【地理】世界各地の地理~北アメリカ州編~
ここからは世界各国の地理を学んでいきます。
前回はユーラシア大陸に属するヨーロッパ州について学んでいきました。
今回は北アメリカ大陸に属する北アメリカ州について学んでいきましょう!
1.アメリカの人種と歴史
北アメリカ州最大の国であり、世界有数の国であるアメリカを中心に見ていきたいと思います。
アメリカは「人種のるつぼ」や「人種のサラダボール」と呼ばれるように様々な民族が暮らしています。
これらの民族はアメリカの歴史と密接に関係しています。
1-1.アメリカの概要
正式名称 | アメリカ合衆国 |
首都 | ワシントン |
面積 | 936万km² 日本の約25倍 世界3位 |
人口 | 3億1000万人 世界3位 |
GDP(国内総生産) | 世界1位 |
1-2.アメリカの歴史と人種
北アメリカには元々ネイティブアメリカンと呼ばれる先住民が住んでいました。
しかし、16世紀ごろの大航海時代にヨーロッパ諸国による植民地化が進み、多くの移民が押し寄せました。
主要となるヨーロッパ系白人だけでなく、黒人と呼ばれるアフリカ系アメリカ人も奴隷として連れてこられ、南からはヒスパニックと呼ばれるスペイン語を日常語とするラテンアメリカ系の住民もやってきました。
その為、現在では以下のような人種構成になっています。
約70%・・・ヨーロッパ系白人
約13%・・・アフリカ系アメリカ人(黒人)
約13%・・・ヒスパニック
約4%・・・アジア系
約1%・・・ネイティブアメリカン(先住民)
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2.アメリカの地形と気候
2-1.アメリカの地形
アメリカの地形の主な特徴は、西部にロッキー山脈、東部にアパラチア山脈が連なっています。
ミシシッピ川が縦断する中央部には大平原が広がっています。その平原より西側に草原が広がるプレーリー、さらに西側にはロッキー山脈から流れ出る河川によって形成された堆積平野であるグレートプレーンズが広がっています。
2-2.アメリカの気候
アメリカの気候は西経100°を基準に東西に分けることができます。
西経100°よりも東側は日本とほぼ同緯度になるので同じような気候になります。
東部の南側は日本の本州と同じ温帯で、年間を通して高温多雨で季節の変化がはっきりとした温暖湿潤気候になります。
東部の北側は日本の北海道と同じ冷帯に属します。
また、フロリダ半島の南部は熱帯に位置します。
西経100°よりも西側は、ロッキー山脈周辺の高山帯と西海岸以外は乾燥帯のステップ気候になります。
西海岸はヨーロッパの気候に近く、ほとんどが地中海性気候になります。そこからアメリカ北部からカナダにかけては西岸海洋性気候になります。
また、カルフォルニア半島付近は乾燥帯の砂漠気候になります。
その他、ハワイ島は熱帯、アラスカの北部は寒帯、南部は冷帯に属します。
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3.アメリカの農業と工業
3-1.アメリカの農業
アメリカの農業は、「適地適作」という、その土地や気候の条件に合わせた農業がおこなわれています。
また、面積が広いので農地も広大であり、「企業的農業」という大型機械を導入した効率的な農業がおこなわれています。
農業に関しても西経100°を基準に東西に分けることができます。
東部ではフロリダ半島などの熱帯に近い地域では米、さとうきび、果物の栽培が盛んです。
冷帯になる北部では、酪農がおこなわれています。
温帯~冷帯になる中部では、北から順に春小麦(春に種をまく小麦)・とうもろこし・冬小麦(冬を越す小麦)・綿花の栽培がおこなわれています。
西部のステップ気候が広がる地域は牧畜が盛んです。
西海岸のうち地中海性気候が広がる地域は地中海式農業がおこなわれています。
冷帯となる北部では春小麦の栽培がおこなわれています。
3-2.アメリカの工業
アメリカの工業はグローバル化の影響を受け進化を遂げてきました。
19世紀前半に産業革命の波に乗って、五大湖周辺では山脈に沿うようにして採掘されるアパラチアの石炭やメサビの鉄山などの鉱山資源が多く、湖での水運にも恵まれていたため工業が発達しました。特にデトロイトは世界で初めて大量生産方式が導入され、自動車産業が発展しました。
1970年代に日本やヨーロッパなどとの競争が激しくなる中で、北緯37度より南の「サンベルト」と呼ばれる帯状に広がる地域で工業が発展していきました。
2000年代にはIT化の影響を受け、アップルやグーグルなどの世界的なIT企業が本拠地を「シリコンバレー」と呼ばれるカリフォルニア州北部のサノンゼ郊外に広がる先端技術産業が集まる地域に置きました。