






自然のなかには必ず食べる・食べられるという関係があります。今回の投稿では、そんな食べる・食べられるの関係によって紡がれる生命のつながりについて学んでいきます。図やイラストを用いて分かりやすく解説していきますので授業の予習復習や定期テスト対策にご活用ください!
まずは、生態系 について勉強します。
生態系とは:海、川、草原、森などの環境とそこに住む生物で構成されるまとまりのこと。
例として、海のなかの生態系について見ていきましょう。
海の中の生態系は、環境が海、そこに住む生物が魚やタコ、イカ、クラゲ、イソギンチャクなどです。
では続いて、生態系のなかにいる生物の詳しい関係性を見ていきます。
今度は陸地の生態系を例に見ていきます。陸地に生息するイネ、バッタ、カエル、ヘビ、ワシには次のような関係性があります。
このように生態系のなかには必ず食べる・食べられるという生物のつながりがあります。これを 食物連鎖(しょくもつれんさ) といいます。
いま例として取り上げた食物連鎖は生態系のなかのごく一部で、実際にはこのような食物連鎖が無数に存在します。食物連鎖により、生物どうしが網目のようにつながることを 食物網(しょくもつもう) といいます。
つづいて、生態系内の生物の数はどのようになっているのかを見ていきます。
上のピラミッドは、森の生態系内の生物の数について表しているものです。ピラミッドの面積は生物の数となっており、この中では面積が一番大きい植物が数が一番多く、面積が一番小さい大型肉食動物が一番数が少ないという関係になっています。
また、この生態系のピラミッドはある部分が増加しても時間をかけて元のピラミッドの形に収束するという特性があります。どういうことか、詳しく見ていきましょう。
例えば植物の数が一時的に増えたとします。すると、その植物をエサとしていた草食動物の数も自然と増殖します。草食動物の数が増えることのより、エサの植物の数は減少していき、また草食動物をエサとしていた肉食動物は増えていきます。肉食動物が増えるとエサの草食動物は減っていき、エサが減れば次第に増えていた肉食動物の数もゆっくりと減っていきます。結果的に全体のバランスが元の形に戻っていきます。
先ほど取り上げた森の生態系に出てくる生物たちは、いつか死に、死骸となります。また、植物もいつか枯れていきます。しかし、枯れた植物や死骸、また動物のふんなどは溜まっていくことはありません。それは土の中にそういったものを消費している動物がいるからです。
ここからは土のなかで生きている、枯れた植物・死骸・ふんを消費している動物について見ていきましょう。
土のなかにいる生物をツルグレン装置を使用して見ていきます。※ツルグレン装置:光・熱・乾燥を嫌う生物の性質を利用した採集装置
すると、次のような生物がいることが分かりました。
これらの生物たちをピラミッドにするとこのようになります。
土の中の生態系について見てきましたが、実は土の中には動物だけでなく微生物も住んでいます。
土の中に住んでいる微生物は、菌類や細菌類です。詳しく見ていきます。
菌類・細菌類にはこのような例があり、これらは分解者と呼ばれています。
分解者とは:生物の死骸やふんに含まれる有機物を水や二酸化炭素などの無機物に分解する生物。
これに付随して生産者・消費者についても触れておきます。
生産者とは:植物・海藻・植物プランクトンなど、無機物から有機物をつくる生物。
消費者とは:生産者を捕食するなどして有機物を取り入れている生物。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/
有機物とは炭素(C)を含む化合物のことで、生態系のめぐりとはつまり有機物(=炭素)のめぐりといえます。この循環の全体像を図式化して見てみると、次のようになります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は動物・植物の生殖について紹介しました。他にも理科の定期テスト対策の記事があるのでチェックしてみてください!他にも様々なお役立ち情報をご紹介しているので、ぜひご参考にしてください。質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください!