【英語】不定詞 ~名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法を整理して覚えよう~
今回は、不定詞について解説していきます。
前回は、「~すること」という表現として、動名詞と不定詞を紹介しましたね。
もちろん不定詞にはその意味もあるのですが、実は他の意味もあるんです!!
ちなみに、動名詞には「~すること」以外の意味はありません。
このいくつも意味があるという点が、不定詞の難しいところであり、便利なところでもあります。
文章によって役割や意味が変わるので慣れるまでは大変ですが、マスターして使いこなしてみましょう!
では、解説していきます!
1.不定詞の名詞的用法
では早速、名詞的用法について学んでいきましょう。
意味は、「~すること」です。
の不定詞について解説していきます。
I like to watch baseball.
私は野球を見ること が好きです。
=watching
このように、不定詞は「to + 動詞の原形」の形でしたよね!
名詞的用法のときは、動名詞に書き換えることができます。
もちろん、wantやhopeなどの一部の動詞は除きます。
こちらの話題は、この記事で詳しく説明していますので、ご覧ください!
【まとめ】不定詞の名詞的用法
- 意味:~すること
- 「to + 動詞の原形」という形
- 名詞単数扱いとなる
- 動名詞と書き換えられる
\小・中・高校生の勉強にお悩みのあるお子さん・保護者様へ/
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
2.不定詞の形容詞的用法
次は、形容詞的用法です。
そもそも形容詞の役割はわかっていますか?
それを学習してから、不定詞の形容詞的用法を勉強しましょう!
形容詞の役割
形容詞は、状態や様子を表します。
その役割は2つあり、
①形容詞だけで使う
②名詞の説明をする(修飾)
です。
難しく考えなくても、日本語で形容詞はよく使っているはずです!
国語で習ったように、形容詞は日本語だと「~い」で終わる単語です。
①の役割だと、「あなたは可愛い」のように、形容詞だけで使います。
②の役割だと、「かわいい女の子」のように形容詞+名詞の形で使います。
これは形容詞が名詞を修飾しています。
英語で見ると、こんな感じです。
①You are cute.
②cute girl (形容詞+名詞)
このように形容詞は2つの役割があります。
形容詞的用法はこの②の役割にあたります。
不定詞の形を使って、形容詞で名詞を修飾するのです。
「~するための [名詞] 」「~すべき [名詞] 」という日本語訳になります。
形容詞的用法:~するための、~すべき
では、不定詞の形をとって、形容詞的に名詞を修飾するとはどういうことでしょうか?
例文を見た方が分かりやすいので、例を見ながら見ていきましょう!
I have a lot of homework to do.
私にはやるべき宿題がたくさんあります。
このように、【 [名詞] + to 動詞の原形】という不定詞の形をとって、【~すべき + [名詞] 】と訳します。
この例文では、【やるべき + 宿題】となっています。
不定詞が、形容詞のように名詞を修飾していることが分かります。
少しややこしいので、他にも例文を見ていきましょう!
Fukuoka has many places to go.
福岡には行くべき場所がたくさんあります。
ちょっとだけ応用した文章も見ていきましょう!
I have something to eat.
私は(何か)食べるものを持っています。
Do you have anything to say.
あなたは何か言うべきことはありますか?
このように、不定詞の形容詞的用法で、「何か~するもの」という表現をすることができます。
肯定文では、somethingを使って、【something to 動詞の原形】
疑問文・否定文では、anything を使って、【anything to 動詞の原形】
と表現します。
【まとめ】不定詞の形容詞的用法
- 意味:~するための、~すべき
- 【 [名詞] + to 動詞の原形】という形
- 後ろから名詞を修飾する
- something, anythingと一緒に使用されることも多い
\小・中・高校生の勉強にお悩みのあるお子さん・保護者様へ/
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
3.不定詞の副詞的用法
最後は、副詞的用法です。
そもそも副詞の役割はわかっていますか?
形容詞の時と同様に、まず副詞の役割を学習してから、不定詞の副詞的用法を勉強しましょう!
副詞の役割
副詞は、動作や状態をくわしく表します。
「どのように~する」という文章の、「どのように」の部分が副詞です。
形容詞と同じじゃないの?って思う方もいるかもしれません。
違いは、修飾する対象が名詞かどうかです。
名詞を修飾するのは形容詞、名詞以外を修飾するのが副詞です。
My mother goes to bed early everyday.
私の母は、毎日早く寝ます。
「go to bed」という動作を、「early」という副詞で詳しく説明しています。
このように副詞は、名詞以外の動作や状態を修飾する役割があります。
では、この役割を持つ不定詞とはどのような表現になるのか見ていきましょう!
副詞的用法:~するために
では、不定詞の形をとって、副詞的に動作や状態を修飾するとはどういうことでしょうか?
例文を見た方が分かりやすいので、例を見ながら見ていきましょう!
I went to America to study English.
私は英語を勉強するためにアメリカに行きました。
すこし分かりづらいので区切ったり、かっこをつけたりして、整理してみます。
I went (to America) / to study (English) .
私は英語を勉強するためにアメリカに行きました。
このように文章の大まかな構成は、【 動詞 + to 動詞の原形】という不定詞の形をとっており、【~するために~する 】と訳します。
この例文では、【勉強するためにアメリカに行く】となっています。
不定詞が、副詞のように動詞を修飾していることが分かります。
少しややこしいので、他にも例文を見ていきましょう!
I am going to go to the store to buy apples .
私はりんごを買うためにその店に行くつもりです。
不定詞の部分が分かりづらいですが、余計な情報を削ると、「買うために行く」というシンプルな表現になります。
【まとめ】不定詞の形容詞的用法
- 意味:~するために(目的)
- 【 動詞 + to 動詞の原形】という形
- 動詞の目的となり、動詞を副詞的に修飾する
副詞的用法の別パターン:感情の原因を表す不定詞
最後に、不定詞の副詞的用法の別パターンを見ていきます。
それは、感情の原因を表すパターンです。
例文を見ていきます。
I’m glad to meet you.
私はあなたに会えて嬉しいです。
I’m surprised to hear the news.
私はその知らせを聞いて驚いています。
先ほどとは異なり、感情の原因を表しています。
このような使い方があることも知っておきましょう!
まとめ
最後に3つの用法を表でまとめます。
名詞的用法 | 形容詞的用法 | 副詞的用法 | |
---|---|---|---|
意味 | ~すること | ~するための、~すべき | ~するために |
形 | to 動詞の原形 | 名詞 + to 動詞の原形 | 動詞 + to 動詞の原形 感情を示す動詞・形容詞 + to 動詞の原形 |
特徴 | 動名詞と書き換え可能 | 名詞を修飾する | 名詞以外の動作や状況を修飾する |
不定詞の3つの用法は整理して覚えることが出来ましたか?
最初のうちは、どの用法か判別するのが難しいかと思いますが、慣れてくると直感で分かるようになりますよ!