






英語には「名詞」「動詞」「形容詞」「接続詞」など様々な品詞から構成されていますが、
それ以外の大事な要素の1つとして「前置詞」があります。
前置詞は名詞の前に置いて、その名詞の状態を表すという重要な役割がありますが、
前置詞の数は結構あり、しかもそれぞれに意味が複数あったりして覚えられない!という方が多くいらっしゃると思います。
また、英語の文章には大体登場してきますのでいわば「名脇役」みたいな存在です。
今回はこの前置詞の意味を暗記的に覚えるのではなく、「イメージ」をすることで理解する方法を紹介していきたいと思います!
onのイメージは「くっつく」です。
もう少し丁寧な言い方をすると、「接触」していることを示す前置詞です。
例.Apple is on the desk. リンゴはその机の上にある。
リンゴが机の上にある、ということなので、何か上の意味を持つ前置詞なのかな?と思いがちですが、
机と接触しているということもできるので、これはon the deskで表現します。
例.Picture is on the wall. 絵はその壁にある。
onが「何かの上に載っている」という考えだと、なぜこれが正しいのか悩むところですが、
「くっつく」というイメージがあれば、何の違和感も無くなります。
「絵が壁に接触している」ということですから、on the wallと表現します。
atのイメージは「一点を指さす」です。
指をさす対象は、場所だけでなく時間にも適用されますが、その「一点」というところに変わりありません。
例.She is at the lake. 彼女は湖にいる。
湖という場所にいる彼女を指さしで確認するイメージの為、atを用いて表現します。
さしずめ、「あっ、見つけた!」って感じですね。
例.I’ll eat dinner at six o’clock. 6時に夕飯を食べるつもりです。
atはある一点の時間を示すこともできます。
この時は指の代わりに時計の針が6時をさしているイメージですね。
inのイメージは「~の境界の中で」です。
inは沢山の意味がありますが、基本的に「明確な境界があって、その中にある」
というイメージでとらえれば間違いありません。
例.I am in the park. 私は公園の中にいる。
the parkの中にいる、ということなので、inです。最も一般的な用法かと思います。
例.Please speak in English. 英語で話してください。
Englishを使って話すということなので、withとかの方が合うんじゃないか?と思ったことがある人もいるかもしれませんが、これはinで示します。
これは、「英語という空間(条件)の中で話して」という意味で捉えることができるため、境界の中という意味のinを用いて表現します。
他にもinのつく文章の中には、どうして?と思うものもあるかもしれませんが、この捉え方が出来るか考えてみると、より理解が深まると思います。
toは「~に向かう」という矢印のイメージです。
例.Happy birthday to you. 誕生日おめでとう。
この文の場合、前置詞はyou(あなた)について説明しますが、文を直訳すると「あなた”という対象に対して”誕生日おめでとう」という意味となるので、気持ちが「向かっている」toを用います。
例.I am heading to the office right now. 私は今職場に向かっています。
この文では場所へ「向かっている」という意味となるtoを用います。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
intoはinとtoを組み合わせたものです。すなわち、「inという空間(境界)の中に向かう」というイメージです。空間イメージだけでなく、方向のイメージが追加されたものと思ってください!
例.He came into a restaurant in NewYork. 彼はニューヨークのレストランに入っていった。
前置詞の説明するものはa restaurantで、このレストランという空間の中に入っていく、という動作を伴うので、inではなくintoで示します。
例.I am about to go into business. 私は丁度事業を始めるところだ。
この文では「businessという空間の中に入っていく」ということなので、intoが当てはまります。
intoには他にも衝突などの意味を付与することもありますが、基本的に「空間(境界)の中に向かう」というイメージを持てば、連想できるかと思います。
定期テストなどで、「前置詞の意味を勉強したのに、忘れてしまった…」という場合や、「全く見たことのない文だ…」というときに、日本語訳からイメージを汲み取って正解を導けるかもしれません。単語の暗記よりも広範囲で応用が利くので、ぜひ覚えてみましょう!