不登校の子どもに多い起立性調節障害とは?

中学生の不登校の生徒数は年々増加しており、2022年の最新データ[1]によると、全国の不登校児童生徒数は24万4940人にも上ると言われています。
不登校の原因として最も多いのが、起立性調節障害による不登校です。不登校の3〜4割が起立性調節障害であると言われています。
朝起きられないのは怠けているからだと誤解をされやすいですが、起立性調節障害が原因という可能性もあります。

この記事では、起立性調節障害と不登校の関係、再登校に向けて親はどのように支援すれば良いかを解説します。

起立性調節障害とは何か

一度欠席すると行きづらくなり、そのまま学校に行けなくなってしまうため、起立性調節障害で不登校の子は多いです。
起床ができない、朝だるそうにしているため周囲からは怠けているのではないかと誤解されることが多いです。

しかし、自分でどうしようもできない身体症状であり、親が症状を正しく理解することが重要です。

起立性調節障害は病気

起立性調節障害(OD)とは、自律神経の乱れによって、循環器系の調節がうまく機能できなくなる病気です。
補足的に自律神経について説明しますと自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つの神経から成り立っています。
交感神経は日中に活発にさせ、副交感神経は、リラックスさせる神経です。
私たちはこの2つの神経のバランスを保ちながら身体の調子を保っています。
自律神経が乱れると血液・酸素・老廃物・栄養を運ぶ循環器系が不調になり、身体症状として現れます。

思春期の子どもに多い

小学生の約5%、中学生の約10%。重症は約1%。不登校の約3〜4割が起立性調節障害であると言われています[3]。
自律神経の乱れが起立性調節障害の原因と言われています。
なぜ自律神経が乱れてしまうのでしょうか。

  • 季節や気候の変化
  • 心理的
  • 社会的ストレス

特に思春期の時期に入ると生活環境も人間関係も大きく変化します。このような環境の変化がストレスとなり自律神経を乱してしまう原因となる場合が多いです。
自律神経が乱れると頭痛・不眠・腹痛・イライラするといった症状が現れます。

病院で診断できる

起立性調節障害は病院で診断することができます。病院に連れていくか迷ったら、まずは以下のチェック項目が当てはまるかを確認してみてください。
3つ以上該当した場合は起立性調節障害の可能性があります。

チェック項目

  • 立ちくらみやめまいを起こしやすい
  • 立ち上がった時に、ふらついたり気持ちが悪くなる
  • 入浴時や嫌なことを見聞きした時に気持ちが悪くなる
  • 動悸や息切れがする
  • 朝起きられず午前中は調子が悪い
  • 顔色が青白い
  • 食欲不振
  • 腹痛
  • 頭痛
  • 倦怠感がある
  • 乗り物酔いをしやすい

このチェック項目に2〜3つ以上当てはまり、他の疾患が見られない場合は起立性調節障害の可能性があるため、医療機関への受診をおすすめします。

診断方法

  • 血液検査
  • 脈拍、血圧測定
  • 心電図

上記の診断後、他の疾患ではないことが確認された場合は、起立時の血圧や脈拍の変化を確認する「新起立試験」を行います。
この検査によって、医師から起立性調節障害と診断後された場合は、投薬によって体を慣らしながら登校できるように治療します。
薬を飲む以外にもできる改善方法を紹介します。

食生活と生活習慣の改善

生活リズムを整えバランスの取れた食事を摂ることで改善することもあります。
塩分と水分をこまめに摂ることが大切です。水分を多めに摂取したり、味噌汁やスープなどの汁物を積極的に飲むことで、症状が改善することもあります。

気分が悪くなるからといって、1日中寝たままにすると逆効果です。
自律神経は体を動かすことで働くため、散歩をするなど適度に体を動かすことが大切です。

自律神経失調症の子どもとの接し方

子どもが起立性調節障害である場合、親はどのように接してあげれば良いのでしょうか。

まずは子どもの状況を受け止め、症状の辛さを正しく理解することが重要です。
午後からは元気そうにしていることが多いので、怠けているのではないかと誤解されてしまいがちです。

しかし、子どももそれを察し、朝起きられないことや学校に行けないことに対して罪悪感を抱き自己肯定感も低下しやすくなります。体が辛いのに登校しなければならないという圧力がストレスとなり、さらに症状を悪化させてしまいます。

行けないことの辛さを理解することが必須です。

学校からの理解を得る

症状の理解が重要になります。
しかし、学校は他の生徒と特別扱いをすることを避ける傾向にあるため、自律神経失調症に関する理解を深めてもらう必要があります。

重要なのは親が担任の先生に症状について説明し、情報共有を密にすることです。
学校に行きたいのだけど行けない状態にあるということを強調しすぎてもしすぎではありません。
相談によって、午後からの登校や学習面でのサポートを受けることもできますし、適応指導教室などにつなげてもらいやすくなります。

起立性調節障害の対処法

就寝環境を見直すことは簡単に自律神経の乱れを改善する上で有効です。
朝に日光を浴びることから始めることをおすすめします。真っ暗な部屋で就寝している場合、朝に日光を浴びにくくなります。

また、水分を多めに摂取したり、塩分が多めの食生活にすることで血圧を上昇させ、改善が見られる場合もあります。
早めに医療機関に相談して治療を開始することで、改善が早くなることも多いです。
深刻な疾患であるというよりも、子どもが上手に身体の症状と付き合いながら少しずつ鳴らしていくことが大切です。
そのためには、親だけが一人で抱え込むのではなく医療機関や専門家に相談することも有効です。

起立性調節障害になると学校を休みがちになって学習が遅れてしまう方も多いと思います。
学校を戻った際にも学習の遅れにギャップを感じてしまい、自信をなくしてしまう場合があります。
やる気アシストでは、休んでいる間の授業の遅れを補いながら、精神面でサポートも行っています。

無料で相談を承っていますのでお気軽にご相談ください。

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やる気アシストで行う授業のフォローと勉強の習慣づけ

やる気アシストでは学校へ行くことができていないお子さんを多数任せていただいています。

不登校のお子さんは一人でいる時間がほかのお子さんよりも圧倒的に長くなり、必然的に孤独感を感じやすくなります。

また、お子さんが学校にいけないことで、勉強への不安やストレスを感じることもあるかと思います。高学年になってくると「勉強しなければ」という気持ちが強く、焦りや不安が募ってくるお子さんもいらっしゃいます。

アシストでは、このようなお子さんに寄り添い共感することでお子さんの孤独を回避しながら、お子さん1人ひとりにあった方法で少しずつ生活に勉強を取り入れていくところからスタートしていきます。

お子さんの勉強の習熟度に合わせたカリキュラムで「わかる」を引き出し自信や自己肯定感を高めていけるよう指導を行っていきます。勉強の習慣付けではお子さんの自主性を引き出すためにも、決して指示や過度なアドバイスはしません。

「できるところ」「得意なところ」から伸ばしていく指導で、達成感・充実感を感じてもらいながらお子さんが前に進めるようにそっとサポートをしていきます。

また、家庭教師の勉強法は、学校の授業のようにみんなが同じ内容を学習するというような指導ではなく、お子さんの様子を見ながら、分からない所・苦手・テストに出る箇所などお子さんにとって強化すべきポイントを集中学習することができるので、学校や塾に比べ、効率的に学習を進めていくことが可能です!

不登校の間、学校の勉強を両親が付きっ切りで見てあげたり、お子さんを面と向かって褒めるということはなかなか難しいというご家庭も多いです。家庭教師が間に入り、力になれることがあるかもしれません。不登校でお困りの方はまずはお気軽にご相談ください!

ひきこもり支援相談士・不登校訪問専門員の認定資格を取得

やる気アシストでは、ひきこもり支援相談士・不登校訪問専門員の認定資格を取得し、不登校のお子さんをより深く理解し、寄り添い、正しい知識を持って指導に当たれる体制づくりに力を入れています。

認定資格を持つスタッフが中心となり、社内スタッフや家庭教師に向け、不登校の正しい知識をつけるための勉強会や指導を行っています。

また、不登校のお子さんを持つご家族の方に向けても、接し方や声掛けの方法などをお伝えさせて頂いており、ご好評いただいております。

不登校のお子さんは第三者として接することができる家庭教師という存在が大きな役割を果たすことが多いです。私たちアシストは、正しい知識を持った家庭教師が、お子さんの「やる気」や「自信」を引き出しながら、勉強面だけでなく、精神面でもお子さんの良き相談相手になれるよう、お子さんに寄り添いながら指導を行っていきます。

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体験授業では、同じようなお子さんを教えたことのある経験豊富なスタッフがお伺いして、ご家庭の要望やお子さんの希望をお聞きした上でぴったりの方法を一緒に考えていきます。

また、実際に指導が始まった後も気になることや心配なことがあれば、お電話にて専門スタッフが相談をお受けすることも可能です!

不登校は早期に対応することが大切です。具体的な質問や相談が無くても大丈夫!「不登校になってしまって不安…」といった曖昧なご相談でOK!
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