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さて、今回から社会の3分野の一つ公民について学んでいきます。
公民は現代社会・政治・国際社会などが取り上げられます。
今回は日本の現代社会の変化と現状を解説していきたいと思います。
日本の人口は1億2,808万人(2008年)をピークに減少し、2048年には1億人未満になる見込みです。
若年人口が少なくなり(少子化)、高齢人口が多い(高齢化)が問題になっています。
少子化の原因として、出生率の低下や、晩婚化や未婚の増加、教育費への不安が挙げられます。
このまま少子高齢社会になると以下のような問題が発生すると言われています。
これらの問題を解決するためには、働き続けられる社会の実現と、地域社会(コミュニティ)によるサポートが必至となります。
男女別に年齢ごとの人口を表したグラフのことを人口ピラミッドと呼びます。中央の縦軸は年齢、横軸は人口を表していて、左右に男・女別に分けて棒グラフで表現しています。
1940年のころは富士山型と呼ばれる、若年層が一番多い形になっていました。
1980年ごろには釣り鐘型と呼ばれる、生産年齢人口(15歳以上65歳未満)が一番多い形になりました。
2010年になると、少子高齢化の影響を受け、つぼ型と呼ばれる形になっています。
産業や交通、通信技術などの発達により、人、モノ、お金、情報などの国境をこえた活動が活発になり、地球規模での様々な変化が起こることをグローバル化(グローバリゼーション)といいます。
日本におけるグローバル化の影響は様々なところに出ています。
例えば、訪日外国人の増加により様々な文化を持つ人々が共存していく社会(多文化社会)へ変化しています。
他にも「国際分業」と呼ばれる、各国が得意とするモノの生産を行い、輸出しあうことで、国の間での分業をすることが盛んになりました。特に、日本は原材料を輸入し、工業製品を輸出する加工貿易が得意です。
さらにインターネットの普及により、お金や情報の移動もより活発になっています。
1990年代の半ばからIT(情報技術)の発達に伴い、インターネットや携帯電話の普及が進み、仕事や生活の中で、大量の情報を高速で入手することが出来るようになる情報化社会になってきました。
情報化の進展した情報社会で生きていくためには、情報を正しく活用する力である「情報リテラシー」を身につける必要があります。
また、情報の入手が便利になる一方で、個人情報の流出の危険が高まったり、誤って他人のプライバシーを侵害してしまう可能性が出てしまうので、情報を正しく利用していく「情報モラル」の態度も必要になります。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
家族は最も基本的な社会集団であると言えます。この章では現代社会における家族の変化を取り扱っていきたいと思います。
日本では少子高齢化の波を受けて半数以上が核家族(親と子のみの家族)となっていて、単身世帯の増加、とりわけ3分の1が高齢者単身世帯となり、問題になっています。
家族に関する法律として、1947年に民法の改正が行われました。これにより以下のような取り決めがなされました。