【国語】文学史①(奈良・平安・鎌倉・室町時代)
皆さん、今までたくさんの文学作品を読んできましたのね?
特に古文作品を学んできたと思います。
それら文学史について、この記事ではまとめていきます。
時代ごとにまとめたので、時の流れとともに変化を知りましょう!
テスト頻出の範囲ですので、時代と重要語句を暗記していきましょう!
1.奈良時代
さて早速、奈良時代から見ていきましょう!
710年に奈良の平城京に遷都しました。
このころから文学の始まりである「歌」が盛んになります。
奈良時代は、平仮名が使われておらず、すべて漢字で書かれているのが特徴です。
『古事記』
- 日本最古の歴史書
- 日本の神話を集めた本
『万葉集』
- 現存する日本最古の和歌集
- 使われる文字は万葉仮名
2.平安時代 (前期・中期)
平安時代は、遣唐使たちが唐に送られていましたね
その結果、中国の影響を受けたため、漢詩がよく作られるようになりました。
また、平安時代には平仮名が生まれたため、平仮名で書かれた本も増えました。
平安時代は長いので前期・中期と後期に分けて紹介していきます。
『竹取物語』
- 日本最古の作り物語
『伊勢物語』
- 和歌が中心の歌物語
『古今和歌集』
- 日本で最初の勅撰和歌集
- 序文に紀貫之の『仮名序』
『土佐日記』
- 平仮名で書かれた日記
- 作者は紀貫之
- 女になりきって書いている
\小・中・高校生の勉強にお悩みのあるお子さん・保護者様へ/
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
3.平安時代 (後期)
平安時代後期の文学作品の特徴は2つあります。
特徴とそれに当てはまる代表作品を見ていきましょう。
まずは、1つ目の特徴からです。
①女性たちによって文学が発展
『枕草子』
- 清少納言作の随筆
- 「をかし」の文学
『源氏物語』
- 紫式部作の長編
もう1つの特徴は以下です。
②庶民を題材にした話が流行
『今昔物語集』
- 説話集
- 1000以上の短編が収められている
4.鎌倉時代
次は鎌倉時代です。
源氏と平氏の戦いが起こり、戦の世の中となります。
その結果、仏教の無常観が広がりました。
『新古今和歌』
- 8番目の勅撰和歌集
- 編者に藤原定家
『方丈記』
- 鴨長明作の随筆
- 出家して世間から離れていた
- 実際にあった災害について書く
『平家物語』
- 平氏が滅びるまでの話
- 琵琶法師たちの弾き語り
『徒然草』
- 兼好法師作の随筆
\小・中・高校生の勉強にお悩みのあるお子さん・保護者様へ/
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
5.室町時代
室町時代は武士が活躍した時代です。
その時代の文学史を見ていきましょう!
特徴に合わせて文学を解説します。特徴は2つです。
まずは、1つ目の特徴からです。
①武士の中で能・狂言が誕生
『能』
- 歌や舞踊をともにする劇
- 主役を「シテ」、脇役を「ワキ」といい、役がある
- 5本の演目がセット
『狂言』
- 能と能との合間の公演
- 笑い、滑稽さがテーマ
『風姿花伝』
- 世阿弥 作
- 役者の心得についての本
もう1つの特徴は以下です。
②絵入りの本が流行する
『御伽草子』
- 短編の物語をまとめて言う
- 「うらしま太郎」「一寸法師」など
6.まとめ
各時代の特徴や文学作品は分かりましたか?
最後に、文学の中心的な担い手について復習しましょう!
平安時代:貴族
↓
鎌倉時代:武士、お坊さん
室町時代:武士、お坊さん
平安時代では貴族が中心でしたが、鎌倉時代・室町時代になると、武士・お坊さんが中心となっていきました。
では、江戸時代以降はどうなっていくのでしょうか?
それは、また別の記事で紹介しますね!