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中学受験を考えているご家庭なら、少しでも有利にしておきたいですよね。優遇される資格の一つに英検3級または準2級があります。小学校でも英語が教科化されたとはいえ、授業では、簡単な文法や単語を遊びながら学んでいく程度なので、3級や準2級に合格しようと思ったらそれなりの勉強が必要です。そこで今回は、3級と準2級を取得している私の経験をもとに合格できる勉強法をご紹介します。
勉強法に入る前に、まずは、それぞれの級のレベルと試験構成をしっかり把握しておきましょう。
○3級
・レベル:中学校卒業程度
・問題構成
☆筆記試験(1次試験) 合格ライン6割
①語句の穴埋め問題(単語の4択)
②英作文(単語の並べ替え問題:5問)
③会話の穴埋め問題(2問)
④長文読解(4問)
⑤リスニング問題(5問)
☆面接(2次試験)
・入室(挨拶)
・絵カードの文章の音読
・絵を見て質問に答える
・自分自身に関する質問
・退室(挨拶)
○準2級
レベル:高校2年生程度
試験構成:3級と同じ
このように、3級は中学校卒業程度、準2級は高校2年生程度と、どちらも小学生にとっては、難易度が高いのでしっかりと対策していく必要があります。次の章から詳しい勉強法を解説していきます。
この問題では単語と熟語が理解できているかどうかを確認する問題です。対策としては、中学生または高校生用の単語帳を購入し、単語の意味とスペルを覚えさせていきましょう。練習させる際には、発音させながら書かせる事で、素早く、正確に定着させる事ができるのでおすすめです。また、問題を解く際には、絶対に当てはまらない選択肢が2つほどあるので文脈からある程度、絞っていきましょう。そうする事で、時間を短縮することができますよ。熟語を問われている問題では、文の意味を考えて選択肢を絞っていくことで正答率を上げる事ができますよ。
この問題では、コミュニケーション能力があるかどうかを確認する問題です。この問題も絶対に当てはまらない解答が2択ほどありますので話の流れから選択肢を絞っていきましょう。
この問題では、出題された日本語の文章を正しく英訳できるかどうかを問われています。押さえておきたいのは、カッコ内だけでなく、文全体で意味が通じるように作文を考えなければいけない。というところです。準2級になるとカッコ直後の単語と組み合わせて熟語になっているという問題も頻繁に出題されるので注意が必要です。英作文は配点が高くなっているので、5問中3問は正解しておきたいところです。
この問題では、読解力が試されています。長文読解を解くときのポイントは、問題を先に読んで何を聞かれているのかを正確に読み取ることです。そのためには「What(何を)」「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「Why(なぜ)」「How(どのようにして)」という疑問詞を問題文から見つけ出してそれに対応する「In(~で)」「Because(なぜなら)、That is why(そういうわけで)」「Using by(~を使って)」というような対応するワードを文章の中から探していくことで正確な答えを見つけやすくなりますよ!さらに長文読解の問題の傾向として1段落に1問答えがありますので、この事を頭に入れておくと、より効率的に問題を解く事ができます。
リスニングの問題も長文読解の問題と同じように、疑問詞を正確に聞き取る事ができるかどうかがポイントです。リスニング問題では、文章と問題が2回繰り返して読まれますので1回目は問題文に集中して、何を問われているかどうかを理解して、2回目で問題文と設問をリンクさせる事で、確実に点数を取る事ができますよ。ただし、準2級では設問に疑問詞が入っていない問題が出題されることもあるので、注意が必要です。
2次試験は、1次試験の合格発表があってから10日後に行われますので、1次試験が行われた1週間後に英検の公式HPに出される解答速報で答え合わせをして、確実に6割取れていたら面接の練習を始めましょう。
面接では、態度・スピーキングスキル・コミュニケーション能力の3つで審査されます。注意しなければならないのは、何度も「I beg your Pardon?」と聞き返したり日本語を使ってしまうと減点になってしまうので注意が必要です。
面接試験は、本番で緊張しないように何度も練習を重ねれば突破できますよ。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
『絶対合格英検シリーズ』(岩波書店)
このシリーズは私も愛用していた問題集です。5回分の過去問が収録されているので、この一冊を繰り返し解けば合格へ近づけますよ。
小学生が英検3級や準2級に合格するのは、難易度が高いですが、問題を解くコツを掴んで問題集を繰り返し解いていけば、きっと合格できますよ!