【和歌山県】令和3年度/2021年度入学者高校入試選抜試験:英語の解説
和歌山県の2021年3月実施の令和3年度(2021年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。
今年の和歌山県の英語は5つの大問で構成され、1つのリスニング問題、1つの英作文と3つの長文問題という構成になっています。
難易度としては標準です。英作文は30語以上やテーマこそ難しいですが、それ以外の長文問題はテーマも設問も易しい問題が多いです。
大問1
リスニング問題
大問2
問題文
次の英文は、高校生の明(Akira)が、英語の授業で行った、移民についてのスピーチの原稿です。これを読み、〔問1〕~〔問3〕に答えなさい。
〔問1〕本文の内容に合うように,次の(1),(2)の( )にあてはまる最も適切なものを,それぞれア〜エの中から1つ選び,その記号を書きなさい。
(1)Akira( ).
ア went to India with his father
イ met a family from India in Australia
ウ saw people from Wakayama in Australia
エ invited his host mother to Wakayama
(2)Akira( ).
ア wants his father to go to Australia
イ lives in a Western-style house
ウ will keep studying about immigrants
エ will work hard to help immigrants
〔問2〕文中の下線部the graphについて,本文の内容に合うように,グラフのA~Dにあてはまる最も適切な国名を,次のア〜エの中から1つずつ選び,その記号を書きなさい。
〔問3〕明は、スピーチの後、ALT(外国語指導助手)のエレン(Ellen)と話をしました。次の対話文は、そのやりとりの一部です。これを読み、あとの(1),(2)に答えなさい。
(1)対話の流れに合うように,文中の□にふさわしい英語を書きなさい。ただし、語数は2語以上とし、符号(.,?!など)は語数に含まないものとする。
(2)対話の内容に合う最も適切なものを,次のア〜エの中から1つ選び,その記号を書きなさい。
ア Ellen was happy to get a job in Japan.
イ Ellen was impressed with Akira’s speech.
ウ Akira enjoyes his stay in Australia with Ellen.
エ Akira wanted to know where to visit in Australia.
解答・解説
〔問1〕(1) 【正答 イ】
ア ”父と一緒にインドに行った。”誤り。そのような記述はない。
イ ”オーストラリアでインドから来た家族と出会った”1段落第3文「私のホストファーザーとホストマザーはインドからの移民でした。」を根拠に、正しい。
ウ ”オーストラリアで和歌山から来た人々に会った”誤り。そのような記述はない。
エ ”ホストマザーを和歌山に招待した”誤り。そのような記述はない。
〔問1〕(2) 【正答 ウ】
ア ”父をオーストラリアに連れて行きたい”誤り。そのような記述はない。
イ ”西洋式の家に住みたい”誤り。そのような記述はない。
ウ ”移民について勉強し続ける”第4段落第4文「私は移民について勉強し続けます。」を根拠に、正しい。
エ ”移民を助けるために一生懸命働く”誤り。そのような記述はない。
〔問2〕A 【正答 ウ】
〔問2〕B 【正答 イ】
〔問2〕C 【正答 ア】
〔問2〕D 【正答 エ】
第3段落6~9文を参考に考える。「グラフの国々は和歌山からの移民の上位4カ国です。多くの人がオーストラリアに住んでいましたが、それより多くの人がカナダに住んでいました。10,000人以上がアメリカに住んでいました。ブラジルはこれら3カ国に続いています。」とある。よって、1位から、(ウ)アメリカ、(イ)カナダ、(ア)オーストラリア、(エ)ブラジルとなる。
〔問3〕(1) 【正答 go to the library】
エレン先生は「(移民に関する)情報を得るために何をするつもりですか?」と聞いている。よって、情報を得るためにする行動として考えられそうなことを答える。(例)go to the library/use the internetなど
〔問3〕(2) 【正答 ウ】
ア ”エレンは日本で仕事を得られて嬉しい。”誤り。そのような記述はない。
イ ”エレンは明のスピーチに感動した。”エレンの1回目の発言「君のスピーチは素晴らしかったよ。クラスのみんながたくさん学んだね。」を根拠に、正しい。
ウ ”明はエレンとオーストラリアでの滞在を楽しんだ”誤り。そのような記述はない。
エ ”明はオーストラリアのどこに行けばよいのか知りたかった。”誤り。そのような記述はない。
ご質問などお気軽にお問い合わせください。
大問3
問題文
次の英文は、高校生の早紀(Saki)と(外国語指導助手)のトム(Tom)の対話です。これを読み、〔問1〕~〔問4〕に答えなさい。
〔問1〕対話の流れに合うように、文中の〔 〕にふさわしい英語を書きなさい。ただし、語数は4語以上とし、符号(.,?!など)は語数に含まないものとする。
〔問2〕文中の[①]〜[③]にあてはまる語の組み合わせとして最も適切なものを,次のア〜エの中から1つ選び,その記号を書きなさい。
ア ①told ②interested ③stay
イ ①gave ②angry ③experience
ウ ①bought ②suprised ③holiday
エ ①showed ②excited ③movies
〔問3〕対話の流れに合うように,文中の【A】,【B】にあてはまる最も適切なものを,それぞれア〜エの中から1つずつ選び,その記号を書きなさい。
【A】
ア He was glad to listen to me.
イ He didn’t come to my town.
ウ I was also happy when I talked with him.
エ I didn’t know what to do.
【B】
ア Talking about Japanese movies sounds interesting.
イ Visiting a temple sounds interesting.
ウ Making lunch together sounds interesting.
エ Studying foreign languages with Mike sounds interesting.
〔問4〕下線部Thatの内容を,日本語で具体的に書きなさい。
解答・解説
〔問1〕 【正答 Where were they from】
早紀の直前の発言「留学生を英語で案内するプログラムに参加しました。3人の学生が私たちの町にやって来ました。」と直後の発言「彼らはニュージーランド出身でした。」から、トムは留学生の出身地を聞いていると考えられる。よって、答えは”Where were they from(彼らの出身はどこだったのですか)”。早紀の答えのbe動詞が過去形になっているため、必然的に疑問文の動詞が過去形になることに注意しよう。
〔問2〕 【正答 ア】
考えやすい空欄から考える。
②昼食中にマイクと仲良くなり、その後のマイクは楽しそうだったという文脈の中で、「彼が②で嬉しかった」と言っている。よって、②には早紀の案内を楽しんでいる彼のようすを表現する単語が入るはずである。よって、選択肢はア(興味を持っていた)とエ(興奮していた)に絞られる。
③マイクと良い関係を築くと自分の案内をもっと楽しんでくれた経験から、「観光客と良好な関係を築くことで、私たちは彼らの[③]をより良くすることができる」ということに気づいた文章で、選択肢は先ほど絞った2択のア(滞在)とエ(映画)である。旅行者が旅先での時間を楽しむことが出来るという文脈であるから、正解はアとわかる。
〔問3〕A 【正答 エ】
ア 「彼は私の話を聞いて嬉しかった。」3回目の早紀の発言4文目を根拠に、誤り。
イ 「彼は私の街に来なかった。」1回目の早紀の発言3文目を根拠に、誤り。
ウ 「彼と話したときも幸せだった。」マイクが楽しそうでなかったという文脈に合わないため、誤り。
エ 「どうすればいいか分からなかった。」正しい。案内をしているのに楽しんでくれず困惑していると考えられる。
〔問3〕B 【正答 ア】
ア 「日本映画について話すことは面白そうだ。」
イ 「お寺に訪れることは面白そうだ。」
ウ 「昼食を一緒に作ることは面白そうだ。」
エ 「マイクと外国語を勉強することは面白そうだ。」
直前の早紀の発言から、マイクが持っていた日本映画に関する本から話が広がったことがわかる。よって文脈に合致する選択肢はア。
〔問4〕 【正答 早紀が、人々と良い関係をつくることの重要性に気づいたこと。】
thatが指しているのは直前の早紀の発言”I realized the importance of making a good relationship with people.”である。この部分を訳して、解答に適した文体(「早紀が~こと」の形)に整えればよい。
大問4
問題文
次の質問に対するあなたの返答を,理由を含めて,30語以上の英語で書きなさい。ただし,符号(.,?!など)は語数に含まないものとする。
〔質問〕Which month do you like the best ?
解答・解説
【正答 (例)I like November (the best). I have two resons. First, food in fall isdelicious. Second, nature in November is beautiful trees.】
大問5
次の英文は、高校生の美紀(Miki)が,英語の授業で行ったスピーチの原稿です。これを読み,〔問1〕~〔問6〕に答えなさい。
〔問1〕本文の流れに合うように、文中の【A】,【B】にあてはまる最も適切なものを、それぞれア~エの中から1つずつ選び、その記号を書きなさい。
【A】
ア I thought my teacher was sad, too.
イ I didn’t want to give up.
ウ I agreed and stopped thinking about global warming.
エ I wasn’t interested in thinking about global problems.
【B】
ア We can plant some trees !
イ We can wash some shoes !
ウ Your orange juice is delicious !
エ Your posters are beautiful !
〔問2〕下線部ⓐ,ⓑについて,それぞれ本文の流れに合うように()の中の語句を並べかえ,英文を完成させなさい。
〔問3〕下線部ⓒthatの内容を,日本語で具体的に書きなさい。
〔問4〕次の(1),(2)の質問の答えを,それぞれ英語で書きなさい。
(1)What subject does Mr.Yamada teach ?
(2)How many groups did Miki and her friends make when they visited farmers ?
〔問5〕次のア~エの英文を,本文の流れに合うように並べかえると,どのような順序になりますか。その記号を書きなさい。
ア Miki was impressed with the students in a volunteer club.
イ Miki talked to Mr.Yamada.
ウ Miki and her friends got oranges from farmers.
エ Miki and her friends went to an organization.
〔問6〕美紀が,自身の経験を通じて学んだ最も大切なことはどのようなことですか。日本語で書きなさい。
解答・解説
〔問1〕A 【正答 イ】
ア 私は先生も同じように悲しんでいると思いました。
イ 私は諦めたくありませんでした。
ウ 私は同意して地球温暖化について考えるのを辞めました。
エ 私は世界の問題について考えることに興味はありませんでした。
文章の流れを見ると、”美紀が地球温暖化を止めるために何かしたいと思っていたが、それに対して男の子が個人の小さな力では意味がないと返し、美紀は悲しかったけれどAと思って、先生の所に行った”ことが分かる。ここから、美紀は否定されてもなお地球温暖化を解決するために何かできるはずだという考えを諦めなかったと理解できる。よって、文脈に合致するイが答え。
〔問1〕B 【正答 ア】
ア 私たちは木を植えることが出来る!
イ 私たちは靴を洗うことが出来る!
ウ 君のオレンジジュースは美味しいね!
エ 君のポスターは美しいね!
この段落で美紀たちがお金を届けに訪問した団体は、第3段落で出てきた「地球温暖化を止めるために木を植えている団体」だと推測できる。このお金は植樹のために集められたものであるから、Bに適するのはア。
〔問2〕a 【正答 Let’s ( ask farmers to give some oranges ) to us.】
与えられた単語と、農家さんに自分たちのアイディアを伝えればみかんをもらえるかもしれないという文脈から、ⓐは「農家さんに、私たちにみかんを与えてくれないか頼んでみましょう。」という文になるだろうと推測できる。よって、正解は、Let’s ( ask farmers to give some oranges ) to us.となる。
“ask 人 to do”で「人に○○するように頼む」の意味になることを覚えておこう。
〔問2〕b 【正答 Soon we (found some farmers who helped )us.】
与えられた単語と、農家さんに自分たちのアイディアを伝えに行ったところ忙しいながらも話を聞いてくれたという文脈からⓑは「私たちはすぐに手助けしてくれる農家さんを何軒か見つけた。」という文になるだろうと推測できる。よって、正解はSoon we (found some farmers who helped )us.である。”farmers”と関係代名詞”who”の修飾関係に注目してみよう。
〔問3〕 【正答 一人の女性が、世界を救うために、たくさんのオレンジジュースを買うということ。】
thatが指すのは”One woman said, “I’ll buy a lot of orange juice to save the world !” ”の部分。よって、ここを訳して解答に適するように文を整えて、「一人の女性が、世界を救うために、たくさんのオレンジジュースを買うということ。」となる。
〔問4〕(1) 【正答 He teaches science.】
質問は「山田先生が教えている教科は何ですか?」である。第1段落11文目を根拠に、理科が答え。”He teaches science.”疑問詞を用いた疑問文であるから完全文で答える。Be動詞が三人称単数の変化をすることに注意しよう。
〔問4〕(2) 【正答 They made three groups.】
質問は「美紀と彼女の友達は農家さんを訪ねる際にいくつのグループを作りましたか?」である。第4段落1文目を根拠に3グループが答え。主語がTheyになること、makeが過去形になることに注意して完全文で答える。
〔問5〕 【正答 イ→ア→ウ→エ】
ア 美紀はボランティアクラブの生徒に感動した。(第2段落)
イ 美紀は山田先生と話した。(第1段落)
ウ 美紀とその友達は農家さんからみかんをもらった。(第4段落)
エ 美紀とその友達は団体を訪れた。(第7段落)
よって答えはイ→ア→ウ→エ。
〔問6〕 【正答 もし私たちが世界のために何かをしたいのであれば、すべきことは私たちの身の回りで見つけることができるということ。】
第8段落を参照すると、「さて、これが私の経験から学んだ最も重要なことです。もし世界のために何かをしたいのならば、すべきことを身の回りで見つけることが出来るということです。」と言っている。よって、第8段落の2文目が答え。
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