するとともに、基本的な生活習慣の定着を通した健康づくりを進めます。

運動に親しむ機会の充実と体力の向上の推進

体育活動の活性化と運動する機会の充実を通して、運動習慣の確立と体力の向上を図り、豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育成します。

目標4 高槻市の学校力の向上

教育活動の中心になるのは学校です。学校では、校長のリーダーシップのもと、学校の組織体制を充実するとともに、教職員は、子どもへの愛情と、豊かな人間性や感性を備え、高い倫理観と指導力、教育者としての情熱と使命感を持って指導にあたることが必要です。
また、学校だけでは対応できない課題の解決に向けて、子どもの教育の当事者として家庭や地域と連携し、地域とともにある学校の実現に努めます。
新しい時代に求められる資質・能力を育み、複雑化、多様化した課題を解決するため、学校力の向上に向けた取組を推進します。

安全・健康対策の充実・推進

登下校時を含む学校管理下における事故等に関し、死亡事故についてはゼロ、負傷・疾病の発生率についても減少傾向となることを目指し、学校施設の効果的な整備や、点検等による事故の未然防止、発生時の対応、再発防止策等の安全管理を徹底し、学校・家庭・地域・関係団体等とのより一層の連携のもと、安全対策を推進します。

学校保健安全法及び学校給食法に基づき、感染症への対応や食中毒防止を図ります。また、学校環境衛生基準に基づく検査を実施するなど保健指導、保健活動を充実させます。学校給食においては、食物アレルギーを持つ児童生徒が安全に給食を食べることができるように、誤食の未然防止等の対応を徹底します。

学校の組織力の向上

校長がマネジメント力を発揮し、教職員それぞれの専門性を生かした組織運営や、外部の人材等を活用した学校運営を推進します。首席・指導教諭やミドルリーダーがリーダーシップを発揮できる組織運営を行います。また、学校事務職員組織の再編成に向けた取組を推進します。

教職員の資質・能力の向上

変化の激しい、新しい時代を生き抜く力を子ども達に育むため、教職員が心身ともに健康を維持し、その使命や職責の遂行ができるよう、キャリアステージに応じた専門性を高める多様な研修を実施するなど「学び続ける教職員」を支援し、教職員の資質・能力の向上を推進します。

教育環境の整備

児童生徒が、一人一人に応じた適切な指導・支援を受けることができるよう、学習環境の充実を図り、質の高い教育環境づくりを推進します。

小中一貫教育の推進

これまでの連携型小中一貫教育の成果をさらに高めるため、施設一体型小中一貫校の設置に向けた取組を進める中で、これからの時代を生きる子ども達に必要な力を育む義務教育9年間の一貫性・継続性のある学習指導、生徒指導の在り方を研究します。また、今後さらに幼児教育等との連携や高等学校、大学等の「縦の接続」を強め、学校教育の質の向上を図ります。

「地域とともにある学校づくり」の充実・推進

家庭・地域が学校教育に参画し、協働して子ども達の社会を生き抜く力を育成する仕組みとして、コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)を導入し、地域とともにある学校づくりを推進します。

幼児教育等の充実

幼児期の教育及び保育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり、この時期に質の高い幼児教育、保育を保証することが極めて重要です。しかし、少子高齢化、地域のつながりの希薄化、子育ての孤立化、児童虐待の深刻化など、子どもや子育てを取り巻く環境はより厳しさを増しています。
高槻市の公立幼稚園・保育所は、全ての子どもの「最善の利益」の実現に向け、保護者の就労状況に関わらず、3歳児以上の子どもの連続した育ちが保証できる「認定こども園」への移行を進めます。
多様化する幼児教育・保育ニーズへの対応と、市全体の教育・保育の質の向上という公的役割のもと、民間施設との連携を強化し「めざす子ども像」の実現に向けた土台をしっかりと形成できる幼児教育・保育環境の整備に努めます。

目標5 高槻市の家庭力の向上

家庭教育は全ての教育の出発点であり、子どもの基本的な生活習慣や豊かな情操、他者に対する思いやりや命を大切にする気持ちなどを養う上で、最も重要な役割を担います。基本的な生活習慣、規範意識などを身に付けることは、人と関わり生活したり、生涯を通じて学んだりする上で、大変重要です。
子どもの教育について、保護者は第一義的責任を有し、子どもが安心できる家庭環境づくりが求められます。一方、近年の家庭環境の多様化に伴い、子育てについての不安や孤立を感じる家庭など家庭教育を行う上での課題が指摘されており、地域全体で家庭教育を支える仕組みづくりが求められています。
学校や、子育て経験者をはじめとした地域人材など、地域の多様な主体が連携・協力して、親子の育ちを応援、支援します。

家庭教育の推進

保護者と子どもが多様な体験を通してともにふれあい学ぶ機会や、保護者が子育てや人権について学習する機会を提供するとともに、子育てや教育に関する相談体制の充実を図ることで、家庭の教育力の向上を目指します。

PTAとの協働と活動支援

PTAと協働して研修会や講座を開催するとともに、PTAが主催する学習会等の運営支援を行うなど、保護者が子育てや家庭教育について学ぶ機会を提供します。また、地域や学校とも連携して、総合的な教育力の向上を目指す取組を推進します。

福祉機関等との連携

家庭環境は、児童生徒の人格形成に大きな教育的影響を与えます。家庭における保護者の子育てに対する不安や負担感を少しでも和らげ、ゆとりを持って子育てできる環境を整えることが、子ども達の成長に好影響を与えます。福祉的な支援が必要な子どもやその家庭については、福祉機関等と連携し、適切な支援や指導を行います。

目標6 高槻市の地域力の向上

地域は、さまざまな役割を持つ異なる年齢層の人々で構成されています。そして、子どもは、多様な目的を持つ集団活動に参加することで、自己肯定感や社会参画意識を高めるとともに、自然や優れた文化や芸術、伝統に触れ、豊かな体験をすることができます。

地域は、家庭や学校と目標を共有し、人と人がつながり、連携・協働しながら子どもを育む場となることが求められます。コミュニティ・スクールの導入には、保護者や地域との連携・協力が不可欠であり、協働して取組を推進します。また、生涯を通じて一人一人がそれぞれの資質・能力の向上を図り、その個性を伸ばし、活躍する場となるよう取組を推進します。

地域等との協働の推進

地域教育協議会では、地域・家庭・学校が一体となった総合的な教育力の向上を目指した取組を推進します。また、地域の参画を得て「放課後子ども教室」を実施し、豊かな経験や世代間交流のできる子どもの体験や学びの場づくりを推進します。

青少年健全育成の推進

青少年の活動・発表・活躍の場や機会を提供し、多様な体験を通じて自ら考え主体的に行動する青少年を育み、社会への参加・参画に向けた取組を推進します。また、青少年の非行の未然防止等を図るため、関係機関・関係団体と連携し、健全育成のための環境づくりを推進します。

公民館・図書館の充実

市立公民館は地域の活動拠点として、市民の自主活動の場を確保するとともに、様々な学習ニーズに対応します。また市民が市民をもてなす公民館まつりやこどもまつりなどを通じて、相互の絆を深め、地域の活性化を進めます。
図書館は、市民の教養と文化の発展に寄与するための地域の知の拠点であり、多様なニーズに応える図書館サービスを向上させていくことが求められています。また、子ども読書支援センターを拠点に公共施設等を結ぶ「まちごと子ども図書館」や「まちごと図書館」を充実し、市民の読書環境の整備を図ります。

高槻市で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ

今回は高槻市の目指す教育についてまとめてきました。様々な目標と施策を持って取り組んでいることが分かりました。

家庭教師のやる気アシストは高槻市で「定期テストや入試・受験対策に強い」家庭教師として、小学1年生から高校3年生のお子さんを対象に、ご自宅に伺い勉強の指導を行っています。
少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。

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