【三重県】令和4年度/2022年度入学者高校入試選抜試験:国語
三重県の2022年3月実施の令和4年度(2022年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。
大問1
問題文
次の①~⑧の文の傍線部分について、感じは読みをひらがなで書き、ひらがなは漢字に直しなさい。
①川が緩やかに流れる。
②窓から夜景を眺める。
③余暇にダンスを習う。
④生命の神秘を探る。
⑤知人の家をおとずれる。
⑥判断を専門家にゆだねる。
⑦部分から全体をすいそくする。
⑧家と駅との間をおうふくする。
解答・解説
①ゆる(やか)
緩急(かんきゅう)という読みもチェック。
②なが(める)
眺望(ちょうぼう)という読みもチェック。
③よか
暇(ひま)という読みもチェック。
④しんぴ
秘宝(ひほう)という読みもチェック。
⑤訪(れる)
訪問(ほうもん)という読みもチェック。
⑥委(ねる)
委託(いたく)という読みもチェック。
⑦推測
似た意味を重ねた熟語です。
⑧往復
こちらも、似た意味を重ねた熟語です。
大問2
問題文
次の文章を読んで、あとの各問いに答えなさい。
(一)傍線部分(1)「龍之介は赤くなって信司の口を押さえた」とあるが、この部分は、いくつの文節に分けられるか。次のア~エから最も適切なものを一つ選び、その記号を書きなさい。
ア:五
イ:六
ウ:七
エ:八
(二)傍線部分(2)「はずし」は動詞であるが、その活用形として最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。
ア:未然形
イ:連用形
ウ:連体形
エ:仮定形
(三)傍線部分(3)「おれは~もう、これ以上泳げないと思っていた」とあるが、次の<>の中には、「おれ」が海人と泳いだことでどのような気持ちに変わったかについてまとめたものである。<>に入る言葉を、本文中の言葉を使って三十字以上四十字以内で書きなさい。
「海人と泳げば、<>」という前向きな気持ちに変わった。
(四)傍線部(4)「海人がニヤリとした」とあるが、このときの海人の心情を説明したものとして最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。
ア:海人は、「~でも、とりあえず、また来るかも」と言った「おれ」の言葉や表情によって「おれ」の迷いにはじめて気づき、「おれ」のことを支えようと心に決めている。
イ:海人は、「~でも、とりあえず、また来るかも」と言った「おれ」の言葉を聞き、「おれ」が東京のスイミングクラブで再び水泳を始める気持ちになったことを嬉しく思っている。
ウ:海人は、「~でも、とりあえず、また来るかも」と言った「おれ」の言葉を聞く前から、「おれ」はまた来るだろうと予想をしていたので、やはり自分の思ったとおりだと感じている。
エ:海人は、「~でも、とりあえず、また来るかも」と言った「おれ」の言葉が、「おれ」の本心だと龍之介や信司が気づいていたことをおもしろがっている。
(五)傍線部(5)「なんで、同じこと、考えてんだよ」とあるが、「おれ」と海人が考えた「同じこと」とはどのようなことか、「~ということ。」につながるように、本文中の言葉を使って、二十字以上三十字以内で書きなさい。
解答・解説
(一)イ
龍之介は/赤く/なって/信司の/口を/押さえた
となる。アと間違えないように注意。
(二)イ
活用の種類は五段活用。イ段音で終わるのは連用形なのでイが適する。
(三)(例)何かが変わったり、今までとは違う世界が見えてきたりするのかもしれない
本文の「海人と泳げば・・・」以降を参照。問題文が前向きな気持ちとなっているので、「でも、久しぶりの泳ぎは~一緒に呼びさました。」までは入れない。
(四)ウ
消去法で解いていく
ア:「おれ」のことを支えようが不適。
イ:東京のスイミングクラブでが不適。
エ:龍之介や信司は「おれ」の言葉が本心かどうかは確信できていないため不適。
(五)(例)となりで泳いだから、相手がまだまだ速くなることがわかった
「おれ」の「しかもこいつは、きっとまだまだ速くなる」「となりで泳いだ全身の感覚が、そう言っている」と
「海人」の「まだまだ速くなる」「となりで泳いだから、わかる」が
一致していることに注目すれば良い。
ご質問などお気軽にお問い合わせください。
大問3
問題文
次の文章を読んで、あとの各問いに答えなさい。
(一)傍線部分(1)「いかなければならない」の「なけれ」と「ない」の品詞の組み合わせとして最も適当なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。
ア:「なけれ」-動詞 「ない」-形容詞
イ:「なけれ」-形容詞 「ない」-助動詞
ウ:「なけれ」-形容動詞 「ない」-形容詞
エ:「なけれ」-助動詞 「ない」-助動詞
(二)点線部分①~④は、スポーツまたは家屋が持つ「文明」、「文化」のいずれかの面をあらわしている。本文中の筆者の主張に合う「文明」、「文化」の組み合わせとして最も適当なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。
ア:「文明」-① ③ 「文化」-② ④
イ:「文明」-① ④ 「文化」-② ③
ウ:「文明」-② ③ 「文化」-① ④
エ:「文明」-② ④ 「文化」-① ③
(三)文中の□に入る言葉として最も適当な者を、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。
ア:つまり
イ:ところで
ウ:しかし
エ:なぜなら
(四)次の【話し合いの様子】は、Aさんの班で本文の文章について話し合ったときのものである。これを読んで、【話し合いの様子】の中の<Ⅰ><Ⅱ>に入る言葉として最も適当なものを、<Ⅰ>は【話し合いの様子】の中の傍線部分A、Bのいずれかを一つ選んでその記号を書き、<Ⅱ>は本文中から二十五字以上三十五字以内で抜き出して書きなさい。
Aさん:知りたいという気持ちには、二種類の動機があると筆者は言っているね。筆者の言う二種類の動機って何だろう。
Bさん:ひとつは、世界がどうなっているかが分かるような、A一種の見取り図のようなもの、あるいは地図のようなものがほしいという願望のことだね。
Cさん:もう一つは、B何かができるようになりたいという気持ちのことだね。
Aさん:そうだね。筆者は、「ある行為ができるようになりたい」という気持ちや「何かを達成して、自分が世界の中で効力を持てる存在になりたいという気持ち」とも言っているね。
Bさん:<Ⅰ>は、先人たちの残してくれた知識や先人の築いた知識とも言っているよ。
Aさん:筆者は、何かをできるようになりたい、それで苦しみを取り除いたり、楽しみを増やしたりしたい、そういう気持ちがなければ、知識を求める意欲が湧かないから、いくら先人の築いた知識があっても、自分の行動の役に立ってくれなければ意味がないと言っているね。
Bさん:何かができるようになりたいと思う気持ちは、何かをやってみたり、あるいは、だれかが何かをやっているのを見たりして、それが苦しみを取り除き、楽しみを与えてくれているのを知る経験から生まれると言っているよ。
Cさん:そのことについては、筆者がレストランをよいレストランを作ろうと思ったら、たくさん学ぶべきことがあることに気づくと言っているよ。
Aさん:そうだね。筆者は、何ができるようになりたいという意欲は、<Ⅱ>気持ちにつながると言っているね。
解答・解説
(一)エ
「なけれ」は動詞「いく」の未然形に、「ない」は動詞「なる」の未然形についているので、ともに助動詞。
(二)ウ
「苦しみを減らす活動」=「文明」
「喜びをもたらす活動」=「文化」
という論理を分かれば導ける。
(三)ア
順接で、前文のことをまとめているので、アが最適。
(四)<Ⅰ>A <Ⅱ>知識とスキルの必要性を理解させ、さらにそれを改良しようとする
<Ⅰ>文中の「何かをうまく達成するためには、先人たちの残してくれた知識が役に立ちます。一つ目の「見取り図や地図のようなもの」がそれにあたります」という記述より。
<Ⅱ>文中の最終段落「このように~つながります」がそのまま答えと一致する。その部分を抜き出せばよい。
大問4
問題文
次の文章を読んで、あとの各問いに答えなさい。
(一)傍線部分①「作りしやうに」を現代仮名遣いに改め、すべてひらがなで書きなさい。
(二)傍線部分②「雲外に雁を聞きて夜声を」とあるが、次の文の中の漢文には傍線部分②と同じ言葉が含まれている。文の中の漢文の傍線部分「雲外聞鴻夜射声」を「雲外に鴻を聞いて夜声を射る」と読むことができるように返り点をつけたものは、あとのア~エのうちどれか、最も適当なものを一つ選び、その記号を書きなさい。
(三)太線部分(1)「詠み出だす」と太線部分(2)「詠みける」について、これらの主語の組み合わせとして最も適当なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。
ア:(1)浮世房 (2)浮世房
イ:(1)浮世房 (2)詩作り・哥詠みども
ウ:(1)詩作り・哥詠みども (2)浮世房
エ:(1)詩作り・哥詠みども (2)詩作り・哥詠みども
(四)浮世房が、詩歌を作れずに上を向いたり下を向いたりしている様子を、比喩を用いてどのように表しているか。文章中の古文から十二字以内で抜き出して書きなさい。
解答・解説
(一)つくりしように
「やう」は「よう」と直す。
(二)エ
一字戻って読むにはレ点を用いる。
(三)ウ
うめきすめきて詠んだのは詩作り・哥詠みども。雁の歌を詠んだのは浮世房である。
(四)麦穂の風にふかるるやうに
比喩表現とあるので、「やうに」に注目すればよい。
大問5
問題文
次の【資料1】、【資料2】、【資料3】は、内閣府が十三歳以上二十九歳以下の人を対象に実施した「子供・若者の意識に関する調査(令和元年度)」についての結果をまとめたものである。これらをみてあとの各問いに答えなさい。
(一)【資料1】から読み取れることについて、あてはまらないものを次のア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。
ア:「仕事や学業をしっかりやることで社会に貢献したい」と答えた人の割合は、すべての年代で他の項目より大きく、十三~十四歳、十五~十九歳では三割を超えている。
イ:「ボランティアなどに参画して直接社会を良くしていきたい」と答えた人の割合と「寄付やチャリティーなどを通じて社会に貢献していきたい」と答えた人の割合は、十五~十九歳が最も大きい。
ウ:「寄付やチャリティーなどを通じて社会に貢献していきたい」と答えた人の割合は、すべての年代において二割以下であり、年代別に見ると、十三~十四歳の割合が最も小さい。
エ:「考えてはいるが、具体的にどのようにすべきかわからない」と答えた人の割合は、十三~十四歳が最も大きく、年代が上がるにつれ小さくなっている。
(二)【資料2】から読み取れることを、次の文にまとめた。①~③に入る言葉の組み合わせとして最も適当なものを、あとのア~エから一つ選び、その記号を書きなさい。
「社会の為に役立つことをしたいと思いますか」についての回答では「そう思う」と答えた人と、「どちらかといえばそう思う」と答えた人とを合計した割合は、年代が上がるにつれ小さくなっている。
また、「どちらかといえばそう思わない」と答えた人と、「そう思わない」と答えた人とを合計した割合は、二十~二十四歳、二十五~二十九歳で三割を超えている。
年代別に見ると、①は、②に比べて③と答えた人の割合が小さく、また、「そう思わない」と答えた人の割合は他の年代と比べて最も小さい。
ア:①十三~十四歳 ②十五~十九歳 ③「そう思う」
イ:①十三~十四歳 ②二十~二十四歳 ③「どちらかといえばそう思う」
ウ:①十五~十九歳 ②十三~十四歳 ③「どちらかといえばそう思わない」
エ:①十五~十九歳 ②二十~二十四歳 ③「そう思う」
(三)【資料3】から、具体的な活動を通じて社会のために役に立ちたいと考えている人がいることがわかる。あなたはどのようにして社会の為に役立ちたいと考えるか。あなたの考えを百六十字以上二百字以内で書きなさい。
解答・解説
(一)エ
「年代が上がるにつれ小さくなっている」が誤り。
(二)ア
「そう思わない」と答えた人の割合が最も小さいのは十三~十四歳。「そう思う」の割合は十五~十九歳よりも小さいのでアが適する。
(三)【解答・解説略】
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