【国語】助詞の働きと種類

前回は接続詞と感動詞について学んでいきました。

今回も引き続き品詞について学んでいきます。ターゲットは助詞です。
品詞とはどんなものだったかの復習はコチラの記事を参照してみてください。

目次

1.助詞の働き

助詞とは付属語のうち、活用しないもののことを言います。助詞は、自立語の後につき、語句と語句の関係を表したり、意味を付け加えたりします。

  • 今朝|/6時|/目|/覚め|||

上記の/は文節の区切りを、|は単語の区切りを示します。
太字の部分が助詞です。今までの品詞の中でも一番頻度が高く文中に出てくる品詞です。
次章では助詞の種類について学んでいきたいと思います。

2.助詞の種類

助詞の種類を表にまとめてみたいと思います。

格助詞 主に体言について、前後の語句の関係を示します。(例)犬吠える。
副助詞 いろいろな単語について、意味を付け加えます。(例)今年寒さが厳しい。
接続助詞 主に活用する語句について前後の語句を繋ぎます。(例)到着したから電話しよう。
終助詞 主に文末について、意味を付け加えます。(例)宿題は終わりました

次章からはこの種類ごとに説明をしていきたいと思います。

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3.格助詞

主に体言について、前後の語句の関係を示す助詞のことを格助詞と言います。
格助詞となるのは以下の助詞です。
「を・に・が・と・より・で・から・の・へ・や」(鬼が戸より出、空の部屋)

格助詞には5つの「格」があり、それに応じた用法があります。

  1. 主格(主語を作る)
  2. 連体格(連体修飾語を作る)
  3. 連用格(連用修飾語を作る)
  4. 並立格(並立を作る)
  5. 準体格(体言の代用)

3-1.主格

主格の用法としては主語を作ることです。

  • たくさんの車走る。
  • 書いた作文が入賞した。

3-2.連体格

連体格の用法としては連体修飾語(体言を修飾)を作ることです。

  • この花名前を知りたい。

3-3.連用格

連用格の用法としては連用修飾語を作ることです。

  • キャンプ楽しむ。【対象】
  • 西旅立つ。【方向】
  • 公園遊ぶ。【場所】
  • 学校から連絡が来る。【起点】
  • より賢い。【比較の基準】
  • はい答える。【引用】
  • 10時寝る。【時間】

3-4.並立格

並立格の用法としては並立の関係を作ることです。

  • 紅茶ケーキを注文する。
  • 大男達を右投げ飛ばす。
  • 家具食器を買いそろえる。
  • いるいらないと、揉めている。

3-5.準体格

準体格の用法としては体言の代用(「のもの、のこと」と言い換えられる)になることです。

  • これは君ではないよ。

4.副助詞

いろいろな単語について、意味を付け加える助詞のことを副助詞と言います。
副助詞になる助詞は様々な種類があります。
そのため、副助詞はどのような意味を付け加えるのかを押さえておくことが大切になります。

  • ピーマン嫌いだ。【限定】
  • この本面白かった。【添加】
  • 今年こそライバルに勝つ。【強調】
  • 鳴くまで待とう。【限度】
  • 見た目がいいだけだ。【限定】
  • 始まりさえすれば大丈夫。【条件】
  • お茶でも飲もうか。【例示】
  • 少しばかり待ってみよう。【程度】
  • 2枚ずつ取ってください。【割り当て】

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5.接続助詞

主に活用する語句につけて、前後の語句をつなぐ助詞のことを接続助詞と言います。

接続助詞になる助詞もたくさんの種類があります。

そのため、接続助詞はどのような用法があるかを押さえておくことが大切になります。

  • 接続の関係を作る
  • 並立の関係を作る
  • 補助の関係を作る
  • 連用修飾語を作る

以上の4つの用法を見ていきましょう。

5-1.接続の関係

接続助詞が表す接続の関係には4つの種類があります。

  1. 確定の順接
    暑いから水を飲もう。
  2. 確定の逆接
    子供ながら、賢い。
  3. 仮定の順接
    話せ、わかる。
  4. 仮定の逆接
    走っても遅刻だ。

5-2.並立の関係

接続助詞が表す並立の関係の文を見ていきましょう。

  • 彼女は素直優しい性格だ。
  • 海に行きたい、川もいい。
  • 英語で読んだり書いたりする。

5-3.補助の関係

接続助詞が表す補助の関係の文を見ていきましょう。

  • 弟は先に寝いる。

5-4.連用修飾語を作る

接続助詞が連用修飾語を作るときの文を見ていきましょう。

  • お風呂に入りながら、音楽を聴く。
  • お菓子を食べつつ、雑談しよう。

5-5.接続助詞の注意点

接続助詞は、それぞれ接続する活用形が決まっています。

  • から・・・終止形に接続
  • ので・・・連体形に接続
  • て・・・連用形に接続
  • ば・・・仮定形に接続

6.終助詞

主に文末について、意味を付け加える助詞のことを終助詞と言います。
終助詞になる助詞もたくさんの種類があります。また、話し手の気持ちや態度など、様々な意味を付け加えます。
そのため、終助詞はどのような意味を付け加えるのかを押さえておくことが大切になります。

  • 数学は得意です。【質問】
  • 言い訳はする。【禁止】
  • それは一大事だ。【感動】
  • これでうまくいくかしら。【疑問】
  • だめな、わかった?【念押し】
  • もうみんな帰った。【告知】
  • みんな素敵だ。【感動】
  • 負けないとも。【強調】
この記事を書いた人

家庭教師のやる気アシスト編集部

家庭教師のやる気アシスト編集部は小・中・高校生のお子さんを持つスタッフばかり。わが子の勉強に悩む当事者として、勉強のコツや不安など当事者の目線で記事にしています。
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