【理科】いろいろな物質
さて、今回から「化学」の分野を学んでいきたいと思います。
実験器具の説明から、身の回りの物質についてを学んでいきたいと思います。
有機物や無機物の違いや、プラスチックや金属などの性質も見ていきます。
1.実験器具の使い方
この章では実験器具について学んでいきます。
具体的には
- ガスバーナー
- てんびん
- メスシリンダー
の3種の器具について学んでいきます。
1-1.ガスバーナー
ガスバーナーは物質を加熱するときに用いる器具です。ネジが二つあり、それぞれ「ガス」と「空気」を調節します。どちらがそのネジかを問う問題はよく出るのでしっかり押さえていきましょう。
上にあるのが「空気調節ネジ」、下にあるのが「ガス調節ネジ」です。”上空”と覚えると覚えやすいです。
火をつけるまでの手順を紹介していきます。
- 「空気調節ネジ」と「ガス調節ネジ」の両方が閉じていることを確認する。
- 元栓・コックの順に開ける。
- マッチを下から近づけ、「ガス調節ネジ」を開けて点火する。
- 「空気調節ネジ」で炎の大きさを色が青くなるように調節する
※炎は空気が少ないと黄色、多いと青色になります。
1-2.てんびん
てんびんにはいろんな種類がありますが、ここでは「電子てんびん」と「上皿てんびん」について学んでいきます。
まず「電子てんびん」を紹介していきます。
「電子てんびん」は物質の”質量”を図るために使います。普段のなじみのある”体重”とは異なるので注意が必要です。
違いは”体重”は重力が加味されますが、”質量”が考慮されないことが違います。
そのため、ド〇ゴンボールの重力室に入って10倍の重力を掛けても”質量”は変わらず、”体重”が変わります。
手順としては
- 水平な台の上におき、数字を0にする。
- はかりたいものを薬包紙などの上にのせ、数字を読む。
次に「上皿てんびん」を紹介していきます。
「上皿てんびん」は「分銅」を載せていき、「つりあい」を利用して物質の質量を調べたり、必要な量の物質を図るときに使います。
つりあいとは指針の左右の振れ幅が同じときのことを言います。
手順としては
- 水平な台の上におく。
- はかりたいものを皿にのせ、もう一方の皿に大きい分銅から乗せる。
- 使い終わったら、皿を片方に重ねる。
1-3.メスシリンダー
メスシリンダーは液体の体積を図るときに使います。
体積は、液体や気体なら「ml」や「l」、固体なら「cm³」を用いて表します。1mlは1cm³になるので覚えておきましょう。
手順としては
- 水平な台の上に置く。
- 真横から液面の最も低い位置を最小目盛りの1/10まで読む。
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2.有機物と無機物
この章から本題の身の回りの物質について見ていきましょう。
この章では「有機物」と「無機物」について学んでいきます。
この二つは炭素があるものが有機物、炭素が無いものが無機物と教科書では書いてあります。
実はこの説明だけだと不十分です。性質を見ながら確認していきたいと思います。
「有機物」の物質は加熱をすることによって、燃えたり・焦げたりします。
また、炭素と酸素が結びつくことによって二酸化炭素が排出されます。
二酸化炭素が発生しているかどうかを確認するためには有名な性質があります。
それは石灰水と二酸化炭素を入れて振ると石灰水が白く濁るという性質です。これはずっと出てくるのでしっかり覚えておきましょう。
それでは身近な物質を「有機物」と「無機物」に分けていきましょう。
有機物 | 無機物 |
砂糖 ろう 木 紙 エタノール プラスチック | ガラス 鉄・スチールウール アルミニウム 食塩 炭素 二酸化炭素 |
さて、矛盾が発生しましたね。
教科書通りなら炭素があるのが有機物ですが、炭素と二酸化炭素は無機物に分類されます。??って感じですね。
結論からお伝えします。
「有機物」とは炭素と”水素”を含む物質のことを言います。
加熱をした時に二酸化炭素だけでなく、少量でも水が発生します。良く出題される引っかけ問題なのでしっかり押さえておきましょう!
3.プラスチックの種類と性質
ここでは身近な有機物の例としてプラスチックについて紹介していきます。
1980年代から色々なものに使われるようになり、いまは身の回りの様々なものがプラスチックで出来ています。
性質としては、水に浮くこと、燃えると二酸化炭素を排出することが挙げられます。
それでは種類ごとに紹介していきます。
- ポリエチレン
レジ袋などに使われます。軽く、水や薬品に強いことが特徴です。 - ポリプロピレン
ストローなどに使われます。プラスチックの中で一番軽く、100℃でも変形しない耐熱性があります。 - ポリ塩化ビニル
水道菅などに使われます。燃えにくく、薬品に強い特徴があります。 - ポリスチレン
発泡スチロールなどに使われます。軽く、約98%が空気であることが特徴です。 - ポリエチレンテレフタレート
PETボトルがなじみがあると思います。薄く、透明な容器を作りやすい特徴があります。 - アクリル樹脂
水槽などに使われます。厚く、透明な容器を作りやすい特徴があります。 - 生分解性プラスチック
微生物が分解することが出来るプラスチックです。環境問題の観点から近年注目されています。
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4.金属の性質
ここでは身近な無機物の例として金属について紹介しています。
アルミ缶に使われるアルミ、コインに使われる銅、ネジに使われる鉄などが有名です。
金属は独自の性質などがあり、よくテストにも出てくるのでここで押さえておきましょう。
金属には大きく4つの性質があります。
- 磨くと光る(金属光沢)
- 叩くと広がる(展性)
- 引っ張ると伸びる(延性)
- 電流が流れやすく、熱を通しやすい
※磁石にくっつくには鉄など一部の金属なので注意してください。