不登校の子どもに多いHSCとは?親はどう子どもに寄り添う?

HSCという言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。
HSCとは日本語で「人一倍、敏感な子ども」という意味で、他の子どもよりも刺激に対して敏感な子どものことを示します。

不登校の子どもの中には人一倍、敏感で繊細さんが多いと言われています。

HSCと不登校の関係

不登校の原因は、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況」(文部科学省)とありますが、HSCの子どもの不登校も注目されています。

この記事では、不登校の子どもに多いHSCについて解説し、親が子どもに対してできることを紹介します。

HSCとは何か

アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン氏が提唱した概念でHSC(Highly Sensitive Child)「人一倍敏感な子ども」という意味です。

大人の場合はHSP(Highly Sensitive Person)と言われますが、その子ども版と考えるとわかりやすいかもしれません。

HSCの特徴

アーロン氏はHSCの子どもにはDOSEという特徴があると述べています。
「DOES」について詳しく解説していきます。

D:Depth of processing 深く処理をする

物事を深く考える、慎重に考えてから行動する、年齢の割に大人びた思考や発言をする

O:Being easily Overstimulated 過剰に刺激を受けやすい

大きな音が苦手、暑さや寒さに弱い、人に見られていると作業ができない

E:Being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular)

全体的に感情反応が強く、特に共感力が高い

人の心を読みとる能力に長けている、人が怒られているのを見ると自分の事のように感じる、物事に対して深く感じ取る

S:Being aware of Subtle Stimuli ささいな刺激を察知する

小さな音や微かなにおい、細かいことに気がつく

HSCは病気ではない!

まず理解していただきたいのが、HSCは病気や障害ではなく子どもの特性であるということです。
HSCは医学概念ではなく子どもが生まれつき持っている特性です。
病気や障害ではないため、医療機関で診断されることはありません。

どんな不登校の子どもの親にも共通することですが、HSCは甘えや発達障害と誤解されてしまいやすいです。
しかし、親の育て方が原因ではないため、育て方が悪いからと自分を責める必要はありません。

HSCにとって学校は過酷な環境

HSCの子どもにとって学校という場所は非常にストレスを感じやすい環境です。
小学校・中学校は教室に30人以上の児童生徒が集まり、休み時間はクラスメイトの大声も飛び交います。
基本的に集団行動を必要とし、行事や活動の中で協調性が必要な場面が多く、周囲のペースについていくことに苦痛に感じる子も多いです。
一般的にはお楽しみと捉えられる学校行事もHSPの子どもにとっては、人一倍疲労してしまいます。

多くの子どもにとってはお楽しみの一つである遠足や修学旅行も環境が変わるためHSCの子どもにとっては非常に負担がかかります。
このような学校という環境はHSPの子どもにとって非常にストレスを感じやすいため、負担となります。

HSCにとっていかに学校が苦痛か

ではDOESの特徴に沿って学校がHSCの子どもにとってストレスを感じやすい環境であることを見ていきましょう。

D「深く処理をする能力」

観察力や洞察力が優れていることですが、この強みが「クラスメイトからどう思われているのか」「先生からどう見られているのか」と敏感になりやすいです。
常に周囲へ気を遣っているため疲れやすいです。

O「過剰に刺激を受けやすい」

音や痛み、においなどの外的刺激が人一倍受けやすいという特徴です。
特に小学校では休み時間にクラスメイトが騒ぐ声やチャイムの音・放送の音にも強く反応してしまいます。

E「感情的な反応に強いこと」

ポジティブな感情・ネガティブな感情の両方に強い反応をするという特徴です。
クラスメイトが泣いていたり、先生に怒られている様子を見るだけで、自分も悲しくなったり苦痛に感じたりする、といったことも挙げられます。
しかし良く考えてみると、HSCに限らずどんな人でも友だちが泣いていたり、叱られている様子を見るのは気持ちが良いことではありません。
それを重く受け止めているか否かという点がHSCの子どもの特徴なのではないでしょうか。

S「ささいな刺激に察知する」

小さな音やかすかな匂いによく気づくという特性を持ちます。
親は「大したことはない」「神経質すぎる」と思っても本人にとっては重要なことであり、気になって仕方がありません。
特に担任の先生が代わり、クラス替えがある新学期は新しい状況に対して過度に不安になる傾向があります。

HSCの子どもへの寄り添い方

繰り返しますが、HSCは生まれ持った子どもの特性です。共感能力が高い、五感が優れているなど他の人にはない強みもたくさんあります。
しかし、学校生活を送る中で生きづらさを感じてしまいやすい場面が多くあることも事実であり、その特性ゆえにいじめの標的にされやすいことも事実です。
HSCの子どもの強みを伸ばし、自己肯定感を高めてあげることが大切です。
「大したことはないよ」とあしらうのではなく、「それは辛いね」「びっくりしたね」など、子どもの気持ちを受け止めることが大切です。
「学校に行きたくない」と言い出した際は、「今は無理をしなくてもいい」と受け止めることが重要です。

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やる気アシストで行う授業のフォローと勉強の習慣づけ

やる気アシストでは学校へ行くことができていないお子さんを多数任せていただいています。

不登校のお子さんは一人でいる時間がほかのお子さんよりも圧倒的に長くなり、必然的に孤独感を感じやすくなります。

また、お子さんが学校にいけないことで、勉強への不安やストレスを感じることもあるかと思います。高学年になってくると「勉強しなければ」という気持ちが強く、焦りや不安が募ってくるお子さんもいらっしゃいます。

アシストでは、このようなお子さんに寄り添い共感することでお子さんの孤独を回避しながら、お子さん1人ひとりにあった方法で少しずつ生活に勉強を取り入れていくところからスタートしていきます。

お子さんの勉強の習熟度に合わせたカリキュラムで「わかる」を引き出し自信や自己肯定感を高めていけるよう指導を行っていきます。勉強の習慣付けではお子さんの自主性を引き出すためにも、決して指示や過度なアドバイスはしません。

「できるところ」「得意なところ」から伸ばしていく指導で、達成感・充実感を感じてもらいながらお子さんが前に進めるようにそっとサポートをしていきます。

また、家庭教師の勉強法は、学校の授業のようにみんなが同じ内容を学習するというような指導ではなく、お子さんの様子を見ながら、分からない所・苦手・テストに出る箇所などお子さんにとって強化すべきポイントを集中学習することができるので、学校や塾に比べ、効率的に学習を進めていくことが可能です!

不登校の間、学校の勉強を両親が付きっ切りで見てあげたり、お子さんを面と向かって褒めるということはなかなか難しいというご家庭も多いです。家庭教師が間に入り、力になれることがあるかもしれません。不登校でお困りの方はまずはお気軽にご相談ください!

ひきこもり支援相談士・不登校訪問専門員の認定資格を取得

やる気アシストでは、ひきこもり支援相談士・不登校訪問専門員の認定資格を取得し、不登校のお子さんをより深く理解し、寄り添い、正しい知識を持って指導に当たれる体制づくりに力を入れています。

認定資格を持つスタッフが中心となり、社内スタッフや家庭教師に向け、不登校の正しい知識をつけるための勉強会や指導を行っています。

また、不登校のお子さんを持つご家族の方に向けても、接し方や声掛けの方法などをお伝えさせて頂いており、ご好評いただいております。

不登校のお子さんは第三者として接することができる家庭教師という存在が大きな役割を果たすことが多いです。私たちアシストは、正しい知識を持った家庭教師が、お子さんの「やる気」や「自信」を引き出しながら、勉強面だけでなく、精神面でもお子さんの良き相談相手になれるよう、お子さんに寄り添いながら指導を行っていきます。

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体験授業では、同じようなお子さんを教えたことのある経験豊富なスタッフがお伺いして、ご家庭の要望やお子さんの希望をお聞きした上でぴったりの方法を一緒に考えていきます。

また、実際に指導が始まった後も気になることや心配なことがあれば、お電話にて専門スタッフが相談をお受けすることも可能です!

不登校は早期に対応することが大切です。具体的な質問や相談が無くても大丈夫!「不登校になってしまって不安…」といった曖昧なご相談でOK!
まずはお子さんのためにお早めにご相談ください!

無料のパンフレットをお送りいたします。