【地理】日本各地の地理~中部編~
前回は日本の地理のうち近畿地方を見ていきました。
今回も日本各地の地理について見ていきたいと思います。
第四回目の今回は中部地方を見ていきましょう!
1.地形と気候
中部地方はさらに区分分けをすることができます。
- 静岡県、愛知県、岐阜県南部、三重県東部からなる東海地方
- 岐阜県北部、長野県、山梨県からなる中央高地
- 福井県、石川県、富山県、新潟県からなる北陸地方
地域の天気予報や特色を見るときにこれらのワードを使うことがあるので覚えておきましょう。
1-1.中部地方の地形
中部地方の地形は以下のようになります。
代表的なものとして、飛騨山脈・木曽山脈・明石山脈からなる日本アルプスと呼ばれる山脈があります。
また、愛知県・岐阜県にまたがる濃尾平野、新潟県にある越後平野、日本一長い川である信濃川があります。
1-2.中部地方の気候
先程分けた区分で見ていきましょう。
- 東海地方
夏に雨が多く、太平洋側の気候(南東の季節風) - 中央高地
夏と冬の気温差が激しい、内陸の気候 - 北陸地方
冬に雪が多い、日本海側の気候(北西の季節風)
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2.東海地方の産業
2-1.東海地方の農業
東海地方の農業で特徴的なことは輪中という河川に囲まれた地域を囲む堤防、またはその地域が有名です。
愛知県の知多半島や渥美半島の水不足改善のために三大用水と呼ばれる用水が引かれ、野菜や花の施設園芸農業が進みました。
- 愛知用水(木曽川)
- 豊川用水(天竜川)
- 明治用水(矢作川)※@岡崎平野
静岡県の牧ノ原では江戸時代に開発が進み、日本最大の茶の生産地になりました。また、沿岸部では温暖な気候を利用したみかんの栽培が盛んです。
2-2.東海地方の漁業
静岡県の焼津港は全国有数の遠洋漁業の拠点として栄えています。
2-3.東海地方の工業
名古屋を中心とした日本最大の工業地帯である中京工業地帯があります。
瀬戸や多治見は陶磁器が有名です。豊田は自動車工業が全国一です。四日市は石油化学コンビナートがたくさんありますが、四日市ぜんそくの原因になってしまいました。
静岡県の太平洋岸に広がる工業地域を東海工業地域と言います。
浜松では楽器やオートバイ、富士では製紙やパルプが有名です。
3.中央高地の産業
3-1.中央高地の農業
盆地は扇状地で水はけがよく、水田に適さない為、昔は養蚕、現在は果樹栽培が盛んです。
長野盆地ではりんごが、甲府盆地ではブドウやももが日本一の生産量を誇ります。
浅間山や八ヶ岳の山ろくで、夏の涼しい気候を利用し、レタスやキャベツなどの高原野菜を栽培する高冷地農業がおこなわれています。
3-2.中央高地の工業
諏訪盆地では戦後に精密機械工業が発達しました。
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4.北陸地方の産業
4-1.北陸地方の農業
「日本の穀倉」とよばれ、水田が耕地の70%を占める水田の単作地帯です。
4-2.北陸地方の工業
輪島塗、九谷焼、小千谷縮などの伝統工業、豊富な電力と雪解け水を活用し発達した北陸工業地域、冬の副業から地場産業が発達し福井県鯖江市ののメガネフレーム、新潟県燕市の洋食器などが有名です。
ただ、富山県神通川流域のイタイイタイ病、新潟県阿賀野川流域の新潟水俣病の公害を引き起こしてしまいました。