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中学の一番最初に学んだ時制が現在形だと思います。
動詞は一人称は原型で、三人称はsを付けるだけのものがほとんどと、分かりやすい文ではありますが、多くの人がよく分かっていないことがあると思います。
それは「現在形って本当に現在のことなの?」という点です。
僕も中学生の頃、疑問に思っていましたが、
実は現在形ってそこまで現在のこと言っていないんですよね。
例えば、【I play baseball.】
という文があります。これは「私は野球をします」と訳すことができます。
これに関しては、現在と考えてもいいと思います。
では、【I play baseball everyday.】
という文を考えてみます。これも現在形で、「私は毎日野球をします」という意味になりますね。
ここで引っかかるのが、「毎日ってことは、前からずっとやっているんだな…」という過去のイメージと、「毎日ってことは、今日以降もやるんだな…」という未来のイメージが出てくることです。
このように、現在のことを言っているかのように見せかけて、実は現在や過去や未来といったあらゆる時間をまとめて言っちゃっているということです。
回りくどい言い方になってしまいましたが、これは習慣というものですね。
習慣とは、普段から~をしている、ということです。これが、「以前していた」とか、「これからしようとしている」などになってくると現在形では表すことが出来ません。
習慣を表すものでいえば、
など、他にも様々あります。
現在形は習慣以外にも使われます。例えば、
【This is a pen. 】これはペンです。
という、「これ=ペン」という事実について説明する文となっています。
事実というのは、周知の事柄や、不変な事柄などになります。
例えば、
は、周知の事実なので現在形で表すことが出来ます。
また
のような変わることのない事も現在形で表すことが出来ます。
もし変わることがあるのなら現在進行形等で表されることになりますね。
じゃあ、現在形って、現在の事全く表現できないの?というと、そういうわけでもないんです。
状態動詞(名前は覚えなくていいです)を現在形にもって来た時に、現在のその状態について表すことが出来ます。状態動詞とは、”sing”のように歌うという「行動」を起こすものではなく、”knowにという知るという「状態」を表したもののことです。
状態動詞をざっと出してみると、
• know
• hear(聞こえるの場合)
• see
• live
• love
• have(持っているの場合)
などです。ほかにもあります。
これらの動詞をもちいた現在文の例としては、
【I know her.】
という文は「彼女を知っている(状態である)」という現在の状態を表します。
また、
【He has two dogs.】
という文は「彼は二匹の犬を飼っている(状態である)」という現在の状態を表します。
このように、状態については現在形の名の通り現在のことを表すことが出来る、ということです。(状態動詞の中には、場合によって動作動詞として働くものがあり、その時は習慣の意味をとります。)
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
現在形は
を表すと分かりました。
結局、現在のことも表すことはあるけど、大体は習慣や事実に基づいたことを表すのが現在形ということです。
英語の勉強やテストの中で、何気なく現在形の英文を訳してみたり、英文を作ったりしていると思いますが、このように分類分けしてみると、新たな発見や理解があって面白いものです。現在形以外にも様々な英文の形がありますが、それぞれについて考えてみるのも勉強内容の理解を深めるのに良いかもしれませんね。