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前回は動詞の活用について学んでいきました。
今回は引き続き品詞について学んでいきます。ターゲットは形容詞と形容動詞です。
活用や色々な用法について学んでいきたいと思います。
品詞とはどんなものだったかの復習はコチラの記事を参照してみてください。
形容詞とは自立語のうち、活用するもので言い切りの形が「い」で終わるもののことを言います。文の中で性質や状態を表します。
形容詞を含む文節は、色々な文の成分になれます。文の成分に関してはコチラの記事で復習しておきましょう。
形容詞も動詞と同じ様に活用をします。
活用についての説明はコチラの記事を参照してください。
それでは早速幾つか例にとって表にしてみましょう。
基本形 | 活用形 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 |
語幹/後に続く語 | ~う | ~た/~ない | ~。 | ~とき | ~ば | ~! | |
暑い | 暑(あつ) | かろ | かっ/く | い | い | けれ | 無 |
新しい | 新(あたら)し | かろ | かっ/く | い | い | けれ |
上表の通り、形容詞の活用は命令形が無いことに注意してください。
形容詞に「ございます」などが付く場合、活用語尾や語幹の一部が変化します。
連用形の後に読点「、」を打ち、文の流れを一度止める用法を(連用)中止法と言います。ただし、後に続く語が「~く」となるときしか使えません。
(例)空は青く、雲は白い。
形容詞は語幹だけで述語になることができます。
(例)ここ、暑。/ああ嬉し。
形容詞の語幹は直接、助動詞「そうだ」に連なることができます。
(例)今年の冬は寒そうだ。/少し悲しそうだ。
前の文節の意味を補助する形容詞を補助形容詞(形式形容詞)と言います。
(ア)眠くて食欲がない。
(イ)何も食べたくない。
(ア)の文は形容詞本来の”食欲が”「存在しない」という意味になっています。
(イ)の文は前の文節”食べたい”に対して働くので、補助形容詞だと判断できます。
形容動詞は自立語のうち、活用するもので言い切りの形が「だ・です」で終わるもののことを言います。文の中で性質や状態を表します。
形容動詞を含む文節は、色々な文の成分になれます。文の成分に関してはコチラの記事で復習しておきましょう。
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形容動詞も活用をします。
活用についての説明はコチラの記事を参照してください。
それでは早速幾つか例にとって表にしてみましょう。
基本形 | 活用形 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 |
語幹/後に続く語 | ~う | ~た/~ない/~なる | ~。 | ~とき | ~ば | ~! | |
静かだ | 静(しず)か | だろ | だっ/で/に | だ | な | なら | 無 |
静かです | 静(しず)か | でしょ | でし | です | (です) | 無 | 無 |
なかには、連体形の時に語幹だけになるケースもあります。
(例)こんなところで出会うなんて。/同じものを注文する。
形容動詞の(連用)中止法には後に続く語が「~で」しか使えません。
(例)この町はきれいで、住むにはとてもいい。
形容動詞の仮定形は、「ば」を伴わずに表せます。
(例)好きならば、あげるよ。→好きなら、あげるよ。
形容動詞は、語幹だけで述語になることができます。
(例)まぁ、すてき。/あら、大変。
形容動詞の語幹は直接、助動詞「そうだ」「らしい」に連なることができます。
(例)祖父母は元気そうだ。/原因は明らからしい。